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「滅べ生徒会…ッッ!!」
「うーん、予想通りというか、なんというか…お怒りだねぇ、ぎーくん」
「受けても地獄、断っても地獄だぞ!面倒くせぇ!!ちょー面倒くせぇ!」
殺意マシマシ、怒気もマシマシ、不機嫌マックスな戯藍は部屋の中で当たり散らしていた。
「一応拒否権あるんだけどねぇ」
「断ったら生徒会様からのお仕事を蹴るなんて不敬だ!っつって殴り込み、受けたら受けたで不相応だと殴り込む。面倒くささが極まってるよ」
『回答。右に行っても左に行っても叩く輩、という訳ですね。では仕事を拒否すれば如何でしょう?やるよりやらない方が気分的にはよろしいのでは?』
「……それすると目をつけられそう」
『回答。シミュレーションを開始します』
数秒して、軽い電子音が鳴った。
『回答。シミュレーションの結果、拒否した場合の注目度80%、受諾した場合の注目度65%。受諾した場合の方が低めですね。どうなさいますか?』
「くっそ、逃げ道なくなったなおい!受けるよ面倒くさいけど!」
『回答。そのように返答しておきます』
自動的に作成されていくメールを確認して小幡に送る。これで戯藍は生徒会に参加することが確定した。〝伽藍〟を探しているチームの一つである〝阿修羅〟の巣窟に。
「そもそも何で呼ばれてるの?生徒会補佐って必要ないって触れ回ってるのに」
「生徒会役員の皆様は電子機器に疎いようでな。期末試験の後のオタノシミの手伝いだとよ」
『シュア。あの手の役員様は基本的な事務以外で電子機器を触りません。ハッキングされる危険性などを考慮して家から支給される以外に触れる機会がなかったのでしょう。特にプログラミングとなれば知識が必要でありますし』
「流石にお前みたいなのを一から組み立てるのは無理だけどな。アイツじゃないし」
サポートAIシュレディンガーを組み立てたのは養父である仁希だ。彼は人外じみた頭脳で何でも解決できる。そして、シュレディンガーにすべてを注ぎ込んだ男だ。
「ぎーくんのお父さんなんでしょ、教えてもらったりしなかったの?」
「アレにそんな甲斐性はない」
『回答。エンジニア様は優秀ですがゲス野郎でしたので。そのような優しさは一欠片も持ち合わせていません』
一人と機械から即答が返った。戯藍だけでなく作られた側のシュレディンガーが即答するほどの性格とは。
「前にも言っただろう、不意打ち大賛成のクソ野郎だって。マトモな感性なんざ持ってないさ」
はぁ、と深くため息を吐き出して行儀悪く机に腰掛ける。一通り文句を吐き終えてすっきりしたのか、肌を刺すような怒気は治っていた。
「それにしても期末試験のお楽しみって何さ?」
「知らん」
「雑ぅ」
ぶーぶー文句を言うモヤシ野郎に戯藍は冷たいお目目を向ける。絶対零度な視線であった。
「生徒会が勝手にやってることを俺が知るか」
正論である。役員でもない、まだ会ってもいない彼が知るはずがないだろう。
「お前も期末試験迫ってるだろ、準備なり対策なりしておけよ。システムは正常稼働だ。動作不良で始まらない、なんてことはないからな」
「ぎーくんは文系が得意のはずなのにぃ。なんで機械系にも強いんだよぉ」
「言語の方が楽なんだよな。本読むのも好きだし」
「うー…チートだぁ、詐欺だぁ。ぎーくんなんてBL漫画みたいに総受けになっちゃえばいいんだぁ!」
うわーん!と嘘泣きをしながら自室に走っていく綴を見送る。バタン、と扉の閉まる音を聞いてから憮然とした声で文句を言った。
「何てことをいうんだ、あいつ」
『回答。高宮綴の抗議は正当なものだと当システムは判断しました』
「お前まで何てことを言うんだ」
