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60.『おにぎり屋フジヤマ』本日開店

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「さぁ!今日はいよいよ『おにぎり屋フジヤマ』オープンです!皆さんのおかげでここまで来ることがました。本当にありがとうございます!本日はどうぞ、宜しくお願い致します!」
ロナはマルタン、ジャン、アンドレ、肉屋の主人、ジュールたちに挨拶をした。

「いよいよ開店だなっ!幸先良く今日は快晴だ!この店がロナさんたちの目指す『コミュニティプレイス』になることを期待しているぞ」

マルタンがロナたちに声をかけると、ジュールが大きな拍手をした。
皆がそれに合わせて拍手をし、『おにぎり屋フジヤマ』は大きな大きな拍手に包まれた。


「さぁ!梨奈は接客!テオは配膳!私は厨房で頑張りましょう!マルタン商会からお手伝いにきて下さった皆様も、本日は宜しくお願いします」
ロナはお店の扉を開けた。


「私たちの野菜がどんな料理になったのか、楽しみにして来ましたよ」
そう言って、畑のおばあちゃんたちが、孫の手をひいてお店に入ってきた。

「いらっしゃいませ~!6名様ですね、こちらのお席にご案内いたします!お次のお客様は4名様ですね。そちらのお席にどうぞ♪」

リナは手際良く案内をしていく。

「おにぎりは上から『梅干し』『シャケ』『塩にぎり』、汁物は『キャベツと鶏の塩スープ』と『野菜と鶏の醤油スープ』です」

メニューを見せながら説明をする。
皆メニューの絵を指差して、注文していく。

「『梅干し』2、『塩にぎり』2、『シャケ』2,『醤油スープ』4、『塩スープ』2です」
「はいよ~♪」

用意してあったおにぎりをお皿に乗せて、鍋にからスープをお椀によそって配膳していく。

ロナは、足りなくなりそうなおにぎりをどんどんと握る。

客席からは賑やかな声が聞こえる。

賑やかっていうのは、いいことだな~。
笑い声が聞こえるのは、幸せなことだな~。
おにぎりを握る手を休めて、ロナは客席を眺めていた。
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