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三食昼寝、家族付き
第1094話
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うちの子vs邪神兄弟な構図が出来た所でボードゲームが開始された。
サイコロ振ってマスを進めるゲームのはずが、僕の知らない間に進化して自由度の高いオンラインゲームみたいになっていたし、やたら死ぬ確率が高いけど楽しいです。
基本的に魔力の訓練が目的なので、どんな風にゲームを進めるかは自由。
コントロールミスで駒が場外に出たり、死亡したら最初からやり直し。
追加ルールとして邪神と遭遇して逃亡や交渉に失敗したらバトル、負けたら眷属に下らなければならない。
「勝てるの?」
「レベル上げてあれば、どうだろ?」
『逃げ一択よ』
「イネスはスピード特化だからまぁ逃げられると思う」
ゲームの世界でも素早さ上げてあるんだね。
なお、一般人として始めると特殊能力は持っていないため、成りあがる以前に生きるのが大変過ぎて難易度が爆上がりするらしい。
そんな時にお勧め、アー君らが大好きな強くてニューゲーム。
サイコロを振って遊んでいた時代から引き継がれてきた兄弟のレベルをコピーし、新しい駒を作れば厳しい時代を生き残る新キャラが完成。
しかも周回しているので全体的に能力が高い、僕も試しに使ってみたけど能力を生かしきれなくて森で迷子になった挙句、魔物に襲われてゲームオーバーになりました。
戦闘なんてしことないから仕方ない。
ディーはまずは操作に慣れるため、城下町をウロウロしているようだ。
僕は初心に戻って森からスタートしたら白ちゃんの縄張りだったようで、開始数秒でやられました。
早い、早すぎる。
何の守りもない僕が笑えるぐらい弱い。
「イツキが俺の眷属になった! おやつだ! おやつを寄越せー!」
「ああなんて自分勝手な望み」
「俺邪神だもーん」
そういう訳で街におやつを買いに来たらスラムの人間と乱闘していて、ハラハラ見ていたら財布をすられました。
「白ちゃん、所持金がゼロになった」
「なんだってー!」
「俺に任せろ! オラオラオラァー!」
金がないなら稼がせてやると、奴隷商に売られかけていたら金ちゃんが駆け付け、大暴れして助けられました。
ついでに奴隷商の財産全部奪って森に帰還、ゲームだから普段より容赦がないですね。
「白ちゃんただいま」
「おかえりー」
「兄ちゃんこれ奴隷商から奪った財産! 帰り道で屋台襲って飯も持ってきた!」
「金すごい! えらい!」
王都の一部破壊したし、人も死んだけど、白ちゃんから命じられたお遣いは終了したので経験値が入り、ここでまさかのレベルアップ。
邪神の庇護下、いいな。
「……ママが、ゲームの世界でも誑し込んでいる」
『さいきょうよ』
「かあちゃは自分で戦うより、誰かの庇護下にいた方が力を発揮するのか?」
「あっ、黒ちゃんに殺されました! もう一回!」
「イネスはスピード以外も上げた方がいいんじゃない?」
「むぅー!」
「待て、俺らが成り上がり目指している間にママが大変なことになってる!」
『あらぁ?』
「ぎゃーー! 森にレベル制限発生したぁぁ!」
白ちゃんと金ちゃんに保護され、黒ちゃんと銀ちゃんも合流し、せっせと貢がれて森の中で魔物のハーレム作ってたらあっという間に魔物のトップに。
あれ、僕が魔王?
