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第4章:辿り道

45.賢者の企み

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「これがかつて賢者と呼ばれたアクセリさま……ね。ふふふふ、ベナークと同様、弱いなりにここまで仲間を連れてたどり着いたことは、さすがと言わざるを得ませんね」
「ベナークの野郎の弱さと一緒にされては困るな。ベナークの野郎を置き去りにしてあんただけが出張って来るとは、随分と余裕ではないか。それも魔王を滅ぼした場を選ぶとは、中々酔狂だな」
「魔王を滅ぼした? そう記憶しているのは、アクセリさまだけなのでは? そこにいるハーフエルフの薬師の表情で、お分かりになられているのではありませんか?」

 ハーフエルフのルシナの言葉をそのまま鵜呑みにすれば、魔王も勇者も共存している、だったか。

「いずれにしましても、呪われた賢者が己自身を強くすることは叶わなかったご様子。だからこそのお仲間を集め、ここに乗り込んで来られた」
「ふ、その通りだ。俺はこの通り、かつての強さは見る影もない。だが魔戦士オハードと召喚士、それとアサシンと万能の薬師。そして、竜人。俺が弱くとも、仲間が強ければどうにでもなるものだ。魔女デニサは、俺がここに来る過程で元の強さに戻ることを期待でもしていたか?」
「期待など出来るはずもありませんわ。わたくしの呪いは単なる黒魔法ではなく、魔族の呪縛魔法も加味しております。たとえ全知全能の智者であろうとも、呪いが容易く解けることなどあり得ませんわ」

 パナセのおかしな力も含め、黒騎士の個人的試練で呪いはあっさりと解呪されてしまったが。
 今は俺自身がデニサをどうにかするよりも先に、オハードに仕掛けてもらうとする。

 それにしてもデニサが魔族ということは、魔王の側近だったと認めたようなものだ。
 大方弱い心と女好きに現を抜かしたベナークに、魔への誘いでも囁き続けたに違いない。

「アクセリさまは弱いままベナークさまに打ち消して頂くことにするとして、ここではあなた様がせっかく集めたお仲間たちを、全て呪縛の渦に取り込ませて差し上げますわ」
「やれるものならな。お前がどれほど呪縛魔法に長けていても、あいつには効かん」
「……いいでしょう。賢者が信ずる魔戦士を手始めに、手練れらしき者たちを沈めますわ」

 ここでの狙いは、オハードを本気にさせることにある。奴に呪いが効かない理由としては、すでに黒騎士に受けた傷があるからだ。

「そういうわけだ。オハード! 俺に構わず、魔族の女を倒せ!」
「……ちっ、俺に嫌な役目を押し付けやがる。まぁ、てめえが因縁とする勇者が野郎だって聞いた以上、勇者はてめえに譲るけどな! 俺は女を相手にする方がいい」
「そうだろう? そういうわけだ。デニサの相手はお前に任せた」
「あぁ、面倒くせえ……こんなガキ相手に、何で俺は全く……」

 安心して任せられる――そう思っていたが、違ったらしい。

「あぁ~っくそっ!! 何でこんな小娘ごときにこの俺が!」
「……予想以下の弱さを露呈されていますけど、いつになったら本気を出してくれるというのです?」
「うるせえな……」

 オハードの強さの本領は昔から認めているが、女によって国を追われ滅亡された負い目が自身の中にある。そのせいか女に対し苦手と悲哀の意識が、奴の中に根強く残っていたようだ。

 魔女デニサの見た目は確かに小娘で、全身黒衣にしたパナセに近い格好。だが紅く光る瞳と口調と雰囲気は、小娘のそれではない。

 そもそも魔族は人間の常識と一緒に出来ない。それにもかかわらず、外見による”幼さ”を気にしてか、オハードはまともな一撃を入れられずにいる。 

 オハードの弱みをあえて敵に突き出すことで、奴に眠る潜在的な本気を期待しているのだが――

「がっかりですね。何の面白味の無い勇者をあそこまで成長させてくれた賢者さまだからこそ、ここまで連れて来たお仲間さんを相当な強さにまで引き上げてくれていたのかと思えば、弱き者は成長すらも望めずタダの捨て駒扱いなんて」

