無頓着な彼は。

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やっと着替えられてなんだか安心する。
慣れないスカート、やっと脱げたー。

着替えてカツラを取ったが、この顔どうしよう。

初めて化粧されたのでどうしたらいいか分からない。

とりあえず一緒に化粧された葵に連絡した。
メッセージを送った瞬間すぐ電話がきた。

「もしもし？」

「きょうちゃん！どこ？？
いつの間にかいなくなってるし、、」

「ごめん。
もう寮に帰ってきてる。」

「え、もう？いつの間に？」

「要に引っ張られて解散してすぐ帰ってきた。」

「えーなにそれー。僕も一緒に帰りたかったのにー。
要に引っ張られたって何もされてないよね？」

、、、

先程のキスを思い出して思わず押し黙る。


「されてないよね！？え？きょうちゃん？？」

「さ、されてないよ。大丈夫。
それよりさ、着替えたんだけど化粧の落とし方？が分からなくて、、葵もう化粧取った？」

「、、怪しい。
まだだよ！化粧落としもらったからきょうちゃん僕の部屋来て！僕もすぐ行く！」

「ありがとう、葵。
わかった。着いたら連絡して！」

「うん！じゃあね！」


ふぅ、これで化粧は解決だ。
葵にちょっと疑われちゃったけど大丈夫かな。

そう考えていると、ふと要とのキスを思い出し慌てて首を振ってなんとか消し去った。


"きょうちゃん来て！"

葵から連絡が来たので部屋から出た。
要に何か言われる前にと外まで走り去った。


ピンポーン


「きょうちゃん！ほんとに着替えちゃってる、、」

「葵はまだそのままだ。可愛い。」

「むぅ僕ももっとじっくり見たかったー。」

「ふふっごめんごめん。ねぇそろそろ中入れて？」

「あ、ごめん。どーぞ！」

慌てて俺を入れてくれた葵。
パタパタ動く度にスカートが揺れてて可愛い。

そのまま葵の部屋に案内された。


「光は？」

「光はまだ教室かな？離れてた時にきょうちゃんから連絡あってそのまますぐここ来たから分かんない。」

「そっか。まあいつか帰ってくるよね。」

「何？光に用事でもあったの？」

「別にそう言う訳じゃないけど、、ただ何となく？」

「ふぅん。あ！これこれ！
化粧落としのシートもらったから僕が拭いて落としてあげる！」

「え、いーよ。自分でやるよ。」

「細かい所残ったりしたら肌荒れしちゃうんだから！
ね！僕に任せて！」

すごく自信たっぷりに言うので任せる事にした。