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一章・満たない二人

24.はらぺこサキュバスは性欲の強い男エルフが大好き

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「ハァッ、ハァッ、ハァ……!」

 レイモンドさんは荒い息をしながら、背中に張り付いていたわたしを引っぺがして蟹のおなかの上に転がす。いつもきっちりなでつけて後ろでまとめている前髪がほどけて、金色の糸のカーテンみたいに広がってとても綺麗。蜂蜜色の精気のオーラがゆらゆら立ち昇って炎のように見える。ああ、とても綺麗で強い、雄のエルフ。レイモンドさん。大好きです。

「うっ、うっ、ウウッ……!」

 彼の大きな手が、わたしの服を脱がそうとして掴んでそのまま左右に思い切り引っ張り、わたしのブラウスは紙でできてたみたいに裂けて、ボタンが四方八方に弾け飛んだ。丸いおっぱいがぷるんとまろび出るのを見たレイモンドさんに感応して、わたしの淫紋が大きくドクンと脈打った。
 そうなるともう止まらない。巨大蟹のハサミを素手でもぎ取ったくらいに暴走した力は、今は全部わたしに向けられる。勢いのままにドロワースを下着ごとめちゃくちゃに破かれて、わたしは革のコルセットと靴だけの間抜けな姿になる。
 レイモンドさんの大きな手が顔に伸びてきて、わたしの頭をがっと掴んだ。ちょっと怖いけど、わたしはレイモンドさんを信用してるし、これで死ぬのもちょっとありかなって思うし。いや、死にたくはないな。死にたくはないや。

「レイモンドさん、ちょっと怖い。わたしは逃げないから、もう少し、やさしくして……」

 そう言って微笑みかけると、レイモンドさんはとても切なそうな顔をして顔から手を離した。若草色の瞳が情欲となけなしの理性のはざまで揺れている。見れば、自分が脱ぐことも満足にできていないようなので、わたしが手で彼の股間をまさぐってズボンの前ボタンを外してあげると、長くて大きなおちんちんが元気なお魚みたいに飛び出して来て、私の淫紋がついてるお腹を勢いよくびたん! と叩いた。先端から先走りが弾けて、わたしの顔まで飛んでくる。さきっぽにある淫紋があかあかと光って、禍々しいくらい。

「わ……いつもより大きくなってる。すごく苦しいんだね……いいこいいこ……」

「うア゛っ……アァッ……」

 ビュルッ!!! ビチャッ!!!

「わひゃんっ」

 あまりに腫れて膨れている彼の先端がかわいそうになって、手でなでなでしてあげたら、レイモンドさんのおちんちんは突然ビクビクと痙攣しはじめて、わたしの顔に濃くて熱い精を放った。

「ぷわ……びっくりした、すっごく濃い……ねばねばで、固くて、つまめちゃう……」

 こういう精はサキュバスにとってはごちそうだ。食べ物の一番おいしいところみたいなもので、普段のわたしならはしたなくて照れちゃうけど、サキュバスとしての本能的な欲に抗えずに、わたしは顔にかかったレイモンドさんのずるずると伸びたかたまりの精をつまんでぺろっと食べた。ああ、美味しい。

「うわあぁあああぁあぁっ!!!!!!!」

 どッッッちゅんッッッッ!!!!!!!!!!!

「かひゅっ……!!」

 突然叫びだしたレイモンドさんがわたしの両足首を掴んで広げて、勢いよくおちんちんを突きこんで来た。淫紋で欲望を共有していたのでわたしのそこもそれなりにぐちゃぐちゃに濡れていたおかげで痛みは感じなかったものの、圧倒的な質量がめりめりとわたしを割り開いて奥の内臓を重たく叩き潰したので、胸の奥から息が出て、一瞬呼吸が止まった。

「ぐ、ぅっ……っ」

 どぷっ……♡

 突き入れた姿勢のままレイモンドさんがぶるぶると体を震わせて、おなかの奥に熱いものがじわっと広がった。入れただけでイっちゃったんだ、レイモンドさん。

「んっ、ふぅっ……♡ 熱いっ……♡ いいよ、シルキィでいっぱいイってね、レイモンドさん……♡」

 覆いかぶさったレイモンドさんの喉がごくっと上下するのが目の前で良く見えた。ずるる……とおちんちんが引き抜かれながらわたしの中をごりごりと刺激していく。

「あ、あ、あ、あっ♡ レイモンドさぁん……♡」

 ばちゅんッッッ!!!!

