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「サンドイッチとスコーンを作って下さったんですか?」
ランメルトが目敏くそれに気付き、テーブルに向かった。
「はい、ですが、わたしはバスケットや水筒を持っていなくて…
紅茶は用意出来なかったのですが…」
「確かに、それは必要ですね、今からバスケットと水筒を取って来ますので、
お義母さんは紅茶の準備をしていて下さい」
ランメルトはそう言うと、颯爽と部屋を出て行った。
わたしは湯を沸かし、ポットに紅茶の葉を入れ、準備をした。
「ただいま、戻りました、どうです?」
程無く、ランメルトがバスケットと水筒を手に戻って来て、自慢気に見せた。
鍵を掛けて行かなかった様だ。
思えば、塔に閉じ込められてはいるが、見張りの一人も居ないらしい。
アラード卿は、わたしが逃げないと思っているのだろうか?
それ共、逃げても構わないと?
尤も、逃げ帰れば、デシャン家に怒鳴り込んで来そうだ。
わたしは父から逃げ帰って来るなと言われているし…
どちらにしても、わたしに出て行く事は出来無い___
その考えに至り、わたしは何処か安堵していた。
わたしが水筒に紅茶を入れている間に、
ランメルトがバスケットにサンドイッチとスコーンを詰めてくれた。
ランメルトがバスケットを持ち、わたしはボヌールを抱き上げた。
「それでは、出掛けましょう、お義母さん」
ランメルトの手により、扉が開かれる。
頭に、アラード卿の怒る顔が浮かんだが、わたしはそれを振り切り、足を踏み出した。
ランメルトに誘導され、わたしたちは人気の無い廊下を通り、裏口から外に出た。
裏庭だろうか、人気の無い、閑静な場所だった。
拭き抜けた強い風に、わたしは目を瞑る。
こんなに風を感じたのは、久しぶりだ。
新鮮な空気と風…それだけで、自由を感じる___
「もう、ボヌールを離しても大丈夫ですよ」
ランメルトに言われ、わたしはボヌールを芝生に下ろした。
ボヌールは喜び、尻尾を上げ、一直線に駆けて行った。
「ああ!ボヌール!」
あっという間の事に、わたしは驚き、声を上げたが、
ランメルトは「大丈夫ですよ」と笑った。
「この先に小さな泉があるので、そこでピクニックにしましょう」
館の敷地内でのピクニックの様だ。
歩いていると、先を行っていたボヌールが駆けて戻って来た。
「ほら、ボヌールは寂しがり屋なんですよ」
ランメルトが笑う。
ボヌールはうれしそうに尻尾を振り、わたしたちの足元に纏わり付いた。
歩いて行くと、木立に囲まれた泉に辿り着いた。
小さな噴水のある泉で、噴水は使われていなかった。
ピクニックを楽しむというよりは、何処か、隠れ家の様な雰囲気があった。
人に見られる心配が無い、という事では安心出来た。
「中々、良い場所でしょう?」
「はい、落ち着きます…」
「手入れ以外で、ここに来る者は居ないので、時々来るんですよ…」
それがどんな時なのか、聞きたい気持ちはあったが、止めておいた。
楽しい時間を壊したくなかった。
ランメルトは泉の側、芝生の上に敷物を敷くと、「どうぞ、お義母さん」とわたしを促した。
「ありがとうございます」と敷物に座った。
不思議な感じだ。
ピクニックに行った記憶も、わたしにはほとんど無かった。
「さぁ、食べましょう」
ランメルトがバスケットを開け、サンドイッチを手に取った。
わたしもサンドイッチを取り出したが、ボヌールが膝に乗って来たので、
わたしはサンドイッチを戻した。
「あなたもお腹を空かせているのね、沢山走ったもの!」
ボヌール用の包みを開き、小さなビスケットの様な餌を一つ手の平に乗せ、
ボヌールに食べさせる。ボヌールは満足しているのか、豊かな毛の尻尾を振った。
ランメルトはサンドイッチを大胆に、でも上品に食べると、わたしに向かい、明るい笑みを見せた。
「とっても美味しいですよ、お義母さん」
「良かったです…」
ランメルトに褒めて貰え、わたしは気恥ずかしく礼を言った。
「お義母さんも食べてみて下さい」
ランメルトにサンドイッチを差し出され、手に取ろうとしたが、
それは口元に向けられ、そのまま食べる様に促された。
わたしは気恥ずかしくはあったが、思いきって、それを齧った。
だが、あまりに恥ずかしく、手で口元を隠し、咀嚼した。
「どうです?」
