可愛く世話した皇子が暴君に育ってしまいました

 王家の生活は壮麗な建築ばかり備わり、常に華やかな暮らしを当然のものとする。
 常に増改築を繰り返すほどで、多くの侍従が存在を求められた。

 決して皇后の座につくことなど叶わない。それでも皇子の世話を担った侍従にはいずれ好待遇で迎えられる。そんな将来が約束されているということで、幼き皇子の世話を望む侍従が後を絶たない。

 そんなエリアス皇子の専属お世話係をすることになったのは、幼き皇子の一目惚れ。運よく彼のハートを見事射止めたのが、私、ルイザ・チェルニーということになる。
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