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第27話 もう一つの目標
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気持ち的には二章って感じです。
――――――――
「ブラ――黒斗、今日はどうするの?」
「訓練は来週かな。色々配信の準備もあって」
「ブラッ――黒羽くん、このハンカチ握ってもらっていい?」
「どういうこと? ――というか、二人とも気を付けてもらっていいかな……」
「「あ、ごめんね。ブラッ斗/羽くん!」」
学校、お昼休み。
俺の正体が二人にバレてしまってから数日後、てっきり悲しませてしまうかと思ったが、どうやらそうではないらしい。
しかし危険だ。
今日も何度かブラブラ言っている。
このままではいつかブラックだろう。
「あ、風華ちゃん大学の講義、また行くよね?」
「行く行く! あ、美琴ちゃんこれ新しいヤツ――」
大学の講義ってなんだ?
ん? なんかジップロックを渡してるが、なんだ?
……まあでも変わらずに仲良くしてくれてるだけありがたいか。
凄く肩の荷が下りた。
まだ話してないことはあるが、素で話せることはありがたい。
これからブラックシュヴァルツとして活動していく上で話し合うことも多くなる。
ローザはまだ猫被っているが、それもまた時間の問題だと思う。
「よォ」
そのとき、大柄の男、ごんぞうくんが話しかけてきた。
金魚くんとフーンくんも一緒だ。
「この前はありがとな。――ブラックさんにもそういっといてくれ。それと黒羽、前に絡んで悪かった」
「ああ、気にしないで」
驚いたが、やっぱりごんぞうは悪い奴じゃない。
盾の能力としても相当なものだった。
「う、うう……」
「大丈夫ですかごん兄ぃ!」
「にぃ!」
ただ呪戦士の反動は凄いらしく、二人に支えられている。
なんか、ごめん……。
「良かったね、黒斗」
「そうだね。黒羽くんが、ごんぞうくんを助けたんだよ」
「でも、俺だけじゃない。ブラックシュヴァルツのみんなのおかげだ」
美琴と風華さんが、微笑んでくれる。
そのとき、ローザが戻ってくる。
扉を勢いよく開いて。
「我が力、見せつけてやったのぅ」
その手には、大きな焼きそばパン。
この学園で一番人気のものだ。
購買の争いはすさまじく、ローザは転校生ながらそれを熟知している。
まあ、竜を飛ばしまくって先生に怒られていたが。
「おかえりローザ。ちゃんと手加減した?」
「もちろんじゃ」
「そういえば黒斗、どうしてローザさんを呼び捨てなの?」
「確かに、変だよね?」
「な、なんか語感が良くてね。語感が!」
慌てて言い返すも、声がうわずってしまう。
またいつか話さないとな。
お昼休みが終わって体育の授業、いつものジャージ姿で美人の朱音りん先生が、嬉しそうに微笑んだ。
いつもとは違う表情に怯える。
「喜べ。お前たちの好きな抜き打ちテストだ」
「「「えー!?」」」
全然好きじゃないをわかっているはずだ。
ダンジョン育成高校だということもあって、テストは実技から座学、能力に関することが多い。
そういえば俺に、一つの気持ちの変化があった。
それは――。
「ダンジョン魔物を想定とした訓練だ。安全は確保している」
中庭に移動した俺たちは、ダンコウジャージを身に纏いながら体育座りしていた。
既に設置されたドローンカメラ。
コメントが、読み上げられていく。
”二回目の配信、楽しみです!”
”ゲリラライブと聞いて”
”楽しみ。ワクワク”
”初々しい感じいいね”
配信は穏やかで見ていて気持ちがいい。
だが今回から少し変化がある。
「以前から伝えていた通り。今日から配信ポイントを導入する。これは点数を明確に記載していくものだ」
すると、俺たちの名前が表示された。
その横にはゼロポイント。
だがごんぞうくんだけ10ポイントと表示されている。
「せんせいー、これはなんですか?」
「成績のようなものだと解釈してほしい。ポイントが一定数増えると特典があるぞ。たとえばお昼で帰ることができたり、学生だが有給をもらえたり、他にも色々だ」
「「「すげええー」」」
”おもしろそうすぎる”
”ワイもこの学校に行きたい”
”めっちゃいいじゃんw”
”競い合うってことか”
俺は知っていた。
ローザが独自に情報を入手していたからだ。
海外では既にこのシステムが導入されている。
各国で優秀な人材を育て、確保するために競い合わせるのだ。
競争は悪いことじゃない。受験だってそうだが、今の世界は平等じゃない。
それにこのシステムは勝てばポイントがもらえ成績に上乗せされるだけで、マイナスはない。
よく考えられたシステムだと思う。
「じゃあまずは仮想魔物と戦って討伐時間を競い合う。名前順からいくぞー」
朱音りん先生が魔法札を破る。
次の瞬間、小さな魔物のようなものが現れた。
これは新しい魔法具だ。
また魔物っぽいのを初めて見た人もいたらしく、「うわあ」と怯えていた。
俺からすれば、ハムスターみたいにカワイイが。
「お前たちが着ているジャージは特殊な繊維のおかげで怪我はしないようになってる。だがこうこの仮想魔物は小さくても強い。倒すのは苦労するぞ」
そして順番に名前を呼ばれていく。
「くっ、くそ!」
「ピピピ」
ふむ、確かにすばしっこい。
能力は戦闘に適したものからサポート用だったり様々だが、ダンジョンで戦うことはもはや必須だ。
後ろにいたとしても安全とは言えない。
これもすべて、生徒たちの為だろう。
「ごんぞう、5分24秒」
「くぅ……」
”よく頑張った!”