「お、美味しいです」
赤くなる頬を隠そうと、わたしはボヌールを撫で、餌をあげた。
その後も、わたしがボヌールに餌をあげている間、
ランメルトからサンドイッチを食べさせて貰った。
「サンドイッチもスコーンも美味しかった…お義母さんは料理が上手ですね」
「ありがとうございます…」
恥ずかしく、言葉少なくなってしまったが、ランメルトは気にしていない様だった。
バスケットを片付け、敷物の上に仰向けになった。
「お義母さんもやってみて下さい」
ランメルトに促され、わたしは戸惑いつつ、彼と少し距離を置き、仰向けになった。
薄い青色の空が広がり、その中を白い雲が漂っていた。
「ああ…素敵、空の中にいるみたい…」
「そうですね、何もかも、忘れられそうじゃないですか?」
「ええ…」
その青に吸い込まれそうだ。
だが、それも気持ち良さそうに思えた。
ボヌールがすり寄って来て、わたしの側で丸くなった。
わたしはボヌールをそっと撫でる。
ふっと、反対側の手を掴まれた。
「!?」
驚いて顔を横に向けると、ランメルトは空を見つめたまま…
「少しだけ、繋いでいて下さい…」
呟いた。
わたしは返事の変わりに、彼の手を握り返した。
母親の事を思い出しているのだろうか?
それとも、わたしと同じ様に、吸い込まれそうに感じたのだろうか…
◇
塔に戻った時もまだ、わたしは夢心地でいた。
あまりに素敵なピクニックだったので、このまま夢を見ていたかった。
「バスケットと水筒はこちらに置いておいて下さい、また行きましょう」
「はい…」
「疲れましたか?」
わたしがぼんやりとしているので、変に思ったのだろう、ランメルトに顔を覗き込まれ、慌てた。
「い、いえ!大丈夫です、こんなに素敵なピクニックは初めてだったので…
まだ、夢の中にいるみたいです…」
「父はピクニックなど行く様な人ではありませんからね…」
アラード卿の事を言ったのでは無かったのだが、家の事情を話す事は出来無い。
クリスティナでは無いとバレてしまうだろうし、何より、家族から厄介者扱いされて
いた等、知られらくなかった。
「父の代わりに、僕がお誘いしますよ」
ランメルトは笑みを見せるが、わたしは複雑だった。
アラード卿の代わりに…それでは、義理でしてくれていると言っている様なものだ。
「アラード卿の代わりでしたら、必要ありませんわ」
「確かに、そうですね…僕など、代わりにはなれないでしょう…」
ランメルトは頷いた。
彼から暗いものが見え、わたしは自分がいけない事を言ってしまったと悟った。
わたしは慌てて言葉を継いだ。
「わたしは、あなたが父親の事で、負担を負う必要は無いと…
あなたは、あなたとして、息子として居てくれるだけで十分ですもの…」
『息子』がどういうものか、子供のいない、まともな結婚すらしていない
わたしに分かる筈は無いのだが、この時、わたしは、自分の感情を疑っていなかった。
ランメルトを、『愛おしい義理の息子』だと…
「息子としてなら、誘いを受けてくれる?」
「ええ、勿論です、息子とのピクニックはとても楽しかったですわ!」
ランメルトはわたしをじっと見つめ、そして、深く息を吐いた。
顔を上げた時には、いつものランメルトに戻っていた。
「僕も楽しかったですよ、お義母さん」
わたしは安堵し、笑顔でランメルトを送り出した。
ランメルトは、次にいつ来るかは、約束しなかった。
きっと、忙しいので、約束出来ないのだろう。
二十三歳といえば、社交にも忙しい筈だ。
わたしはそう自分を納得させ、
気まぐれにでもランメルトが訪れてくれたら…と、祈ったのだった。
ランメルトが目敏くそれに気付き、テーブルに向かった。
「はい、ですが、わたしはバスケットや水筒を持っていなくて…
紅茶は用意出来なかったのですが…」
「確かに、それは必要ですね、今からバスケットと水筒を取って来ますので、
お義母さんは紅茶の準備をしていて下さい」
ランメルトはそう言うと、颯爽と部屋を出て行った。
わたしは湯を沸かし、ポットに紅茶の葉を入れ、準備をした。
「ただいま、戻りました、どうです?」
程無く、ランメルトがバスケットと水筒を手に戻って来て、自慢気に見せた。
鍵を掛けて行かなかった様だ。
思えば、塔に閉じ込められてはいるが、見張りの一人も居ないらしい。
アラード卿は、わたしが逃げないと思っているのだろうか?
