21 / 43
21
しおりを挟む放課後、ジェロームが確保してくれたコートに集まったのは、
わたし、パトリック、クララ、ジェローム、ドロシア、ジャネット、
それから、ファンダムからの選抜五名の、計11名だった。
補欠も欲しかったので丁度良かった。
わたしとクララはパトリックに習い、ファンダムの子たち数名は、
ジェロームから手解きを受けた。
わたしは防御魔法を練習していたので、防御にはそこそこ自信があったが、
授業を受けた記憶が無いので、まずは、ルールを覚える必要があった。
クララは魔法の特訓だ。
ファンダムの子たちは、意外にも真面目に取り組んでいた。
もっと、キャアキャア言って、練習にならないかと思っていたが、黄色い声は聞こえて来なかった。
「皆真面目なのね」
わたしが感心する隣で、ドロシアとジャネットが胸を張った。
「不真面目な姿を見せたら、即、選手交代と言っておりますの!」
成程ね…
ドロシアとジャネットは、上手くファンダムを運営している様だ。
「能力を見て、それぞれの得意分野を把握しておいてね。
試合に出られなくても、練習を頑張った仲間よ、
大会では近くで応援をさせてあげるといいわ。
但し、あまり煩くしないでね、ジェローム以外にもいるんだから」
「はい!皆、喜びますわ!」
防御や攻撃を練習し、後は試合形式でやる中で、覚えていく…
二日目には、それなりに形になっていた。
三日目の最終日は、パトリックとジェロームが作戦を練り、
わたしたちは、各自、魔法の訓練をした。
「何か秀でた技があれば、試合に出られる可能性も高くなるわよ!」
ファンダムの子たちは、ジェロームと一緒に試合に出る事を目標にしているので、
嬉々として技を磨いた。
人数が揃った事もあり、クララは「補欠で良い」と言い出すのでは?と思っていたが、
パトリックから教わった事を無駄にしたくないのか、真剣な顔でわたしに聞いて来た。
「私にも、何か出来るでしょうか?」
練習を見ていて気付いたが、クララの魔力は然程強くはないものの、
小さな魔法は完璧に使えるし、器用だった。
つまり、小技は一級品だ。
足りないのは威力なのよね…
「わたしと合わせ技なんてどうかしら?」
「合わせ技?」
わたしが思い付いた事をクララに耳打ちすると、彼女は目を輝かせ、手を打った。
「出来たら素敵ですね!」
「出来るわよ!練習しましょう!」
◇◇
《ラピッドシュート》の大会は、生徒主催の催しなので、休日を使って行われる。
観覧も自由となっていた為、わたしは当然、観覧にすら行った事は無かった。
わたしには、どの程度の規模の大会か、予想も出来なかった。
当日、学園の小闘技場へ行くと、階段状の観覧席は、
学園の生徒たちでほぼ埋まっていた。
「凄いわ!《ラピッドシュート》って、人気なのね!」
わたしは観覧席を見渡し、歓声を上げた。
これ程の観客の見守る中、試合をするなんて!
前世では考えられない事だ。
「こ、こんなに人がいるなんて…き、緊張します…」
人から注目される事が苦手なのか、クララの顔は青く、小刻みに震えていた。
「大丈夫よ、皆、わたしを見ているんだから!」
わたしが胸を張ってポーズを決めると、クララは目を丸くし、それから笑った。
「はい!そうですね!」
納得されてしまったわ。
「さぁ!皆、集まって!
試合で髪型が崩れない様に、魔法を掛けてあげるわ!」
ドロシアとジャネット、それからファンダムの子たちは歓喜の声を上げた。
わたしは並んだ女子たちに魔法を掛けていったのだが、ジェロームも紛れていた。
「あなたも掛けて欲しいの?薔薇の香り付きよ?」
パトリックには激怒され、半ば泣かれたが、
ジェロームは輝く様な笑顔を見せ、金色の長めの髪を靡かせた。
「素晴らしい魔法だね、僕の為にあるのかな?」
いいえ、違います。
わたしは作った笑みを返し、ジェロームに魔法を掛けた。
ジェロームはうっとりとし、その香りに満足していた。
「組み合わせを決めるので、チームの代表者は集まって下さーい!」
声が掛かり、皆の目がわたしに向けられた。
代表者といえば、当然、発起人のわたしよね!
わたしは「行って来るわね」と、堂々とした歩みで、そちらに向かった。
登録チームは8チームで、集まった八人の代表者の中に、ブランドンの姿があった。
代表はブランドンなのね…全く意外性が無いわ!
