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「うわあああん!リアム様ぁ!ジスレーヌ様が意地悪を言うんですぅ!
あたしが非常識だって!リアム様に話し掛けるなって言うんですぅ!
ジスレーヌ様は伯爵令嬢で、あたしは男爵令嬢だから、従いなさいってぇぇ!」
エリザが大声で訴えるので、周囲に丸聞こえだった。
「まぁ、いやだ…そんな事を言うなんて…」
「彼女、まだデビュタントを終えたばかりだろう?」
「若い娘に酷い事を言うものだ…」
「伯爵令嬢だというのに、非常識だこと…」
皆がわたしを非難の目で見てくる。
わたしは思わぬ事態に、茫然と立ち尽くし、震えていた。
「ジスレーヌ、本当なのか?」
リアムが顔を上げ、厳しい表情でわたしを見た。
わたしは無意識に頭を振っていた。
違うわ!
確かに言ったけど、そんな風ではなかった!
エリザが悪意に変えてしまったのだ___!
「本当です!ジスレーヌ様が言ったのよぉ!嘘を吐くなんて酷いわぁ!」
エリザに捲し立てられて、カッとなった。
「違います!確かに、その様な事は言いましたが…
エリザは全てを誇張して言っているんです!」
だが、リアムは厳しい目でわたしを見ると、エリザの体を自分から離した。
「婚約者が、君に暴言を吐いた事を謝ります。
もう二度と、君とは会わない様にするので、許して下さい___」
「リアム様は悪くないわぁ!全部、あの人の所為よ!」
エリザが顔色を変え、わたしを指差した。
「婚約者がした事なら、僕も同罪です、本当に申し訳ない」
リアムは頭を下げると、わたしの腕を取り、足早にホールを後にした。
「ああ~ん!リアム様ぁ!行かないで~」と、エリザは喚いていたが、無視された。
「リアム様…この様な騒ぎになり、申し訳ありませんでした…
ですが、わたしはエリザが言った様には、言っていません!
エリザが悪く言っているんです!」
わたしは二人になり、弁明しようとした。
リアムはわたしの腕を放し、足を止めた。
「今夜はもう帰ろう、今は何も話さない方がいい、僕も君も冷静ではないからね。
二日後、館に来て下さい」
わたしは弁明を諦め、小さく「はい」と答えた。
リアムはわたしを馬車に乗せ、見送ってくれたが、わたしを見てはいなかった。
リアムはきっと、怒っているんだわ…
わたしの所為で、恥を掻かせてしまったもの…
わたしは思い上がっていた。
ルイーズの側にいて、自分もルイーズと同じになれた気でいたのだ。
だが、わたしはルイーズの足元にも及ばない___
それで、エリザにあんな真似を許してしまったのだ!
ルイーズ様なら、きっと、あんな風にはならなかったのに___!
わたしはリアムとルイーズに対し、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
◇◇
二日後、わたしは言われた通り、デュラン侯爵の館を訪ねた。
いつもはルイーズに声を掛けるのだが、今日は執事が厳として、
「リアム様がお待ちですので」と、直ぐに書斎へ向かわされた。
執事が扉を叩き、声を掛ける。
「リアム様、ジスレーヌ様です」
「入りなさい」
リアムの返事があり、執事は扉を開きわたしを通した。
リアムは机から顔を上げると、席を立ち、わたしをソファに促した。
リアムが怒っていないか心配していたが、その表情は不機嫌というより、
疲れて見えた。
お茶が運ばれるまで、わたしたちは無言だった。
メイドたちが出て行くと、リアムは紅茶を一口飲み、小さな息と共に、カップを戻した。
「リアム様、先日はご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ありませんでした」
わたしは先にと、謝罪を述べた。
それから、改めて弁明しようとしたのだが、リアムに遮られた。
「君の弁明は聞く必要はない。
これまでの君の態度を見て、決心した」
決心?何を?
問う様に見ると、リアムは冷たい目で、淡々とそれを告げた。
「ジスレーヌ、申し訳ないが、君との婚約は解消させて貰う___」
頭が真っ白になった。
何を言われたか、理解するのを頭が拒んでいた。
体が酷く震え出す。
「そ、そんな…どうしてですか!?先日の事は謝ります!
他に気に入らない事があるなら、何でもおっしゃって下さい!」
「ジスレーヌ、僕はこれまで、幾度となく君に自分の望みを言ってきた。
だが、君は僕の意見など、何一つ聞かず、無視してきた。
ドレスを新調しないと約束したのは、たった二週間前の事だ」
「先日のドレスは、約束したよりも前に頼んでいたものです!」
「そうじゃないよ、約束をしてから、君は仕立て屋を呼び、新しいドレスを頼んだよね?」
わたしはリアムが知っている事に驚き、息を飲んだ。
「調べさせたのですか?酷いわ…」
「ああ、僕は君を信用していないからね…
でも、君も僕を信用していないよね?」
わたしはぶるぶると頭を振った。
「君は僕よりも、継母を信用している」
リアムにキッパリと言われ、わたしはそれに気付いた。
確かにそうだ。
だが、それは、ルイーズに従った方が、リアムの為になると思ったからだ___
「わたしは…リアム様の為になると思って…」
「僕を愚か者の様に思っていたんだろう?継母と異母妹と三人で嘲笑していた」
「違います!」
「すまない、僕は婚約者すら信用出来ない男になってしまった…
それも、婚約を解消する理由の一つだ」
理由の一つ…
他にもあるというのか?
