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三食昼寝、家族付き
第1096話
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一日魔力を使って遊び倒したので、子供達はみんな空腹だったんだろう、よい食べっぷりです。
「おやつで補給してたのに良く食べるねぇ」
「並列思考は脳みそフル稼働だからな、おやつ程度じゃ追いつかない」
『楽しいけど疲れるね』
「最適なおやつの研究しようぜー!」
魔力を込めて肉を焼いたらどうだろうか、と割と本気で研究する気のようです。
魔力回復ポーションとかもあるはずだけども、飲むより食べたいんだろうなぁ。
「ネヴォラは結局、場外ホームランばっかだったな」
「ちょっと動かせたもん!」
イネスが危機に陥るたびに友情パワーで多少動かせていたけど、そのたびに邪神兄弟の餌になっていた。
「ディーは少しは上達したか?」
「全然ダメだった」
刀雲の問いにディーがしょんぼりと答えた。
魔力を使いすぎたのか、今は辛うじてお座りできる幼児まで縮んでいる。2才ぐらいかなぁ?
「駒、びゅーんて、ぜんぜんだめだった」
「ゆっくりやればいい」
「うん」
ハイハイ時代をすっ飛ばしたディーの幼児姿は貴重です、刀雲も焼けたお肉や野菜をとってあげたりと、嬉々として甘やかしている。
騎士様も負けずとアー君の世話を焼こうとして、なら俺も俺もとワンコ兄弟やもふもふズに囲まれてもふっとした毛皮に埋もれたようです。
「そう言えばははうえ」
「ん? なぁに?」
ディーに呼ばれてそちらを見たら、口周りが大変なことになっていた。
刀雲がこまめに拭いてくれているようだけど、追いつかないぐらい食べこぼしているっぽい。
「ギリのははうえがにんしんちた」
義理の母上?
女神様のことだろうか、一応建前上はそこで一升瓶抱えている人が母親となっているし。
「女神様が妊娠!?」
「ちがうー」
良く話を聞いたら女神様ではなく、皇帝の秘密の恋人のことだった。
義母認定されてるんだ、それってもう秘密の恋人でも何でもないよね?
公然の秘密ってことで押し通すのかな。
「私が妊娠するわけないでしょー、恋人ちゃんが妊娠しちゃったから、皇帝がとっても困ってるみたいなんだよ!」
「産めばいいんじゃないですか?」
「三つ子がいるのに? 最も長男はここにいるけど」
「うんめいにみちびかれた!」
「ああ、異世界王道、後継者がどうのってやつですね」
「そうそう」
つまり後継者争いが起きなけれれば何の問題もないんじゃない?
兄弟に殺し合いさせるぐらいなら、謎能力全開にして強制的に平和な世界にさせることもできるよ。
「愛する人の子供を帝位に付けたいのもまぁ分かりますけど、今すぐ決める必要はないと思いますよ、だってこれからもっと増えるでしょうし」
僕が生んだ二人が帝国にいる限り、ポコポコ生まれると思う。
最初の一人で悩んだら若くして頭がつるんってなっちゃうよ?
「僕の子は継承権だけ与えておいて、他の子供が道を外したら王位につくとかそんな感じでいいんじゃないかなぁ、どう思うアー君」
「刀羅と鬼羅とお揃いで喜ぶと思う」
『刀国に留学もできるねー』
「兄弟喧嘩が発生したら力技で止められる貴重な存在になるな! マールス肉お代わり!」
「はい!」
夕食後、時間を一時間と決めて皆でボードゲームに挑戦したけど、騎士様とディーが同時に駒を場外に飛ばしたのには笑った。
力が大きすぎると制御が大変ですね。
刀雲?
賭博で大勝してました。
「おやつで補給してたのに良く食べるねぇ」
「並列思考は脳みそフル稼働だからな、おやつ程度じゃ追いつかない」
『楽しいけど疲れるね』
「最適なおやつの研究しようぜー!」
魔力を込めて肉を焼いたらどうだろうか、と割と本気で研究する気のようです。
魔力回復ポーションとかもあるはずだけども、飲むより食べたいんだろうなぁ。
「ネヴォラは結局、場外ホームランばっかだったな」
「ちょっと動かせたもん!」
イネスが危機に陥るたびに友情パワーで多少動かせていたけど、そのたびに邪神兄弟の餌になっていた。
「ディーは少しは上達したか?」
「全然ダメだった」
刀雲の問いにディーがしょんぼりと答えた。
魔力を使いすぎたのか、今は辛うじてお座りできる幼児まで縮んでいる。2才ぐらいかなぁ?
「駒、びゅーんて、ぜんぜんだめだった」
「ゆっくりやればいい」
「うん」
ハイハイ時代をすっ飛ばしたディーの幼児姿は貴重です、刀雲も焼けたお肉や野菜をとってあげたりと、嬉々として甘やかしている。
騎士様も負けずとアー君の世話を焼こうとして、なら俺も俺もとワンコ兄弟やもふもふズに囲まれてもふっとした毛皮に埋もれたようです。
「そう言えばははうえ」
「ん? なぁに?」
ディーに呼ばれてそちらを見たら、口周りが大変なことになっていた。
刀雲がこまめに拭いてくれているようだけど、追いつかないぐらい食べこぼしているっぽい。
「ギリのははうえがにんしんちた」
義理の母上?
女神様のことだろうか、一応建前上はそこで一升瓶抱えている人が母親となっているし。
「女神様が妊娠!?」
「ちがうー」
良く話を聞いたら女神様ではなく、皇帝の秘密の恋人のことだった。
義母認定されてるんだ、それってもう秘密の恋人でも何でもないよね?
公然の秘密ってことで押し通すのかな。
「私が妊娠するわけないでしょー、恋人ちゃんが妊娠しちゃったから、皇帝がとっても困ってるみたいなんだよ!」
「産めばいいんじゃないですか?」
「三つ子がいるのに? 最も長男はここにいるけど」
「うんめいにみちびかれた!」
「ああ、異世界王道、後継者がどうのってやつですね」
「そうそう」
つまり後継者争いが起きなけれれば何の問題もないんじゃない?
兄弟に殺し合いさせるぐらいなら、謎能力全開にして強制的に平和な世界にさせることもできるよ。
「愛する人の子供を帝位に付けたいのもまぁ分かりますけど、今すぐ決める必要はないと思いますよ、だってこれからもっと増えるでしょうし」
僕が生んだ二人が帝国にいる限り、ポコポコ生まれると思う。
最初の一人で悩んだら若くして頭がつるんってなっちゃうよ?
「僕の子は継承権だけ与えておいて、他の子供が道を外したら王位につくとかそんな感じでいいんじゃないかなぁ、どう思うアー君」
「刀羅と鬼羅とお揃いで喜ぶと思う」
『刀国に留学もできるねー』
「兄弟喧嘩が発生したら力技で止められる貴重な存在になるな! マールス肉お代わり!」
「はい!」
夕食後、時間を一時間と決めて皆でボードゲームに挑戦したけど、騎士様とディーが同時に駒を場外に飛ばしたのには笑った。
力が大きすぎると制御が大変ですね。
刀雲?
賭博で大勝してました。
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