ブランドンの方もわたしに気付き、「負けねーからな!」とニヤリと笑った。
わたしも「遊んであげるわ」と、不敵な笑みを返した。
組み合わせを決める方法は、登録の早かったチームから、
箱の中に入っている、カラーボールを引いていくもので、同じ色のチーム同士が戦う事になる。
試合の順番は既に決まっていて、ボードのトーナメント表に書き込まれているが、
今は隠されていた。
代表者がボールを引く度に、大きな歓声が上がる。
ブランドンは赤色のボールを引いた。
「いきなり、ブランドンのチームとは当たりたくないわね…」
まずは、実力を見たい所だ。
「最後は、《百花繚乱美しき薔薇》チーム!」
わたしたちは登録が一番遅かったので、わたしが引くのは余りものだ。
チーム名は、候補が幾つかある中、厳選なる多数決により、
ジェロームの考えたものに決まった。
パトリックただ一人が、肩を落としていたけど、スルーさせて貰ったわ!
「残り物には福があるっていうわよね!」
わたしは意気揚々と箱に手を入れ、それを掴んだ。
「青ですわ!」
わたしは箱から引いた青色のボールを、高らかに掲げた。
尤も、残っているボールが何色かなど、既に分かっていた事なので、
全く盛り上がりはしなかったけど。
再び会場が盛り上がりを見せたのは、
トーナメント表の、隠された部分が剥がされた時だった。
青組の順番は、一試合目だ。
ブランドンの赤組は、四試合目。
順当に行けば、決勝で当たる事になるが…
「一試合目は不利ね…」
試合経験が無いチームなので、何試合かは見学したかった。
皆も緊張で顔を強張らせていた。
何と声を掛けようかと頭を悩ませていた所、
代わって声掛けをしてくれたのは、ジェロームだった。
「一試合目なんて、最高の舞台だね、僕たち《百花繚乱美しき薔薇》に相応しい…」
ジェロームがキラキラとしたオーラを振り撒いた。
この状況を舞台と捉えているのは、わたしだけだと思っていたけど…
彼はわたし以上かもしれない。
わたしも、負けていられないわね!
「その通りですわ、ジェローム様!
わたくしたちの美しき舞を、皆の目に焼き付けて差し上げてよ!おーほほほ!」
皆の顔も輝きに変わった。
「そうですわ!私たち《百花繚乱美しき薔薇》の名を、皆に知らしめましょう!」
「ファンダムの名を汚さぬ様、頑張りますわ!」
「度肝を抜いて差し上げましょう!」
皆が「わー!」と盛り上がる中、パトリックだけは引き攣った顔をしていた。
見なかった事にするわ!
【第一試合は、《七頭の神獣》チーム対《百花繚乱美しき薔薇》チーム!】
【試合は前半十分、ハーフタイム五分、後半十分となります!】
【前半戦の選手はコートに入って下さい!】
前半戦のメンバーは、わたし、パトリック、ジェローム、クララ、
ファンダムからは、ドロシア、マーサ、ソフィで七名だ。
皆、学園のローブを羽織り、コートに入る。
ボールが当たったとしても、ローブがあれば衝撃を少し和らげる事が出来る為、
《ラピッドシュート》では着用が義務付けられていた。
「フォーメーションA!」
ジェロームが言い、わたしたちは位置に着く。
相手に悟られない様に、合図を決めていた。
フォーメーションAは、後方三名、前方四名の布陣だ。
要となるアタッカー、ジェロームを前列真ん中に置き、
両脇のドロシアとソフィが防御、フォローをする。
後方は、防御、フォローをしつつ、速攻ではアタッカーもする。
わたしは投げたいので、後方の右中央だ。
右端にはクララ、左中央はパトリック、左端にマーサ。
双方のチームに、一つずつボールが渡される。
経験豊富で実力もあるジェロームがボールを持ち、狙いを探る。
【それでは、試合、開始!!】
ピーーー!と、笛の音が鳴った瞬間、凄い勢いでボールが飛んで来た。
バン!!
「きゃ!!」
一瞬にして、ソフィが当てられてしまった。
だが、その隙を狙い、ジェロームが相手チームの一人を倒していた。
ピーーーー!!
ボールが当たると笛が鳴り、一旦中断し、当てられた者たちはコートを出される。
「あなたの仇はジェロームが取ったわよ!応援お願いね!」
ソフィは肩を落としていたが、顔を上げ、「はい!」と返事をし、
チームのベンチに駆けて行った。
「皆!気を抜かないで!練習通りにやれば出来るわ!
来ると思ったら、迷わず防御を張りなさい!」
防御魔法を使い過ぎると、魔力が切れるので、
ボールが自分の所に飛んで来た時にだけ、防御を張るのが普通だが、
わたしは魔力量も多く、力も強いので、気兼ね無く使える。
ソフィが当てられた時に取ったボールは、アタッカーのジェロームに運ばれた。
ソフィの居た場所に、マーサが移動する。
相手チームもボールを持っているので、緊迫感が張り詰めた。
ピーーーー!!
