僕は病弱だけど千里眼は便利です

病弱な美少年であるセリムは、日々、家事手伝いで生活していた。
そんなある日、両親が死んだという報告を受ける。
松葉杖を突いて歩くほど病弱だったが、妹を食べさせる必要がある。
そのため初めて仕事をしようと思うが、病弱が理由で職にありつけない。
途方に暮れたところで、両親が残した日記を思い出す。
そこに、セリムは千里眼という魔眼を持っていると記されていた。

それは世界の理すらも見通す悪魔の目だった。

「捜し物見つけた」
「早いわね」

「ダンジョンの地図書いた」
「早いな」

「モンスターの弱点教えてあげよう」
「なんで知ってんの」

「ここに水脈がある」
「なんで分かるんだ!」

「新魔法の開発ができたぞ」
「一時間も経ってないんだけど!」

セリムは千里眼を使いこなすことで皆の注目を集める。
だからこそ、世界はセリムに注目する。

悪魔だけでなく、人間にも、天使にも、怪物にも。

これは、病弱な美少年が皆に好かれながら成りあがるだけの物語である。

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2020年9月8日
諸事情で休載させていただきます。

誠に勝手ながらご理解ください。
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