無頓着な彼は。

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「ふぅ、やっぱ朝風呂さいこ～！」
そう言いながら部屋に入ってきた大智先輩の声に慌てて目を逸らした。


大智先輩は朝風呂に入ってきたみたいだ。
夕先輩に手伝ってもらいながら朝ごはんを食べ始めた。


俺たちは着替えと要を起こしに2階へと向かった。



いつも通り、ドアを開けてもまったく起きない要。
みんなでなんとか起こし1階へ向かわせた後着替えるためそれぞれの部屋へと入った。


私服に着替えてまた1階に行く。


午前中はみんなでテレビゲームをしたりとのんびり過ごした。
大きな窓から海が見えて贅沢だ。


お昼はまたいつの間に注文したのか宅配が届きみんなで食べた。


午後は傑先輩がインストラクターを呼んでいたようでみんなでSAPをする事になった。
昨日着た水着はなんといつの間にか夕先輩が洗濯して乾かしてくれていた、、


「夕先輩、ありがとうございます！
今日は俺が洗濯します！」
洗濯なら俺でも出来る。と伝えるとありがとう。と優しくお礼を言ってくれた。


みんなで水着に着替えて海へ。


初SAP。
上手くできるか不安だったが、思っていたより安定感がありあっという間にボードの上に立つことができた。
 

すごく楽しい。

綺麗な海の上で浮くのがこんなに楽しいなんて。


あっという間に時間は流れ、日が落ちる前に海岸へと戻った。


そのままみんなで夕日を浴びながら家へと戻る。


「楽しかった。」
帰り道思わず声にでた俺の言葉に、

「それはよかった。」
そう言って後ろから俺の髪をくしゃくしゃにしてくる傑先輩。

くしゃくしゃにするのはやめて欲しいが、道具などを一式揃えてくれたりインストラクターを呼んでくれたのは全部傑先輩のようだ。
昨日今日でここまで用意出来るなんて、、

「傑先輩、本当にありがとうございます！
すごく楽しかったです。」
改めて目を見つめてちゃんとお礼を言うと少し目を見開いた傑先輩が白い歯を見せながら笑いくしゃくしゃが再会してしまった。


「もうくしゃくしゃするのやめてくださいよー。」

「褒めてんだろ。
えらいえらい。」

「何を褒めてるんですかー？」

「ちゃんとお礼が言えてえらいえらい。」
なんだか嬉しそうな傑先輩にそれ以上文句が言えなくなった。

嬉しそうだから、いっか。


にやにやしていると今度は頬を摘まれてしまった。