「ひぁああぁぅんっっ♡」

「はあ、はあ、シルキィ、シルキィ、んっ、ぐっ、シルキィィ……ッッ♡」

 ばちゅっ♡ ぼちゅっ♡ グリグリッ♡♡ どちゅん♡ どッッちゅん♡♡

「んお゛っ♡ んっ♡ ひっ、きゅ、うんッ♡♡ れ、レイモンドひゃんっ♡ シルキィですよぉっ♡♡ シルキィはここにいますよっ♡♡♡ ふぎゅうぅん♡♡♡」

 わたしの体を折り曲げて、掴んだ足首を高く上げさせてレイモンドさんは貪るように腰を動かす。レイモンドさんの腰がわたしのお尻にバチン、バチンってぶつかって、尻尾の骨が揺らされて背骨まで響く。わたしはレイモンドさんの両腕をしっかりつかんで、暴風雨みたいな快感がおなかの奥に叩きつけられるのを必死に耐えた。淫紋の裏側のサキュバス袋の入り口が、レイモンドさんの淫紋のついたおちんちんの先っぽに出会うたびにきゅうきゅうって鳴いて喜んじゃうっ……♡

「ふっ、ふっ♡ き、気持ちいいっ♡♡ 気持ちいいっ♡♡♡ うっ、うおおあ゛ぁッ……♡♡♡」

 ぼびゅ! ぶびゅるるるる~っ♡♡♡ ぶじゅじゅじゅじゅじゅ♡♡ びゅーっ♡ びゅるるるぅぅ……♡♡♡

 うわごとみたいに呻いて、レイモンドさんがまたイった。今度の射精は長くて、おしっこみたいにびゅるびゅる続いて、わたしのおまんこからぼたぼた零れて漏れた。

「は、はーっ、はあぁーっ……♡ あっ……♡ は、し、シルキィ……君。私、何、して……」

 おちんちんをわたしに突き刺したまま、レイモンドさんはわたしの足を掴んでいた手を放して身を起こした。若草色の目には知性が戻っている。

「んっ♡ ふぅ♡ ふぅっ、レイモンドさん、帰ってきたぁっ♡ おかえりなさいっ♡ レイモンドさんっ♡」

 いつものレイモンドさんにまた会えたことが嬉しくて、わたしはレイモンドさんを抱きしめる。顔の精液がレイモンドさんの服についちゃうけど構うものか。顔をうずめたみぞおちにぐりぐりぐりぐりっとして、わたしは嬉しさを彼に叩きつける。

「え? え? シルキィ君……?」

「レイモンドさん、終わったんですよ。マノンさんもライオットさんも生きてます。レイモンドさんは二人を助けることに成功したんですよ。だから今はいっぱい気持ちよくなっていいんです♡」

「二人が無事……。よかった……。いや、よくない。っていうか! シルキィ君、君服がボロボロじゃないですか! これ、もしかして私が? こんな、凌辱魔みたいに破ったんですか?」

 レイモンドさんは根元までおちんちんを突き刺したまま、周りに散らばるわたしの服の残骸を見回して驚いている。

「もう! 今はそんなことどうでもいいです。まだおちんちんガッチガチじゃないですか! わたしとレイモンドさんは契約してるんだから、凌辱魔でもいいんです! 今はわたし限定の凌辱魔でいてください! ね……、いっぱい犯して。エルフの凌辱魔さん♡」

「ひゅっ……♡」

 わたしが小首をかしげて彼を見上げて誘うと、レイモンドさんの白い喉が変な風に鳴った。凌辱に抵抗がある男にはこういう風に言うとすっごく効くよ~っておねえちゃんが教えてくれたんだけど……引かれちゃったかな……。

「シルキィ君ッッッッ!!!!!!!!!!」

 ごッッッッッッッッぢゅんッッッッッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

「お゛っほッッ!?!??!?」

「き、君ッ、シルキィ君、君ねぇっ!!! な、なんでそんなに可愛くていやらしいんですかッッッ♡♡ 君はッッッ!!!???!?!? あっ!? さ、サキュバスだからだッッ!!!?? いやらしい、いけないサキュバスッ♡ こんなッ、私をからかって!! こ、こんなの、私には効きすぎるッ♡♡♡ ああっ♡ ずっとこうしてたいっ♡♡♡ 気持ち良すぎるッッ♡♡♡ 限界まで我慢したあとのご褒美まぐわいッ♡ 覚えてしまったら、だ、駄目になってしまうッ♡ ただでさえ駄目なエルフなのにッッ♡♡ クズの色狂いが返上できなくなるッッ!!!!!!!」

 ばちゅばちゅばちゅばちゅ♡♡ どすどすどすどすっ♡ ごちゅごちゅごちゅごちゅ♡♡

「お゛ぉおっひぃいいっ♡♡ あ゛っ♡ だ、駄目、なんかじゃ、ないっ♡ ですぅ♡ レイモンドしゃん、はっ♡ やさしく、て、一生、懸命のっ♡ 素敵な、エルフ、ですっ♡♡ だから、だからぁっ」

 激しく奥を突かれて揺さぶられながら、わたしは右手を拳に握って、レイモンドさんの胸板に、とん、とちっちゃいパンチをした。

「もっと……、自分のこと、好きになってあげてくださいっ……」

「……あっ……」

 びゅるっ……びゅるるるる……びゅくっ♡ ごぷ……どくどくどくどく……♡♡♡

 レイモンドさんは呆けた顔のまま、わたしの中にまた大量の射精をした。
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