ロックをロールさせろ。

Rollman

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第13話.ライブハウスへ

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目が覚めると、夕方の6時を少し過ぎていた。
俺の携帯が光っていたので、確認した。
ヒロヤから着信があったみたいだ。
とりあえず掛けてみる事にした。
掛け直すとすぐに出た。
「もっしーRoll man?わし、ヒロヤだけど今電話しても大丈夫かのぅ?」
俺は「あぁ、いいけど。」と答えこの時思った。
なんだ?
なんなんだ?
この人は?
こんなキャラだったのか?
「わしゃー、ドラムじゃけー、1回一緒にさしで話さんかぁ?今日、これからどうかのぅ?」
俺はこれから、ロープアイランドのライブを観に行く事を伝えると、「わしも行くばい!」
なら、一緒に行こうと約束し電話切った。
なんか不思議なキャラだと思ったが俺は出掛ける仕度をした

仕度を済ませた俺は待ち合わせの場所に向い、歩いていると前からお巡りさんが。
昔から職質をされやすい俺はお巡りさんが苦手だった。
俺の方に近づいてくる。
やっぱり職質かと思ったら、顔見知りのお巡りさんのハマちゃんだぁ!
「おーい、Roll man何してんだ?悪さしてないか?」
俺はバンドメンバーと会うのに待ち合わせに向かってるだけだと伝えると、ハマちゃんは悪さすんじゃねーぞ!
って、言い残しパトロールに戻っていった。
人がいいハマちゃんは出世と無縁の街のお巡りさんでチビっ子達の間では絶大な人気者だ。
すっかり辺りは暗くなっていた。
集合場所に着いたがヒロヤはまだ来てないみたいだ。
待つこと30分、やっと現れた。
「いやぁ、遅れてすまんばい。」
笑顔でそう言って来た事に俺は若干イラつき、「おせぇーよ」
何してたんだよ?
って聞くと、
「コレがこれで、これだったんもんで!」
あんた古過ぎねーか?w
とりあえず俺たちはライブハウスに向かった。
ライブハウスに着くと、トップのバンドが終わりちょうどロープアイランドの番だ!
そして最初の曲は「農民一揆」からだ!
ベース佳乃が客を煽って農民一揆コールが始まった!
一際テンションの高い人がいる、キョンだ。
本当の名前がなんなのかは知らないが、みんなからキョンっていわれてる。
俺達の周りじゃ、1番のパーティーガール。
そのキョンがステージからダイブをする。
フロアーのテンションが一気に上がる!
気付けばヒロヤもステージからダイブだ。
「カレーライスは大盛り」、「ここは誰の家」、「ポテチが我慢出来ない」等の曲が進み最後の曲で「シンデレラはツンデレラ」が始まった。
前から思っていたが、曲名のセンスが不思議だ。
最後の曲も終わり、俺はライブハウスの外に出た。
そこにテキーラを持ったヒロヤと既にゴキゲンなキョンがきた。
「Roll manテキーラ貰って来たよ」ってヒロヤが俺に差し出してきた、俺はイッキに飲み干しショットグラスを返した。
キョンは俺に、「Roll man私のテキーラを買ってこい」と言ってきた。
かなりゴキゲンなので、適当に話をそらしライブハウスを後にしようと歩き出すと佳乃も外に出てきた。
「今日はありがとう😊」
「あれ?もう帰るの?」
俺はこの後ヒロヤと用事がある事を伝えて帰ろうとしたら、「Roll man明日ひま?」
暇なら明日Roll manの家に行きたいと言ってきたので、昼過ぎなら大丈夫と伝えてヒロヤと近くの焼き鳥屋に向かった。

つづく
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