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「んん、、」
窓から差し込む朝日が眩しくて目を覚まし、ゆっくり目を開けた。
「、、、うわぁ!」
「ふはっ、、おはよ。」
目の前に驚いた俺を笑う傑先輩がいた。
「、、え、なんで、?」
「寝顔見てた。」
俺の横に一緒に横になり頬ずえをついて俺を見ている傑先輩。
傑先輩の腕がのび、未だ固まっている俺の頭を撫でる。
「、、、え、なんでいるんですか?
え、夢?」
ふにっ
「いたい。」
傑先輩に頬を摘まれて思わず声が出た。
「じゃあ夢じゃないな。」
「そっか。」
また俺の頭を撫でてくれる傑先輩。
「ずっとこのままがいいが邪魔が入る前に起きるか。」
そう言ってベッドから立ち上がり手を差し伸ばしてくれた。
差し出された手をそっと握るとぐいっと引っ張られた。
「うわっ」
そのまま傑先輩の胸にダイブしてしまった。
ぎゅっとそのまま抱きしめられる。
「あぁ。離したくねぇな。」
ぐぅ~
・・・
「ははっお前はほんと、、」
肩がめちゃくちゃ揺れている。
俺のお腹の音を聞き、笑いだした傑先輩。
ただでさえ恥ずかしいのに余計に恥ずかしくなるので、もう笑うのやめて欲しい。
「もう離してください。」
「はいはい、朝ごはん食べいこうな。」
そう言いながら離れた傑先輩が不貞腐れた俺の手を引いて部屋を出る。
部屋から出るといい香りが。
ますますお腹がすいてきた。
階段を降りるともっといい香りが、、
「おはよう。」
キッチンいた夕先輩がすぐ気づき挨拶してくれた。
「おはようございます。
起きるの早いですね、、」
「傑に朝から起こされた。
電話が止まらなくてな。」
「誰かに開けてもらわないと入れないだろ。」
「あっ傑先輩がここにいるのって夕先輩に開けてもらったんですね。
朝早くに起こしたんじゃないですか?」
きっと傑先輩に起こされてドアを開けそのまま朝ごはんを作り始めたんだろう。
朝から鬼電されるなんて可哀想、と傑先輩を睨みながらそう言った。
「お前に会いたかったから仕方ないだろ。」
「っっ俺のせいにしないでください。
顔洗ってきます。」
予想外の言葉にその場から逃げ出したくなり、1階にあるバスルームへ逃げ込んだ。
顔を洗いリビングへ戻ると、
「できたぞ。先食べるか。」と鍋をかき混ぜながら夕先輩がそう言った。
「!!俺も食べていいんですか?」
「当たり前だろ。みんなの分作った。」
嬉しくなり慌てて夕先輩の元へ駆け寄った。
近づくとさらにいい匂いが広がる。
いい匂いの正体は具がごろごろ入ったコンソメスープだった。
さらに目玉焼きにウインナー、サラダまで。
チン!
タイミングよくトーストも焼けたみたいだ。
「恭はコーヒー飲める?
オレンジジュースもあるけど。」
「あ、オレンジジュースがいいです。」
「ふっお子ちゃまだな。」と笑う傑先輩は無視してテーブルへ運ぶのを手伝う。
3人分の食事を置いたところで、
トントントンッ
葵があくびをしながら降りてきた。
「んー?いいにおい、、ふぁ、、
あ、きょうちゃん!はやいねぇおはよぉ。」
ふにゃふにゃの葵、可愛い。
「ふふっ寝癖ついてるよ?おはよ。
顔洗っておいで、夕先輩が朝ごはん作ってくれたよ。」
髪を手ぐしで整えながらそう伝えると、
「わかったぁ。」とのんびりした返事が返ってきた。
窓から差し込む朝日が眩しくて目を覚まし、ゆっくり目を開けた。
「、、、うわぁ!」
「ふはっ、、おはよ。」
目の前に驚いた俺を笑う傑先輩がいた。
「、、え、なんで、?」
「寝顔見てた。」
俺の横に一緒に横になり頬ずえをついて俺を見ている傑先輩。
傑先輩の腕がのび、未だ固まっている俺の頭を撫でる。
「、、、え、なんでいるんですか?
え、夢?」
ふにっ
「いたい。」
傑先輩に頬を摘まれて思わず声が出た。
「じゃあ夢じゃないな。」
「そっか。」
また俺の頭を撫でてくれる傑先輩。
「ずっとこのままがいいが邪魔が入る前に起きるか。」
そう言ってベッドから立ち上がり手を差し伸ばしてくれた。
差し出された手をそっと握るとぐいっと引っ張られた。
「うわっ」
そのまま傑先輩の胸にダイブしてしまった。
ぎゅっとそのまま抱きしめられる。
「あぁ。離したくねぇな。」
ぐぅ~
・・・
「ははっお前はほんと、、」
肩がめちゃくちゃ揺れている。
俺のお腹の音を聞き、笑いだした傑先輩。
ただでさえ恥ずかしいのに余計に恥ずかしくなるので、もう笑うのやめて欲しい。
「もう離してください。」
「はいはい、朝ごはん食べいこうな。」
そう言いながら離れた傑先輩が不貞腐れた俺の手を引いて部屋を出る。
部屋から出るといい香りが。
ますますお腹がすいてきた。
階段を降りるともっといい香りが、、
「おはよう。」
キッチンいた夕先輩がすぐ気づき挨拶してくれた。
「おはようございます。
起きるの早いですね、、」
「傑に朝から起こされた。
電話が止まらなくてな。」
「誰かに開けてもらわないと入れないだろ。」
「あっ傑先輩がここにいるのって夕先輩に開けてもらったんですね。
朝早くに起こしたんじゃないですか?」
きっと傑先輩に起こされてドアを開けそのまま朝ごはんを作り始めたんだろう。
朝から鬼電されるなんて可哀想、と傑先輩を睨みながらそう言った。
「お前に会いたかったから仕方ないだろ。」
「っっ俺のせいにしないでください。
顔洗ってきます。」
予想外の言葉にその場から逃げ出したくなり、1階にあるバスルームへ逃げ込んだ。
顔を洗いリビングへ戻ると、
「できたぞ。先食べるか。」と鍋をかき混ぜながら夕先輩がそう言った。
「!!俺も食べていいんですか?」
「当たり前だろ。みんなの分作った。」
嬉しくなり慌てて夕先輩の元へ駆け寄った。
近づくとさらにいい匂いが広がる。
いい匂いの正体は具がごろごろ入ったコンソメスープだった。
さらに目玉焼きにウインナー、サラダまで。
チン!
タイミングよくトーストも焼けたみたいだ。
「恭はコーヒー飲める?
オレンジジュースもあるけど。」
「あ、オレンジジュースがいいです。」
「ふっお子ちゃまだな。」と笑う傑先輩は無視してテーブルへ運ぶのを手伝う。
3人分の食事を置いたところで、
トントントンッ
葵があくびをしながら降りてきた。
「んー?いいにおい、、ふぁ、、
あ、きょうちゃん!はやいねぇおはよぉ。」
ふにゃふにゃの葵、可愛い。
「ふふっ寝癖ついてるよ?おはよ。
顔洗っておいで、夕先輩が朝ごはん作ってくれたよ。」
髪を手ぐしで整えながらそう伝えると、
「わかったぁ。」とのんびりした返事が返ってきた。
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