 デニサは俺やパナセたちを一通り見回した後、眼前に対峙しているオハードをあざ笑うかのようにして、首を何度も傾げている。

「あのあのあの、アクセリさま! オハードくんはお強いのでしょうか? 何だか見ていて心配なのです」
「……ふ、パナセが奴を心配か?」
「し、心配になるですよ。オハードくんの瞳の奥はとっても優しくて、守ってあげたくなっ……へぎゃっ!?」
「調子に乗るな。確かに奴は女の前では嘘のような弱さを見せるが、敵と認めればオハードくんとは呼べなくなるぞ」
「アクセリさま、ひどいです~でも、愛情表現を一身に受けているわたしは幸せなのですよ」

 パナセは、しばらく言葉を発していなかった。
 しかし頭を軽く小突いたことでいつもの彼女に戻ったようだ。

 ロサの言葉を受けてからここに来るまでに、俺の中にパナセへの何らかの疑いをかけていただけに、微小な雰囲気を感じていたのかもしれない。

「あなた様は魔戦士でしたか……? 何故、魔法をお使いにならないのです?」
「……使って通用するのかよ? 俺は剣を振り回した方が性に合っているんでな」

 体格差に関係なくオハードは一通りの精霊魔法を唱えられるが、奴の言う通り腰に帯びた剣を今か今かと抜こうとしているのが見えるが、この魔女には通じないことを危惧しているのだろう。

「試しで悪いが、俺が備えている魔法をぶっ放させてもらう」
「いつでもどうぞ……ウフフ」

 予想に反して魔法による試みをするつもりらしい。

「あぁ、くそっ!! ……魔窟を漂う意思なき大気! 烈風乱れの、死弾デッドショット!!」
「死を呼ぶ魔法弾ですか。こんなもの、避けるに値しませんね。受け止めて差し上げます」

 奴にしては珍しく、付加ありの魔法弾を放った。

 何かを試すつもりで放ったようだが、至近距離で戦っているオハードはデニサの存在が本当にそこにあるのかを確かめただけのようだ。

「き、効かないのか? ……やはりそうかよ、アクセリ」
「フフフ。今さら賢者に泣きつくおつもりですか?」

 剣を手に取り、デニサに向けて突っ込むつもりのようだが、正攻法では効かないことが分かってしまったのか、その場から動く気配を見せなくなった。

「はひゃう~やっぱりオハードくんでは敵わないのでは~?」
「普通の魔法ではどの道、敵わないだろうからな。可能性を確かめたんだろう」
「ほえ?」
「ど、どういうことなの、アクセリ」
「ルシナはデニサを間近に感じて、可能性を探さなかったのか?」
「……それは。アクセリは最初から知っていて、彼を?」
「あくまで可能性だ。少なくとも、俺が受けた呪いは限られた術者しか放てない魔法だからな」

 俺を追放した上、劣弱賢者にしたデニサは禁呪を使って騙せる勇者の傍にいた。

「え、じゃあ……アクセリのパーティにいた時から彼女はそうだったと?」
「デニサは死霊魔術師だろう。魔王の側近と聞いてそう思った」
「そ、それじゃあ、魔王を再びって……」

 知力と気力、膨大な魔力を備えた俺が近くにいるだけで、魔族や魔王を復活させることが邪魔となったということなのだろう。

「アクさま、このままではオハードは危ないのでは?」
「……どうだろうな」

 長らく拠点に留まり戦いを忘れたのかと思うばかりに、奴は動きを止めている。
 洞窟で毒女と戦ったとはいえ大した強さじゃなかったとすれば、まさに今がその時だと何故思わないのか。

