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2話
しおりを挟むそれが、この前田美月って男は酒癖が悪かった。
酒を飲みすぎてカウンターで眠ってしまっていた。
店長の成田が「中山くん、この、お客さん家まで送って行ってくれよー頼むから!」と言われて俺は断れなくて美月を起こした。
俺は「ほら、寝てないで早く起きて家は何処だ?俺が送って行くから」と俺は美月を抱き上げていた。
意外と美月の身体は軽かった。
美月はろれつが回っていなかったけど、「僕の家はこの近所だよ~っ」とフラついていた。
俺は(何で男を家まで送らなきゃならないんだ~)とモヤモヤしていた。
美月の家はグランメゾン高田の203号室だった。
俺は「おい!お前カギは?カギを渡せ!」と怒鳴っていた。
美月はポケットからカギを出していた。
俺は部屋のカギを開けた。
美月は、よろめいていた。
俺は美月を抱っこしてソファーの上に寝かせていた。
美月は「帰らないで~中山さん~」と俺を呼び止めた。
俺は(何なんだーコイツは?やけに色っぽ過ぎる~)
俺は「明日も仕事だから、これで帰るから」と言った。
美月は「ねぇ~中山さん~、明日の夜僕のウチに来てー」と誘ってきた。
俺は美月が女に見えてきた。
(いや、俺は女が好きだ!男の美月にドキドキするなんて、どうかしているー)と自分を責めていた。
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