「俺がやってみたかったんだが、右腕も悪くないかぁ」
けーっとちょっと拗ねているのは、魔王の座を狙っていたイグちゃん。ごめんって。
「ディーは、ディーはどうした!」
「黒に食われて三回ぐらい死んだ」
「狙い撃ちされてるな、活動場所変えろ」
最終的に魔王城建てるのを面倒がった邪神兄弟により、王城乗っ取りが発生し、王都が魔物の手に落ちました。いぇい。
「せっかくだから税を重くするぞ!」
「おら、食いもの寄越せー!」
「邪神無双だーー!」
「フハハハハハ!!」
「じゃあ俺はイツキの代わりに恐怖政治をするかな」
僕の右腕となったイグちゃんと、四天王になった四匹が生き生きと人間を苦しめている。
しかも一番ノリノリなのが銀ちゃんなんですが……これがゲームでよかった。
サイコロ振ってマスを進めるゲームのはずが、僕の知らない間に進化して自由度の高いオンラインゲームみたいになっていたし、やたら死ぬ確率が高いけど楽しいです。
基本的に魔力の訓練が目的なので、どんな風にゲームを進めるかは自由。
コントロールミスで駒が場外に出たり、死亡したら最初からやり直し。
追加ルールとして邪神と遭遇して逃亡や交渉に失敗したらバトル、負けたら眷属に下らなければならない。
「勝てるの?」
「レベル上げてあれば、どうだろ?」
『逃げ一択よ』
「イネスはスピード特化だからまぁ逃げられると思う」
ゲームの世界でも素早さ上げてあるんだね。
なお、一般人として始めると特殊能力は持っていないため、成りあがる以前に生きるのが大変過ぎて難易度が爆上がりするらしい。
そんな時にお勧め、アー君らが大好きな強くてニューゲーム。
サイコロを振って遊んでいた時代から引き継がれてきた兄弟のレベルをコピーし、新しい駒を作れば厳しい時代を生き残る新キャラが完成。
しかも周回しているので全体的に能力が高い、僕も試しに使ってみたけど能力を生かしきれなくて森で迷子になった挙句、魔物に襲われてゲームオーバーになりました。
戦闘なんてしことないから仕方ない。
ディーはまずは操作に慣れるため、城下町をウロウロしているようだ。
僕は初心に戻って森からスタートしたら白ちゃんの縄張りだったようで、開始数秒でやられました。
早い、早すぎる。
何の守りもない僕が笑えるぐらい弱い。
「イツキが俺の眷属になった! おやつだ! おやつを寄越せー!」
「ああなんて自分勝手な望み」
「俺邪神だもーん」
そういう訳で街におやつを買いに来たらスラムの人間と乱闘していて、ハラハラ見ていたら財布をすられました。
「白ちゃん、所持金がゼロになった」
「なんだってー!」
「俺に任せろ! オラオラオラァー!」
金がないなら稼がせてやると、奴隷商に売られかけていたら金ちゃんが駆け付け、大暴れして助けられました。
ついでに奴隷商の財産全部奪って森に帰還、ゲームだから普段より容赦がないですね。
「白ちゃんただいま」
「おかえりー」
「兄ちゃんこれ奴隷商から奪った財産! 帰り道で屋台襲って飯も持ってきた!」
「金すごい! えらい!」
王都の一部破壊したし、人も死んだけど、白ちゃんから命じられたお遣いは終了したので経験値が入り、ここでまさかのレベルアップ。
邪神の庇護下、いいな。
「……ママが、ゲームの世界でも誑し込んでいる」
『さいきょうよ』
「かあちゃは自分で戦うより、誰かの庇護下にいた方が力を発揮するのか?」
「あっ、黒ちゃんに殺されました! もう一回!」
「イネスはスピード以外も上げた方がいいんじゃない?」
「むぅー!」
「待て、俺らが成り上がり目指している間にママが大変なことになってる!」
『あらぁ?』
「ぎゃーー! 森にレベル制限発生したぁぁ!」
白ちゃんと金ちゃんに保護され、黒ちゃんと銀ちゃんも合流し、せっせと貢がれて森の中で魔物のハーレム作ってたらあっという間に魔物のトップに。
あれ、僕が魔王?
「俺がやってみたかったんだが、右腕も悪くないかぁ」
けーっとちょっと拗ねているのは、魔王の座を狙っていたイグちゃん。ごめんって。
「ディーは、ディーはどうした!」
「黒に食われて三回ぐらい死んだ」
「狙い撃ちされてるな、活動場所変えろ」
最終的に魔王城建てるのを面倒がった邪神兄弟により、王城乗っ取りが発生し、王都が魔物の手に落ちました。いぇい。
「せっかくだから税を重くするぞ!」
「おら、食いもの寄越せー!」
「邪神無双だーー!」
「フハハハハハ!!」
「じゃあ俺はイツキの代わりに恐怖政治をするかな」
僕の右腕となったイグちゃんと、四天王になった四匹が生き生きと人間を苦しめている。
しかも一番ノリノリなのが銀ちゃんなんですが……これがゲームでよかった。
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