それ共、逃げても構わないと?
尤も、逃げ帰れば、デシャン家に怒鳴り込んで来そうだ。
わたしは父から逃げ帰って来るなと言われているし…
どちらにしても、わたしに出て行く事は出来無い___
その考えに至り、わたしは何処か安堵していた。
わたしが水筒に紅茶を入れている間に、
ランメルトがバスケットにサンドイッチとスコーンを詰めてくれた。
ランメルトがバスケットを持ち、わたしはボヌールを抱き上げた。
「それでは、出掛けましょう、お義母さん」
ランメルトの手により、扉が開かれる。
頭に、アラード卿の怒る顔が浮かんだが、わたしはそれを振り切り、足を踏み出した。
ランメルトに誘導され、わたしたちは人気の無い廊下を通り、裏口から外に出た。
裏庭だろうか、人気の無い、閑静な場所だった。
拭き抜けた強い風に、わたしは目を瞑る。
こんなに風を感じたのは、久しぶりだ。
新鮮な空気と風…それだけで、自由を感じる___
「もう、ボヌールを離しても大丈夫ですよ」
ランメルトに言われ、わたしはボヌールを芝生に下ろした。
ボヌールは喜び、尻尾を上げ、一直線に駆けて行った。
「ああ!ボヌール!」
あっという間の事に、わたしは驚き、声を上げたが、
ランメルトは「大丈夫ですよ」と笑った。
「この先に小さな泉があるので、そこでピクニックにしましょう」
館の敷地内でのピクニックの様だ。
歩いていると、先を行っていたボヌールが駆けて戻って来た。
「ほら、ボヌールは寂しがり屋なんですよ」
ランメルトが笑う。
ボヌールはうれしそうに尻尾を振り、わたしたちの足元に纏わり付いた。
歩いて行くと、木立に囲まれた泉に辿り着いた。
小さな噴水のある泉で、噴水は使われていなかった。
ピクニックを楽しむというよりは、何処か、隠れ家の様な雰囲気があった。
人に見られる心配が無い、という事では安心出来た。
「中々、良い場所でしょう?」
「はい、落ち着きます…」
「手入れ以外で、ここに来る者は居ないので、時々来るんですよ…」
それがどんな時なのか、聞きたい気持ちはあったが、止めておいた。
楽しい時間を壊したくなかった。
ランメルトは泉の側、芝生の上に敷物を敷くと、「どうぞ、お義母さん」とわたしを促した。
「ありがとうございます」と敷物に座った。
不思議な感じだ。
ピクニックに行った記憶も、わたしにはほとんど無かった。
「さぁ、食べましょう」
ランメルトがバスケットを開け、サンドイッチを手に取った。
わたしもサンドイッチを取り出したが、ボヌールが膝に乗って来たので、
わたしはサンドイッチを戻した。
「あなたもお腹を空かせているのね、沢山走ったもの!」
ボヌール用の包みを開き、小さなビスケットの様な餌を一つ手の平に乗せ、
ボヌールに食べさせる。ボヌールは満足しているのか、豊かな毛の尻尾を振った。
ランメルトはサンドイッチを大胆に、でも上品に食べると、わたしに向かい、明るい笑みを見せた。
「とっても美味しいですよ、お義母さん」
「良かったです…」
ランメルトに褒めて貰え、わたしは気恥ずかしく礼を言った。
「お義母さんも食べてみて下さい」
ランメルトにサンドイッチを差し出され、手に取ろうとしたが、
それは口元に向けられ、そのまま食べる様に促された。
わたしは気恥ずかしくはあったが、思いきって、それを齧った。
だが、あまりに恥ずかしく、手で口元を隠し、咀嚼した。
「どうです?」
「お、美味しいです」
赤くなる頬を隠そうと、わたしはボヌールを撫で、餌をあげた。
その後も、わたしがボヌールに餌をあげている間、
