オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

38.マルタン会談-2

「ロナさんは、東の国言葉を話すことはできるのかな？」
「話すことはできませんが、聞いたら意味は分かると思います」

「もう一度聞くが、『日本』では西の国の言葉を習うんだね」
「はい。ただ、流暢に話せるようになる人は多くはありませんし、文章も簡単な文程度しか書けないです」

「そして、東の国の言葉。文章はだいぶ難しい言葉も使いこなしているようだ。話すことはできないが、聞いて意味を取ることはできる。と、いうことだね」
「はい。東の国の文章は『日本』が使っていた書き言葉に大変似ています。そして、話し言葉は、『日本』の古い言葉、前時代の言葉なのです」

「前時代とな？」
「おおよそですが、私たちが生きていた時代の300年前くらいの言葉ではないかと考えられます」

「なるほど。するとロナさんもリナも東の国の言葉、西の国の言葉には馴染みがあるということだな。これは、早いうちに身につけることができそうではないか！ジャンにも言っておかねばなっ」
「分かると言っていても、不勉強でしたので、初心者のようなものです。どうぞ、宜しくお願い致します」

「あい分かった。」