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69.マルタン商会にて-1
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「おはようございます。マルタンさん」
「おぉ、おはよう!テオ」
マルタンは手を止め、テオに挨拶を返した。
そして、テオの後ろに立つ宗長に気付き
「そちらの方を紹介してくれないか」
と言った。
「この方はムネナガさん。ジャン兄さんと同じ年。東の国から来たんだって」
「そうか、まず座ってくれ。お~い、お茶いれてくれ。緑茶をな」
マルタンはテオと宗長に座るようにすすめ、商会の事務員に緑茶を入れるように頼んだ。
「私はマルタンと言います。平民ですので、家名はありません。マルタンと呼んで下さい」
それから三人は、宗長が東の国を離れた経緯や出自について話した。
マルタンはお茶を啜ると、宗長に訊いた。
「ムネナガ君は、ロナさんのところに暫くは滞在する予定なのかな?」
「恥ずかしながら、手元不如意でござって、行くあてもないゆえに、暫くの間、世話になるのでござる」
「なるほど。ムネナガ君は武家の息子さんだ。読み書きに不自由はないんだね?」
「はい」
「テオ、ムネナガ君は商会で働いてもらおうと思うのだが、『フジヤマ』の方ではいいかな?」
「はい、お願いします!ムネナガさんに厨房での作業を頼むのも心苦しく思っていたので」
宗長はマルタン商会で働くことになった。
「給与は後でロナさんと相談しよう!身元保証人だからな」
マルタンは気持ちよさそうに笑った。
「おぉ、おはよう!テオ」
マルタンは手を止め、テオに挨拶を返した。
そして、テオの後ろに立つ宗長に気付き
「そちらの方を紹介してくれないか」
と言った。
「この方はムネナガさん。ジャン兄さんと同じ年。東の国から来たんだって」
「そうか、まず座ってくれ。お~い、お茶いれてくれ。緑茶をな」
マルタンはテオと宗長に座るようにすすめ、商会の事務員に緑茶を入れるように頼んだ。
「私はマルタンと言います。平民ですので、家名はありません。マルタンと呼んで下さい」
それから三人は、宗長が東の国を離れた経緯や出自について話した。
マルタンはお茶を啜ると、宗長に訊いた。
「ムネナガ君は、ロナさんのところに暫くは滞在する予定なのかな?」
「恥ずかしながら、手元不如意でござって、行くあてもないゆえに、暫くの間、世話になるのでござる」
「なるほど。ムネナガ君は武家の息子さんだ。読み書きに不自由はないんだね?」
「はい」
「テオ、ムネナガ君は商会で働いてもらおうと思うのだが、『フジヤマ』の方ではいいかな?」
「はい、お願いします!ムネナガさんに厨房での作業を頼むのも心苦しく思っていたので」
宗長はマルタン商会で働くことになった。
「給与は後でロナさんと相談しよう!身元保証人だからな」
マルタンは気持ちよさそうに笑った。
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