 死霊魔術師とて、己自身を骸にしたわけでもない限り、倒せない相手ではない。

「おい、オハード!! これを剣で受け取れ!」

「ああん?」

「ふふふ……劣弱賢者も年月を経て強さを見極められない程の、惰弱と無能さを晒すようになったなんて、ベナークが泣いて喜びますね」

 オハードの戦意が衰えているとは考えにくいが、要素を奴の剣に宿わせれば分かることだ。

「――! へっ、もったいぶりやがって。これを待っていたんだよ、俺は!」
「賢者から何を渡されておごっておられるのです?」
「こういう――ことだよっ!!」

 光の精霊要素を奴の剣に放り、奴は気付いて宿わせた。半端な魔法と、力任せの物理攻撃。単なる攻撃意思ではデニサに通じない。

 ならば、付加を与えられた剣で放てばいい。それだけのことだ。

「おっりゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 オハードの乱れぬ太刀筋はデニサが身構えるよりも先に、嘲笑いの頭上から振り下ろされていた。聖なる光とまでも行かないまでも、剣先は確実にデニサの顔をかすめ、そのまま上半身に向けて切り下した。

 ”魔”に属し、死霊と骸を自在に操る術師は、己自身をも闇に傾ける者が少なくない。

 デニサを見た時から確信していたのは、既にデニサの肉体は生身の”それ”では無くなっているということだった。

「ぎぃぁぁぁぁぁ!! わ、わたしの綺麗な皮がぁっ!?」
「けっ、何が綺麗な顔だぁ? てめえのツラは初っ端から骸に見えていたぜ、ボケが!!」
「人間ごときに……我が――なれば、置き土産にもう一度……貴様に喰らわせてやる」
「何だぁ? 何を土産にくれるってんだ?」

 魔窟の一隅で何かがうごめいている。考えてもみれば、たとえ強さに引けを取らない魔女であろうと、存在を出さずに勝利を確信していたとは思えなかった。

 岩に潜め、影として溶け込んでいた魔のモノどもが無数の形を成して姿を現した。

「ちっ、この期に及んで大量の骨連中か? 面倒くせえな」

「――それだけだと……思うな」

 何かが起きようとしているのか、辺りの空気が一変する。

「あわわわわわわわ!? ア、アクセリさまぁぁぁぁぁ」
「……ん? どうした、パナセ」
「駄目です駄目です……あのあのあのあの」
「落ち着け……と言えない恐怖を感じているか」

 パナセだけでなく傍にいるルシナ、アミナスはまるで幼子が、初めて暗闇を感じた時の慄きを経験したかのような青ざめた表情となっていた。

「い、嫌な予感がするです、するです!! オハードくんがどこかへ行ってしまいそうなのです」
「パナセに言われずとも、俺もあの感じは忘れもしない。俺にしたことを、骸に気を取られそうなオハードに放つつもりがあるんだろう」
「ヌシさま……ここで変わる、変わってもいい?」
「――! ああ。横っ腹から吹き飛ばしてやれ! 何なら油断のオハードもろともやっていいぞ」
「……ん」

 デニサが影に潜ませていた大量の骸は、俺たちではなく対峙のオハードに仕向けさせている。骸ごときに手こずる奴では無いが、油断はすでに生まれていて後方のデニサの動きに気付いていない。

 俺にしてきた呪術をオハードに喰らわせようとしているのは、気配ですぐに分かった。

「パナセ、ルシナは俺の後ろで踏ん張れ! アミナスは自前の獣にでも守ってもらうんだな」
「な、何だ!? 何をするつもりがあるのだ、おっさん」
「魔窟の一掃だ。ついでにオハードもな……」
「えええっ!? アクセリさま……ひどいです~」
「奴が吹き飛ばされの最中に気付けば、助かる。着地点は運だ」

 奴がこれくらいでくたばるとは思えない。
 これは奴への手向けのようなものだ。後は運に任せるしかないだろう。

「ぐすっ……オハードくん、また会える日を~」
「パナセもルシナも俺にしがみついていろよ?」
「は、はひぃ! ぎゅ~」
「しょ、しょうがないわね」
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