”MVPです”
”身体痛そう”
ごんぞうくんは奮闘していたが、どうにも動きが固かった。
まあ仕方ないだろう。
そして俺が呼ばれる。
「試合は倒すまでだが、10分を超えると自動でリセットだ」
「大丈夫です」
朱音りん先生は、俺を心配していた。
このクラスでの成績は下から数えた方が早いからだ。
「黒羽か、10分間暇だな」
「ああ、眠い……」
「ふぁあああ」
話を戻そう。
俺が一つ決めたこと、それは――。
「スター――トッ――」
「――ぶんっ」
次の瞬間、俺は魔物を一撃で切り裂いた。
手に持つは訓練用の木刀だが、呪力を少しだけ漲らせれば、剣と変わらない。
「……え?」
朱音りん先生が、目を見開く。
そして同級生たちが、口をあんぐりとあけていた。
しかし美琴、風華さん、ローザだけは拍手してくれる。
”はい?”
”え、今のなに?”
”やばすぎない?”
”ヤバい”
”たお……した?”
Sランクギルドに到達と合わせて、俺のもう一つの目標、それは――ブラックとして活躍するだけじゃなく、黒羽黒斗としても勇気を出すことだ。
今まで俺はブラックに逃げていた。
真実から目を背けて、目立つことを避けていた。
恥ずかしかった。別人になることで、楽していた。
だがこれからは違う。
――俺は、好きに生きようと決めた。
俺はもしかしたらもしかすると強いかもしれないが、自信がない。
そんな自分が嫌いだ。
だけど、好きになりたい。
その為にこの学年でトップを取る。
それが、俺の新しい目標だ。
「0.001秒、黒羽黒斗……討伐、クリアだ」
「「「わあああああああ、まじかよまじ!?」」」
”やばい”
”え、何今の動き!?”
”凄すぎwww”
おそらくこの言葉は適切じゃない。
だがあえていうならこうだ。
俺は、現実世界でも無双してやる。
――――――――
「ブラ――黒斗、今日はどうするの?」
「訓練は来週かな。色々配信の準備もあって」
「ブラッ――黒羽くん、このハンカチ握ってもらっていい?」
「どういうこと? ――というか、二人とも気を付けてもらっていいかな……」
「「あ、ごめんね。ブラッ斗/羽くん!」」
学校、お昼休み。
俺の正体が二人にバレてしまってから数日後、てっきり悲しませてしまうかと思ったが、どうやらそうではないらしい。
しかし危険だ。
今日も何度かブラブラ言っている。
このままではいつかブラックだろう。
「あ、風華ちゃん大学の講義、また行くよね?」
「行く行く! あ、美琴ちゃんこれ新しいヤツ――」
大学の講義ってなんだ?
ん? なんかジップロックを渡してるが、なんだ?
……まあでも変わらずに仲良くしてくれてるだけありがたいか。
凄く肩の荷が下りた。
まだ話してないことはあるが、素で話せることはありがたい。
これからブラックシュヴァルツとして活動していく上で話し合うことも多くなる。
ローザはまだ猫被っているが、それもまた時間の問題だと思う。
「よォ」
そのとき、大柄の男、ごんぞうくんが話しかけてきた。
金魚くんとフーンくんも一緒だ。
「この前はありがとな。――ブラックさんにもそういっといてくれ。それと黒羽、前に絡んで悪かった」
「ああ、気にしないで」
驚いたが、やっぱりごんぞうは悪い奴じゃない。
盾の能力としても相当なものだった。
「う、うう……」
「大丈夫ですかごん兄ぃ!」
「にぃ!」
ただ呪戦士の反動は凄いらしく、二人に支えられている。
なんか、ごめん……。
「良かったね、黒斗」
「そうだね。黒羽くんが、ごんぞうくんを助けたんだよ」
「でも、俺だけじゃない。ブラックシュヴァルツのみんなのおかげだ」
美琴と風華さんが、微笑んでくれる。
そのとき、ローザが戻ってくる。
扉を勢いよく開いて。
「我が力、見せつけてやったのぅ」
その手には、大きな焼きそばパン。
この学園で一番人気のものだ。
購買の争いはすさまじく、ローザは転校生ながらそれを熟知している。
まあ、竜を飛ばしまくって先生に怒られていたが。
「おかえりローザ。ちゃんと手加減した?」
「もちろんじゃ」
「そういえば黒斗、どうしてローザさんを呼び捨てなの?」
「確かに、変だよね?」
「な、なんか語感が良くてね。語感が!」
慌てて言い返すも、声がうわずってしまう。
またいつか話さないとな。
お昼休みが終わって体育の授業、いつものジャージ姿で美人の朱音りん先生が、嬉しそうに微笑んだ。
いつもとは違う表情に怯える。
「喜べ。お前たちの好きな抜き打ちテストだ」
「「「えー!?」」」
全然好きじゃないをわかっているはずだ。
ダンジョン育成高校だということもあって、テストは実技から座学、能力に関することが多い。
そういえば俺に、一つの気持ちの変化があった。
それは――。
「ダンジョン魔物を想定とした訓練だ。安全は確保している」
中庭に移動した俺たちは、ダンコウジャージを身に纏いながら体育座りしていた。
既に設置されたドローンカメラ。
コメントが、読み上げられていく。
”二回目の配信、楽しみです!”
