ユミとマオ

ゆう

文字の大きさ
上 下
20 / 23

夢に近づいて

しおりを挟む
私は田舎でスーパーでレジ打ちのアルバイトができるまで回復した。

あれからもう二年半、マオは大学受験で忙しい時期だろう。

兄の勧める大学を受験する。

私立大だが、かなりの偏差値が必要だ。

マオは大丈夫だろうか?

私と出会った頃はクラス最下位でまるで勉強が出来なかった。
それが今ではレベルの高い大学を狙える学力を身につけてる。

マオいわく、「愛の力」だそうです。

私はマオが大学に合格すれば、同じ大学の兄の知り合いの教授のアシスタントになれるのでまたマオと会えるの。
この事はまだマオには内緒。


これまでの私とマオは1日一回のメールのやりとりだけしかしてこなかった。

再会できると信じて、会いたい、寂しい、悲しい、という内容は使わない約束をしてた。
私達はまた絶対再会し、愛し合えると信じて疑わないと約束した。

写真もお互い送らず、現在の姿、顔がわからない、会う時の楽しみにしようと決めてた。

私は一日一日が長く感じてしまう。

マオは受験生だから短く感じるのかな?

早く合格発表にならないかなぁ。まだ受験もしてないけど。






マオから受験の日にメールが届いた

「きっとユミちゃんの事だから私より緊張してるでしょ? 大丈夫だよ。私は落ち着いてるから。
ユミちゃんのお姉さんって凄いね、たくさん勉強のコツ教えてもらっちゃったし、たくさんテキスト作ってくれたよ。お姉さんからもこの調子なら大丈夫って言ってもらったから必ず合格します
お姉さんがね、合格したら素敵なプレゼントくれるって。何かな楽しみだよ。
じゃぁ、頑張ってきます。」

私はマオが受験から帰った時に読めるようにメールを送ろう。






発表の日にマオから簡単なメールが来た。
「合格発表の日です。
もし合格していたらユミちゃんに電話してもいいですか?ユミちゃんの携帯番号変わっていませんか?」

私はすぐ返信する。

「番号変わってないよ。マオは携帯変わったでしょ?
私の番号覚えてるの?」

マオの返信「携帯に登録してると母さんに見られてしまうから頭の中にしまってあるの、忘れないようにいつもかんがえてたよ。」


マオからの電話を待つ。

中々かかってこない。

まさか不合格?

どんどん不安が大きくなる。



私の携帯がなった。

登録してない番号。

マオだ

私はすぐに出る。

マオ「もしもし」

ユミ「...」

マオ「ユミちゃん?」

マオの声に私は涙が出て喋れない。

ユミ「マオー、マオだー」

ダメ、会話にならない。

マオ「うわぁ、ユミちゃ~ぁん」

マオも泣き出してしまう。

マオと私はただただ泣くだけで会話にならない。

しばらくお互い声を聞けた喜びを噛み締めた。

マオ「ユミちゃん、ありがとう。ずっと待っててくれたんだね」

ユミ「私にはマオしかいないから」

ユミ「合格おめでとう」

マオ「ありがとう。ユミちゃんのお姉さんが
言ってたの、我慢して頑張れば必ず幸せになれるわよって、この事だったのかな?」

ユミ「ううん、違うと思うよ。」

マオ「えっ、? ユミちゃんは何か知ってるの?」

ユミ「ゴメン、知ってる。でもまだ言えないんだ。もう少し待ってて。」

マオ「うん。楽しみにしとくね。」

ユミ「もう三年近くなるんだね、会えなくなって。一日だってマオを忘れた事ないよ。いつかきっとまた会えると信じているの。こうやって話しができる事も夢みていたの。ありがとうマオ。」

マオはまた泣いている。

マオ「ユミちゃん、私こそありがとう。
待っててくれて。ユミちゃんのお姉さんの事信じてよかった。」

ユミ「マオ、愛してる。」

マオ「嬉しい、私もユミちゃんを愛してる」

二人声を聞けた事をすごく幸せに感じていた。そして再会できる事を誓いあった





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生

花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。 女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感! イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡

愛娘(JS5)とのエッチな習慣に俺の我慢は限界

レディX
恋愛
娘の美奈は(JS5)本当に可愛い。そしてファザコンだと思う。 毎朝毎晩のトイレに一緒に入り、 お風呂の後には乾燥肌の娘の体に保湿クリームを塗ってあげる。特にお尻とお股には念入りに。ここ最近はバックからお尻の肉を鷲掴みにしてお尻の穴もオマンコの穴もオシッコ穴も丸見えにして閉じたり開いたり。 そうしてたらお股からクチュクチュ水音がするようになってきた。 お風呂上がりのいい匂いと共にさっきしたばかりのオシッコの匂い、そこに別の濃厚な匂いが漂うようになってきている。 でも俺は娘にイタズラしまくってるくせに最後の一線だけは超えない事を自分に誓っていた。 でも大丈夫かなぁ。頑張れ、俺の理性。

連続寸止めで、イキたくて泣かされちゃう女の子のお話

まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)   「一日中、イかされちゃうのと、イケないままと、どっちが良い?」 久しぶりの恋人とのお休みに、食事中も映画を見ている時も、ずっと気持ち良くされちゃう女の子のお話です。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

処理中です...