風が吹く丘

私の答え

ファミレスを出て、あけみさんのマンションまで肩を並べて歩く。

二人とも緊張してるのか、無言で歩いてる。

途中、コンビニに寄る。私も一緒に店内に入るも二人とも無言だった。

あけみさんのマンション。もう玄関から散らかってた。靴が散乱してる。

恥ずかしそうに慌てて並べてる。可愛い。

リビング、ホントに散らかってる。このあいだ来た時と違う部屋みたい。

散乱してる服を集めて洗濯機へ。雑誌もあちこち散らばってる。私も少しお手伝い。

あけみ「ありがとう、愛ちゃん座って。」

愛「ホントに散らかってましたね」

あけみ「だから、いったでしょ。」

恥ずかしそうなあけみさん可愛い。

あけみ「愛ちゃんの答え聞かせて。」

愛「はい。私、この何日間か、すごく悩み、苦しみました。あの日、ただキスしただけなのにこんなに苦しくなる。考えても答えは出てこなかった。あなたがくれた優しさの意味がわからなかった。今日、あなたから話しを聞いて、優しさの意味がわかりました、その優しさにどう答えていいかわからず苦しくなっていたんだと思います。苦しまないですむ方法がありました。それが私の答えに繋がります。」

あけみ「それは？」

愛「自分の気持ちに正直になれば、苦しくない事がわかりました。正直になろうと思います。」

愛「あなたの優しさが私にとって、すごく心地よい事も知ってます。」

愛「私はあなたが好きです。これが私の答えです」

あけみさん泣いてる。肩をを震わせて声を出さずに。

愛「私はもう、我慢も、遠慮もしません。あなたを好きな気持ちも消したりしません。あけみさん大好きです、私と付き合ってください」

あけみさん号泣してる。もう声も我慢せず、子供のように。

私も泣いてた。

落ち着くまで待ってあげよう。告白の返事は。