聞くのが恐ろしくなった。
「リアム様、謝ります、これからは誓って、リアム様に従います!
全て、あなたの望むままに致します!
だから、婚約を解消するなど、どうか、おっしゃらないで下さい!」
「婚約を解消するのは、君の為でもあるんだよ、ジスレーヌ。
出会った頃の君は、純真で素直で優しい娘だった。
婚約し、ここへ来る様になり、君は変わってしまった…
そうしてしまったのは、僕だろう。
今は君に申し訳なく思っている…僕が君を選んだのは、間違いだった」
婚約を解消するのが、わたしの為?
婚約が、間違い?
もう、わたしを愛していないというの?
「わたしを、お嫌いになられたのですか?
それとも、他に想われる方が…」
わたしの頭に、エリザの顔が浮かんだ。
「そういう事じゃないんだ」
リアムは否定しかが、わたしは納得出来なかった。
ただ、「嫌です、嫌です」と頭を振り続けた。
「婚約解消は、僕の都合ですので、相応の慰謝料をお支払いします。
伯爵家にも、君にも悪評が立たない様にします。
正式な書類は、伯爵家の方に送らせて頂きます___」
リアムはこれまで聞いた事の無い、事務的な口調で言うと、
遂には、「来て下さってありがとうございます、どうぞ、お気を付けてお帰り下さい」と
わたしを部屋から追い出した。
わたしは茫然としたまま、玄関を出た。
だが、もう、これで、リアムと会えないのだと思うと、感情が込み上げてきた。
わたしは思いのまま、庭を突き進んでいた。
リアムの婚約者ではなくなってしまう!
リアムと結婚出来ない!
リアムの愛を失ってしまった___!!
辿り着いたのは、リアムに一目惚れをした、思い出の泉だった。
こんな日でも、翡翠の様に美しく、輝いている。
明日になれば、わたしはリアム様の婚約者ではなくなる…
「わたしは、リアム様の婚約者のまま…」
思い出の泉で___
わたしは泉に入り、誘われるかの様に、その中心へと進んだ。
あたしが非常識だって!リアム様に話し掛けるなって言うんですぅ!
ジスレーヌ様は伯爵令嬢で、あたしは男爵令嬢だから、従いなさいってぇぇ!」
エリザが大声で訴えるので、周囲に丸聞こえだった。
「まぁ、いやだ…そんな事を言うなんて…」
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「若い娘に酷い事を言うものだ…」
「伯爵令嬢だというのに、非常識だこと…」
皆がわたしを非難の目で見てくる。
わたしは思わぬ事態に、茫然と立ち尽くし、震えていた。
「ジスレーヌ、本当なのか?」
リアムが顔を上げ、厳しい表情でわたしを見た。
わたしは無意識に頭を振っていた。
違うわ!
確かに言ったけど、そんな風ではなかった!
エリザが悪意に変えてしまったのだ___!
「本当です!ジスレーヌ様が言ったのよぉ!嘘を吐くなんて酷いわぁ!」
エリザに捲し立てられて、カッとなった。
「違います!確かに、その様な事は言いましたが…
エリザは全てを誇張して言っているんです!」
だが、リアムは厳しい目でわたしを見ると、エリザの体を自分から離した。
「婚約者が、君に暴言を吐いた事を謝ります。
もう二度と、君とは会わない様にするので、許して下さい___」
「リアム様は悪くないわぁ!全部、あの人の所為よ!」
エリザが顔色を変え、わたしを指差した。
「婚約者がした事なら、僕も同罪です、本当に申し訳ない」
リアムは頭を下げると、わたしの腕を取り、足早にホールを後にした。
「ああ~ん!リアム様ぁ!行かないで~」と、エリザは喚いていたが、無視された。
「リアム様…この様な騒ぎになり、申し訳ありませんでした…
ですが、わたしはエリザが言った様には、言っていません!
エリザが悪く言っているんです!」
わたしは二人になり、弁明しようとした。
リアムはわたしの腕を放し、足を止めた。
「今夜はもう帰ろう、今は何も話さない方がいい、僕も君も冷静ではないからね。
二日後、館に来て下さい」
わたしは弁明を諦め、小さく「はい」と答えた。
リアムはわたしを馬車に乗せ、見送ってくれたが、わたしを見てはいなかった。
リアムはきっと、怒っているんだわ…
わたしの所為で、恥を掻かせてしまったもの…
わたしは思い上がっていた。
ルイーズの側にいて、自分もルイーズと同じになれた気でいたのだ。
だが、わたしはルイーズの足元にも及ばない___
それで、エリザにあんな真似を許してしまったのだ!