ランメルトからサンドイッチを食べさせて貰った。
「サンドイッチもスコーンも美味しかった…お義母さんは料理が上手ですね」
「ありがとうございます…」
恥ずかしく、言葉少なくなってしまったが、ランメルトは気にしていない様だった。
バスケットを片付け、敷物の上に仰向けになった。
「お義母さんもやってみて下さい」
ランメルトに促され、わたしは戸惑いつつ、彼と少し距離を置き、仰向けになった。
薄い青色の空が広がり、その中を白い雲が漂っていた。
「ああ…素敵、空の中にいるみたい…」
「そうですね、何もかも、忘れられそうじゃないですか?」
「ええ…」
その青に吸い込まれそうだ。
だが、それも気持ち良さそうに思えた。
ボヌールがすり寄って来て、わたしの側で丸くなった。
わたしはボヌールをそっと撫でる。
ふっと、反対側の手を掴まれた。
「!?」
驚いて顔を横に向けると、ランメルトは空を見つめたまま…
「少しだけ、繋いでいて下さい…」
呟いた。
わたしは返事の変わりに、彼の手を握り返した。
母親の事を思い出しているのだろうか?
それとも、わたしと同じ様に、吸い込まれそうに感じたのだろうか…
◇
塔に戻った時もまだ、わたしは夢心地でいた。
あまりに素敵なピクニックだったので、このまま夢を見ていたかった。
「バスケットと水筒はこちらに置いておいて下さい、また行きましょう」
「はい…」
「疲れましたか?」
わたしがぼんやりとしているので、変に思ったのだろう、ランメルトに顔を覗き込まれ、慌てた。
「い、いえ!大丈夫です、こんなに素敵なピクニックは初めてだったので…
まだ、夢の中にいるみたいです…」
「父はピクニックなど行く様な人ではありませんからね…」
アラード卿の事を言ったのでは無かったのだが、家の事情を話す事は出来無い。
クリスティナでは無いとバレてしまうだろうし、何より、家族から厄介者扱いされて
いた等、知られらくなかった。
「父の代わりに、僕がお誘いしますよ」
ランメルトは笑みを見せるが、わたしは複雑だった。
アラード卿の代わりに…それでは、義理でしてくれていると言っている様なものだ。
「アラード卿の代わりでしたら、必要ありませんわ」
「確かに、そうですね…僕など、代わりにはなれないでしょう…」
ランメルトは頷いた。
彼から暗いものが見え、わたしは自分がいけない事を言ってしまったと悟った。
わたしは慌てて言葉を継いだ。
「わたしは、あなたが父親の事で、負担を負う必要は無いと…
あなたは、あなたとして、息子として居てくれるだけで十分ですもの…」
『息子』がどういうものか、子供のいない、まともな結婚すらしていない
わたしに分かる筈は無いのだが、この時、わたしは、自分の感情を疑っていなかった。
ランメルトを、『愛おしい義理の息子』だと…
「息子としてなら、誘いを受けてくれる?」
「ええ、勿論です、息子とのピクニックはとても楽しかったですわ!」
ランメルトはわたしをじっと見つめ、そして、深く息を吐いた。
顔を上げた時には、いつものランメルトに戻っていた。
「僕も楽しかったですよ、お義母さん」
わたしは安堵し、笑顔でランメルトを送り出した。
ランメルトは、次にいつ来るかは、約束しなかった。
きっと、忙しいので、約束出来ないのだろう。
二十三歳といえば、社交にも忙しい筈だ。
わたしはそう自分を納得させ、
気まぐれにでもランメルトが訪れてくれたら…と、祈ったのだった。
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