「うーん、予想通りというか、なんというか…お怒りだねぇ、ぎーくん」
「受けても地獄、断っても地獄だぞ!面倒くせぇ!!ちょー面倒くせぇ!」
殺意マシマシ、怒気もマシマシ、不機嫌マックスな戯藍は部屋の中で当たり散らしていた。
「一応拒否権あるんだけどねぇ」
「断ったら生徒会様からのお仕事を蹴るなんて不敬だ!っつって殴り込み、受けたら受けたで不相応だと殴り込む。面倒くささが極まってるよ」
『回答。右に行っても左に行っても叩く輩、という訳ですね。では仕事を拒否すれば如何でしょう?やるよりやらない方が気分的にはよろしいのでは?』
「……それすると目をつけられそう」
『回答。シミュレーションを開始します』
数秒して、軽い電子音が鳴った。
『回答。シミュレーションの結果、拒否した場合の注目度80%、受諾した場合の注目度65%。受諾した場合の方が低めですね。どうなさいますか?』
「くっそ、逃げ道なくなったなおい!受けるよ面倒くさいけど!」
『回答。そのように返答しておきます』
自動的に作成されていくメールを確認して小幡に送る。これで戯藍は生徒会に参加することが確定した。〝伽藍〟を探しているチームの一つである〝阿修羅〟の巣窟に。
「そもそも何で呼ばれてるの?生徒会補佐って必要ないって触れ回ってるのに」
「生徒会役員の皆様は電子機器に疎いようでな。期末試験の後のオタノシミの手伝いだとよ」
『シュア。あの手の役員様は基本的な事務以外で電子機器を触りません。ハッキングされる危険性などを考慮して家から支給される以外に触れる機会がなかったのでしょう。特にプログラミングとなれば知識が必要でありますし』
「流石にお前みたいなのを一から組み立てるのは無理だけどな。アイツじゃないし」
サポートAIシュレディンガーを組み立てたのは養父である仁希だ。彼は人外じみた頭脳で何でも解決できる。そして、シュレディンガーにすべてを注ぎ込んだ男だ。
「ぎーくんのお父さんなんでしょ、教えてもらったりしなかったの?」
「アレにそんな甲斐性はない」
『回答。エンジニア様は優秀ですがゲス野郎でしたので。そのような優しさは一欠片も持ち合わせていません』
一人と機械から即答が返った。戯藍だけでなく作られた側のシュレディンガーが即答するほどの性格とは。
「前にも言っただろう、不意打ち大賛成のクソ野郎だって。マトモな感性なんざ持ってないさ」
はぁ、と深くため息を吐き出して行儀悪く机に腰掛ける。一通り文句を吐き終えてすっきりしたのか、肌を刺すような怒気は治っていた。
「それにしても期末試験のお楽しみって何さ?」
「知らん」
「雑ぅ」
ぶーぶー文句を言うモヤシ野郎に戯藍は冷たいお目目を向ける。絶対零度な視線であった。
「生徒会が勝手にやってることを俺が知るか」
正論である。役員でもない、まだ会ってもいない彼が知るはずがないだろう。
「お前も期末試験迫ってるだろ、準備なり対策なりしておけよ。システムは正常稼働だ。動作不良で始まらない、なんてことはないからな」
「ぎーくんは文系が得意のはずなのにぃ。なんで機械系にも強いんだよぉ」
「言語の方が楽なんだよな。本読むのも好きだし」
「うー…チートだぁ、詐欺だぁ。ぎーくんなんてBL漫画みたいに総受けになっちゃえばいいんだぁ!」
うわーん!と嘘泣きをしながら自室に走っていく綴を見送る。バタン、と扉の閉まる音を聞いてから憮然とした声で文句を言った。
「何てことをいうんだ、あいつ」
『回答。高宮綴の抗議は正当なものだと当システムは判断しました』
「お前まで何てことを言うんだ」
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