ルイーズ様なら、きっと、あんな風にはならなかったのに___!
わたしはリアムとルイーズに対し、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
◇◇
二日後、わたしは言われた通り、デュラン侯爵の館を訪ねた。
いつもはルイーズに声を掛けるのだが、今日は執事が厳として、
「リアム様がお待ちですので」と、直ぐに書斎へ向かわされた。
執事が扉を叩き、声を掛ける。
「リアム様、ジスレーヌ様です」
「入りなさい」
リアムの返事があり、執事は扉を開きわたしを通した。
リアムは机から顔を上げると、席を立ち、わたしをソファに促した。
リアムが怒っていないか心配していたが、その表情は不機嫌というより、
疲れて見えた。
お茶が運ばれるまで、わたしたちは無言だった。
メイドたちが出て行くと、リアムは紅茶を一口飲み、小さな息と共に、カップを戻した。
「リアム様、先日はご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ありませんでした」
わたしは先にと、謝罪を述べた。
それから、改めて弁明しようとしたのだが、リアムに遮られた。
「君の弁明は聞く必要はない。
これまでの君の態度を見て、決心した」
決心?何を?
問う様に見ると、リアムは冷たい目で、淡々とそれを告げた。
「ジスレーヌ、申し訳ないが、君との婚約は解消させて貰う___」
頭が真っ白になった。
何を言われたか、理解するのを頭が拒んでいた。
体が酷く震え出す。
「そ、そんな…どうしてですか!?先日の事は謝ります!
他に気に入らない事があるなら、何でもおっしゃって下さい!」
「ジスレーヌ、僕はこれまで、幾度となく君に自分の望みを言ってきた。
だが、君は僕の意見など、何一つ聞かず、無視してきた。
ドレスを新調しないと約束したのは、たった二週間前の事だ」
「先日のドレスは、約束したよりも前に頼んでいたものです!」
「そうじゃないよ、約束をしてから、君は仕立て屋を呼び、新しいドレスを頼んだよね?」
わたしはリアムが知っている事に驚き、息を飲んだ。
「調べさせたのですか?酷いわ…」
「ああ、僕は君を信用していないからね…
でも、君も僕を信用していないよね?」
わたしはぶるぶると頭を振った。
「君は僕よりも、継母を信用している」
リアムにキッパリと言われ、わたしはそれに気付いた。
確かにそうだ。
だが、それは、ルイーズに従った方が、リアムの為になると思ったからだ___
「わたしは…リアム様の為になると思って…」
「僕を愚か者の様に思っていたんだろう?継母と異母妹と三人で嘲笑していた」
「違います!」
「すまない、僕は婚約者すら信用出来ない男になってしまった…
それも、婚約を解消する理由の一つだ」
理由の一つ…
他にもあるというのか?
聞くのが恐ろしくなった。
「リアム様、謝ります、これからは誓って、リアム様に従います!
全て、あなたの望むままに致します!
だから、婚約を解消するなど、どうか、おっしゃらないで下さい!」
「婚約を解消するのは、君の為でもあるんだよ、ジスレーヌ。
出会った頃の君は、純真で素直で優しい娘だった。
婚約し、ここへ来る様になり、君は変わってしまった…
そうしてしまったのは、僕だろう。
今は君に申し訳なく思っている…僕が君を選んだのは、間違いだった」
婚約を解消するのが、わたしの為?
婚約が、間違い?
もう、わたしを愛していないというの?
「わたしを、お嫌いになられたのですか?
それとも、他に想われる方が…」
わたしの頭に、エリザの顔が浮かんだ。
「そういう事じゃないんだ」
リアムは否定しかが、わたしは納得出来なかった。
ただ、「嫌です、嫌です」と頭を振り続けた。
「婚約解消は、僕の都合ですので、相応の慰謝料をお支払いします。
伯爵家にも、君にも悪評が立たない様にします。
正式な書類は、伯爵家の方に送らせて頂きます___」
リアムはこれまで聞いた事の無い、事務的な口調で言うと、
遂には、「来て下さってありがとうございます、どうぞ、お気を付けてお帰り下さい」と
わたしを部屋から追い出した。
わたしは茫然としたまま、玄関を出た。
だが、もう、これで、リアムと会えないのだと思うと、感情が込み上げてきた。
わたしは思いのまま、庭を突き進んでいた。
リアムの婚約者ではなくなってしまう!
リアムと結婚出来ない!
リアムの愛を失ってしまった___!!
辿り着いたのは、リアムに一目惚れをした、思い出の泉だった。
こんな日でも、翡翠の様に美しく、輝いている。
明日になれば、わたしはリアム様の婚約者ではなくなる…
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