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75.焼き鳥屋フジヤマ
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『焼き鳥屋フジヤマ』は肉屋の主人が譲ってくれると言った、鶏の内臓系で串焼きを作り、立ち呑みができるようにするとロナが新たに提案した。
「焼き鳥には東の国の酒があう!」と言って、ロナはまたもやマルタン商会をこき使おうとしているのだった。
「焼き鳥?」
ジャンは怪訝な顔をして聞き返した。
「ムネナガ君は焼き鳥は知っているか?」
「はい。焼き鳥は鳥肉を串に刺して塩をふって焼き、醤油タレにつけたものでござる」
「母さんが言うには、東の国に米や麦や芋の酒があって、それが焼き鳥にあうんだって。だから、それをマルタン商会で買い付けて欲しいって……」
マルタン商会に無理をしてもらうことになりそうで、テオの声が小さくなる。
「東の国には、『米焼酒、麦焼酒、芋焼酒』があるのでござる」
「なるほど、その知識があれば買い付けも楽にできそうだな」
マルタンはジャンに宗長から詳しく話を聞いておくようにと言った。
「で、『焼き鳥やフジヤマ』は、テオがやるのか?」
マルタンはテオに訊ねた。
「立ち上げは、肉屋と、母さんと、僕です。軌道に乗ったら営業は肉屋に任せて、経営管理だけ僕たちがやろうかと思っているみたいです」
「『おにぎり屋フジヤマ』の方は?どうするんだ?」
「その辺を全部まとめて、マルタンさんに相談したいって言ってました。母さんが。鶏レバーペーストの件もあるので」
「焼き鳥には東の国の酒があう!」と言って、ロナはまたもやマルタン商会をこき使おうとしているのだった。
「焼き鳥?」
ジャンは怪訝な顔をして聞き返した。
「ムネナガ君は焼き鳥は知っているか?」
「はい。焼き鳥は鳥肉を串に刺して塩をふって焼き、醤油タレにつけたものでござる」
「母さんが言うには、東の国に米や麦や芋の酒があって、それが焼き鳥にあうんだって。だから、それをマルタン商会で買い付けて欲しいって……」
マルタン商会に無理をしてもらうことになりそうで、テオの声が小さくなる。
「東の国には、『米焼酒、麦焼酒、芋焼酒』があるのでござる」
「なるほど、その知識があれば買い付けも楽にできそうだな」
マルタンはジャンに宗長から詳しく話を聞いておくようにと言った。
「で、『焼き鳥やフジヤマ』は、テオがやるのか?」
マルタンはテオに訊ねた。
「立ち上げは、肉屋と、母さんと、僕です。軌道に乗ったら営業は肉屋に任せて、経営管理だけ僕たちがやろうかと思っているみたいです」
「『おにぎり屋フジヤマ』の方は?どうするんだ?」
「その辺を全部まとめて、マルタンさんに相談したいって言ってました。母さんが。鶏レバーペーストの件もあるので」
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