”ゲリラライブと聞いて”
”楽しみ。ワクワク”
”初々しい感じいいね”
配信は穏やかで見ていて気持ちがいい。
だが今回から少し変化がある。
「以前から伝えていた通り。今日から配信ポイントを導入する。これは点数を明確に記載していくものだ」
すると、俺たちの名前が表示された。
その横にはゼロポイント。
だがごんぞうくんだけ10ポイントと表示されている。
「せんせいー、これはなんですか?」
「成績のようなものだと解釈してほしい。ポイントが一定数増えると特典があるぞ。たとえばお昼で帰ることができたり、学生だが有給をもらえたり、他にも色々だ」
「「「すげええー」」」
”おもしろそうすぎる”
”ワイもこの学校に行きたい”
”めっちゃいいじゃんw”
”競い合うってことか”
俺は知っていた。
ローザが独自に情報を入手していたからだ。
海外では既にこのシステムが導入されている。
各国で優秀な人材を育て、確保するために競い合わせるのだ。
競争は悪いことじゃない。受験だってそうだが、今の世界は平等じゃない。
それにこのシステムは勝てばポイントがもらえ成績に上乗せされるだけで、マイナスはない。
よく考えられたシステムだと思う。
「じゃあまずは仮想魔物と戦って討伐時間を競い合う。名前順からいくぞー」
朱音りん先生が魔法札を破る。
次の瞬間、小さな魔物のようなものが現れた。
これは新しい魔法具だ。
また魔物っぽいのを初めて見た人もいたらしく、「うわあ」と怯えていた。
俺からすれば、ハムスターみたいにカワイイが。
「お前たちが着ているジャージは特殊な繊維のおかげで怪我はしないようになってる。だがこうこの仮想魔物は小さくても強い。倒すのは苦労するぞ」
そして順番に名前を呼ばれていく。
「くっ、くそ!」
「ピピピ」
ふむ、確かにすばしっこい。
能力は戦闘に適したものからサポート用だったり様々だが、ダンジョンで戦うことはもはや必須だ。
後ろにいたとしても安全とは言えない。
これもすべて、生徒たちの為だろう。
「ごんぞう、5分24秒」
「くぅ……」
”よく頑張った!”
”MVPです”
”身体痛そう”
ごんぞうくんは奮闘していたが、どうにも動きが固かった。
まあ仕方ないだろう。
そして俺が呼ばれる。
「試合は倒すまでだが、10分を超えると自動でリセットだ」
「大丈夫です」
朱音りん先生は、俺を心配していた。
このクラスでの成績は下から数えた方が早いからだ。
「黒羽か、10分間暇だな」
「ああ、眠い……」
「ふぁあああ」
話を戻そう。
俺が一つ決めたこと、それは――。
「スター――トッ――」
「――ぶんっ」
次の瞬間、俺は魔物を一撃で切り裂いた。
手に持つは訓練用の木刀だが、呪力を少しだけ漲らせれば、剣と変わらない。
「……え?」
朱音りん先生が、目を見開く。
そして同級生たちが、口をあんぐりとあけていた。
しかし美琴、風華さん、ローザだけは拍手してくれる。
”はい?”
”え、今のなに?”
”やばすぎない?”
”ヤバい”
”たお……した?”
Sランクギルドに到達と合わせて、俺のもう一つの目標、それは――ブラックとして活躍するだけじゃなく、黒羽黒斗としても勇気を出すことだ。
今まで俺はブラックに逃げていた。
真実から目を背けて、目立つことを避けていた。
恥ずかしかった。別人になることで、楽していた。
だがこれからは違う。
――俺は、好きに生きようと決めた。
俺はもしかしたらもしかすると強いかもしれないが、自信がない。
そんな自分が嫌いだ。
だけど、好きになりたい。
その為にこの学年でトップを取る。
それが、俺の新しい目標だ。
「0.001秒、黒羽黒斗……討伐、クリアだ」
「「「わあああああああ、まじかよまじ!?」」」
”やばい”
”え、何今の動き!?”
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