10 / 15
まだ飲んでいます
しおりを挟む
「プロポーズって、どうした?」
ヒューゴにそう言われて、二人とも身を固くした。
「いきなり何を言い出すかと思えば。酔ってるな、ヒュー」
カイがヒューゴのグラスを取り上げる。
「いや、足りてないんじゃないか?もっと飲ませて潰そう」
リュートはレモンカクテルを三杯頼んだ。
「鬼ですかアンタ」
「プロポーズって、手出すより先か?後でいいのか?」
ヒューゴがボソッと言った
「先だろ」
「後だろ」
………………沈黙………………
「コホン、まあ、それは人それぞれでいい、だろ」
「うん、そうやで
それは人それぞれで」
二人とも酒を飲む。
「指輪を贈ったほうが良いよな」
二人とも酒をむせた
(指輪、メイさん調合のとき外すからいらないって言われた、というか指輪のこと忘れてた)
(最近の流行知らないしリナも言わないから指輪のこと忘れてた)
((ヘタレヒューゴがちゃんとしてるのに俺がしてないなんて許せない))
「お前、意外と用意するタイプなんだな」
カイがそう言ったら、
「うん、住むところとかちゃんとしてからプロポーズ……した……い」
「あ、ヒューゴ落ちた」
「えらいな、こいつ。俺なんか何にも考えずに国についてきてくれって。メイさんに悪かったな」
「……?あの人、リュートに、ついていくってノリノリじゃなかったっけ?親を脅したって聞いたけど」
「まさか。メイさんはか弱い貴族令嬢だよ?」
いやいやいやいや。あんな気の強い頭のキレる度胸のある令嬢なかなかいない
あ、マリア嬢も案外タフだった。
「俺も、住むところとか考えずに身請けしてしまったからな。リナに苦労かけないようにしないと」
「……リナちゃん、接客うまいしどこでも働けるよね?」
「いや、あいつは夜の世界に居たから昼間の常識にうとくてしかも可愛いから普通の女から苛められないか心配で」
過保護すぎない?
リナちゃん有能よ?
はっきりいってカイより愛想いいし可愛いし女性客からも人気らしいよ?
旦那が過保護って有名だからな?お前。
「知らない方がいいことってあるよな」
二人ともヒューゴを見て思った。
「マリア嬢、お前が思ってるほどか弱くないし過保護過ぎるって」
二人とも苦笑いしながら思った
((お前も人のこと言えないけどな))
ヒューゴが起きた
「なあ、キスっていつしたらいい?」
「何回目で舌入れていい?」
「そんなん知るかボケ!」
「もう、寝てろこのヘタレ狼!」
ヒューゴにそう言われて、二人とも身を固くした。
「いきなり何を言い出すかと思えば。酔ってるな、ヒュー」
カイがヒューゴのグラスを取り上げる。
「いや、足りてないんじゃないか?もっと飲ませて潰そう」
リュートはレモンカクテルを三杯頼んだ。
「鬼ですかアンタ」
「プロポーズって、手出すより先か?後でいいのか?」
ヒューゴがボソッと言った
「先だろ」
「後だろ」
………………沈黙………………
「コホン、まあ、それは人それぞれでいい、だろ」
「うん、そうやで
それは人それぞれで」
二人とも酒を飲む。
「指輪を贈ったほうが良いよな」
二人とも酒をむせた
(指輪、メイさん調合のとき外すからいらないって言われた、というか指輪のこと忘れてた)
(最近の流行知らないしリナも言わないから指輪のこと忘れてた)
((ヘタレヒューゴがちゃんとしてるのに俺がしてないなんて許せない))
「お前、意外と用意するタイプなんだな」
カイがそう言ったら、
「うん、住むところとかちゃんとしてからプロポーズ……した……い」
「あ、ヒューゴ落ちた」
「えらいな、こいつ。俺なんか何にも考えずに国についてきてくれって。メイさんに悪かったな」
「……?あの人、リュートに、ついていくってノリノリじゃなかったっけ?親を脅したって聞いたけど」
「まさか。メイさんはか弱い貴族令嬢だよ?」
いやいやいやいや。あんな気の強い頭のキレる度胸のある令嬢なかなかいない
あ、マリア嬢も案外タフだった。
「俺も、住むところとか考えずに身請けしてしまったからな。リナに苦労かけないようにしないと」
「……リナちゃん、接客うまいしどこでも働けるよね?」
「いや、あいつは夜の世界に居たから昼間の常識にうとくてしかも可愛いから普通の女から苛められないか心配で」
過保護すぎない?
リナちゃん有能よ?
はっきりいってカイより愛想いいし可愛いし女性客からも人気らしいよ?
旦那が過保護って有名だからな?お前。
「知らない方がいいことってあるよな」
二人ともヒューゴを見て思った。
「マリア嬢、お前が思ってるほどか弱くないし過保護過ぎるって」
二人とも苦笑いしながら思った
((お前も人のこと言えないけどな))
ヒューゴが起きた
「なあ、キスっていつしたらいい?」
「何回目で舌入れていい?」
「そんなん知るかボケ!」
「もう、寝てろこのヘタレ狼!」
1
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
妊娠中、息子の告発によって夫の浮気を知ったので、息子とともにざまぁすることにいたしました
奏音 美都
恋愛
アストリアーノ子爵夫人である私、メロディーは妊娠中の静養のためマナーハウスに滞在しておりました。
そんなさなか、息子のロレントの告発により、夫、メンフィスの不貞を知ることとなったのです。
え、自宅に浮気相手を招いた?
息子に浮気現場を見られた、ですって……!?
覚悟はよろしいですか、旦那様?
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる