オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

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102.これからよろしく

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朝ご飯の後、ジャンは東の国の商会と打ち合わせがあると言って出かけて行った。

宗長から、東の国独自の言い回しなどを教えてもらっている顔はとても真剣で、商会を背負っている覚悟が見られた。


「では、寺子屋に参ろう」
宗長と共にライアンとイザックは『寺子屋フジヤマ』へと向かった。


寺子屋へ着くとロナとリナは既に来ていて、各自作業をしていた。

「ロナ殿、リナ殿、おはようございます」
「「おはようございます」」

「宗長さんが『おはようございます』って変な感じ~。『ござる』じゃないんだもん」
とリナが笑うと
「拙者も、寺子屋では東の国言葉を慎もうと考えたのでござる」
と宗長が照れながら言った。

「「おはようございます」」
「あ、おはようございます。ライアンさん、イザックさん」
リナはふたりにも笑顔で挨拶をした。

「おはようございます。ライアンさん、イザックさん。昨夜はごめんなさいね。飲みすぎたわ」
「ママ、宗長さんに支えられて帰ってきたもんね~」
「反省してます」
ペコリと頭を下げるロナを見て、ライアンは笑った。

「昨日はありがとうございました。唐揚げが特に美味しかったです。おにぎり屋のメニューに追加してはどうですか?」
「そうねぇ、考えてみるわ」

にこやかに話すふたりにの横でリナとイザックは気まずそうな顔をしていた。

「昨日は、すみませんでした。お兄ちゃんに怒られました」
「いや、大丈夫。俺の方こそ、お兄さんに失礼なことを言って悪かった」
「いえ、私が身分もわきまえず、失礼しました」
お互いに謝罪をすると、イザックとリナは握手をした。

「仲直りの握手ですよ」
リナは笑った。


「そうだ!リナさん」
ライアンに声を掛けられ、リナは握手をしたまま、ライアンに振り返った。

繋がれた手に困惑しているイザックを見て、ライアンも笑った。

「そいつ、ここに残って寺子屋の仕事やりたいそうなんで、鍛えてやって」

「そうなんですか!ありがとうございます!イザックさん!バシバシ鍛えます!」

「これからよろしく」
イザックはリナに手を差し出して、再度握手をした。








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