相手チームがボールを投げた瞬間の隙を狙い、ジェロームがボールを投げる。
投球する者は、防御を張る暇が無いので狙い目なのだ。
だが、読まれていた。
仲間の防御により、ボールは阻まれた。
相手が投げたボールも、マーサが防御していて、それはパトリックの手に渡された。
「パトリック!揺さぶってやりなさい!」
パトリックは小柄ながら、大きなモーションでそれを投げた。
ボールはふわりと浮いたかに見えたが、高く上がると、凄い勢いで斜めに落ちてきた。
バン!!
見事に命中した。
これは、落ちる瞬間まで、狙いが分かり難いので、相手の隙を付く事が出来る。
その間に相手から飛んで来たボールは、ドロシアが防御した。
「パトリック!やったわね!」
パトリックもうれしそうな顔を見せた。
「さぁ!この調子で、ぶっ潰すわよ!!」
10
お気に入りに追加
269
あなたにおすすめの小説
魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
不機嫌な悪役令嬢〜王子は最強の悪役令嬢を溺愛する?〜
晴行
恋愛
乙女ゲームの貴族令嬢リリアーナに転生したわたしは、大きな屋敷の小さな部屋の中で窓のそばに腰掛けてため息ばかり。
見目麗しく深窓の令嬢なんて噂されるほどには容姿が優れているらしいけど、わたしは知っている。
これは主人公であるアリシアの物語。
わたしはその当て馬にされるだけの、悪役令嬢リリアーナでしかない。
窓の外を眺めて、次の転生は鳥になりたいと真剣に考えているの。
「つまらないわ」
わたしはいつも不機嫌。
どんなに努力しても運命が変えられないのなら、わたしがこの世界に転生した意味がない。
あーあ、もうやめた。
なにか他のことをしよう。お料理とか、お裁縫とか、魔法がある世界だからそれを勉強してもいいわ。
このお屋敷にはなんでも揃っていますし、わたしには才能がありますもの。
仕方がないので、ゲームのストーリーが始まるまで悪役令嬢らしく不機嫌に日々を過ごしましょう。
__それもカイル王子に裏切られて婚約を破棄され、大きな屋敷も貴族の称号もすべてを失い終わりなのだけど。
頑張ったことが全部無駄になるなんて、ほんとうにつまらないわ。
の、はずだったのだけれど。
アリシアが現れても、王子は彼女に興味がない様子。
ストーリーがなかなか始まらない。
これじゃ二人の仲を引き裂く悪役令嬢になれないわ。
カイル王子、間違ってます。わたしはアリシアではないですよ。いつもツンとしている?
それは当たり前です。貴方こそなぜわたしの家にやってくるのですか?
わたしの料理が食べたい? そんなのアリシアに作らせればいいでしょう?
毎日つくれ? ふざけるな。
……カイル王子、そろそろ帰ってくれません?
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
乙女ゲームの悪役令嬢だったので、悪役になる覚悟ですが、王子様の溺愛が世界を破滅させてしまいそうです
葵川真衣
恋愛
公爵令嬢シャロンは王宮で婚約者の王子と過ごしていて、突如前世の記憶を思い出してしまう。
前世プレイしていた乙女ゲームの令嬢に転生している。しかも悪役だ。
初恋相手の婚約者には今後、無惨に婚約破棄される。
ショックで突っ伏したシャロンだが、ハッピーエンドを目指して国外追放され、平穏に暮らそうと決心。
他ルートなら暗殺される。世界滅亡の危機もある。国外追放は生きている……!
武闘派悪役令嬢シャロンは日々励む!
しかしゲームに登場しない人物が現れたり、いろいろ様子がおかしい……!?
シャロンは世界を救い、ゲームのハッピーエンドを無事迎えることができるのか……!?
将来に備えがんばる悪役令嬢と、そんな令嬢を溺愛する腹黒王子の甘々ラブコメディ。
☆本編完結しました。ありがとうございました。番外編等、追加予定です。
貴族としては欠陥品悪役令嬢はその世界が乙女ゲームの世界だと気づいていない
白雲八鈴
恋愛
(ショートショートから一話目も含め、加筆しております)
「ヴィネーラエリス・ザッフィーロ公爵令嬢!貴様との婚約は破棄とする!」
私の名前が呼ばれ婚約破棄を言い渡されました。
····あの?そもそもキラキラ王子の婚約者は私ではありませんわ。
しかし、キラキラ王子の後ろに隠れてるピンクの髪の少女は、目が痛くなるほどショッキングピンクですわね。
もしかして、なんたら男爵令嬢と言うのはその少女の事を言っています?私、会ったこともない人のことを言われても困りますわ。
*n番煎じの悪役令嬢モノです?
*誤字脱字はいつもどおりです。見直してはいるものの、すみません。
*不快感を感じられた読者様はそのまま閉じていただくことをお勧めします。
加筆によりR15指定をさせていただきます。
*2022/06/07.大幅に加筆しました。
一話目も加筆をしております。
ですので、一話の文字数がまばらにになっております。
*小説家になろう様で
2022/06/01日間総合13位、日間恋愛異世界転生1位の評価をいただきました。色々あり、その経緯で大幅加筆になっております。
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる