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三食昼寝、家族付き
第1039話
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邪神一族に呪われ、邪神の長に解呪してもらった冒険者達は無事、無事……? まぁいいや、とにかく彼らは刀国を旅立ってラミアちゃんの領地に向かいました。
転移じゃなく船に乗せたって、船賃も借金に加算されるという悪徳商法顔負けの流れです。
「ギルドって弱者に優しくないね」
「貯蓄してない奴が悪いと思う、慈悲で住み込みで働ける職場紹介したろ。移動料金は自費だけど、慈悲だけに!」
「ぶっふぉ!!」
アー君のダジャレにえっちゃんの闇が揺れた。
多分イグちゃんだろうなぁ、顔を出そうとしてアー君のあれで沈んだってところかな。
相変わらず笑いの沸点が低い、そして平和。
数分後、なんとか笑いを収めたイグちゃんが再び姿を現してお茶を飲んでいる。
「でもアルジュナが解呪しても良かったんじゃないか?」
「俺は解呪したことないからなー、加減分からなくて魂ごと浄化しそう!」
「あー強過ぎるのか、火力調整頑張れよ!」
「それについては別の方法考えてみた」
「へぇ? あ、これ美味い!」
どら焼きを一口食べたイグちゃんが目をキラーンと光らせた。
そちらのどら焼き、あんこは豆の聖地で採れた小豆、卵はこの家のどこかに生息している金の鶏、砂糖は涼玉で神改良したもの、蜂蜜はマシュー君の領地で採取されたものを使用しております。
ドリちゃんがこだわりまくった一品で、最初に食べた時に涼玉がトランス状態に入ってた。
「……っは、無心で食べてた! あれ、数種類あったよな!?」
『涼ちゃんと同じ状態になったのよ』
「俺と同じだなぁ」
「あの時の涼は破裂するかと思った」
うん本当に、マールスがハラハラしながらも食べさせる手を止めなかったのも驚いた。
お茶を飲ませるタイミングも神がかっていたよ。
「ああ、そうだ、それで思いついた方法って?」
「なんの話だっけ? あんこの種類?」
『うぐいすあん美味しい』
「俺は、俺は粒あん好きだけど、こしあんも愛してる。でもたまには白あんに浮気もしたい」
「違う」
涼玉はそのうちあんこだけで食べ始めそうだなぁ、新しくあんこを使ったおやつ考えてなきゃなー。
「火力調整の方!」
「あ、あーー」
肉球でぽん、と額を叩いたアー君、本気で忘れていたらしい。
「簡単に言うとさ、この体に留まる魔力を一定にするんだ。過剰分は共有空間にでも放り込んでおこうかなと思ってる。今も大体似たようなことやってるし、それを微調整するだけだから難しくはないと思う」
「んー? でも俺が暮らすここって個々の空間を間に挟んでるんだろ? 体に残した分を使い切って倒れたら危険じゃないか?」
「魂をそこに置いて仲介させてみる、一定値より下がったら自動的に魔力が補給されるのはどうだろ。魔力をたくさん使用する場合は基準を一時的に解除するとかな」
「ほー」
「魂が別空間にあるから、万が一この体が害されても無傷で復活! でも念には念を入れて、魂は二つに別けて一つは共有空間のどこかに封じておくのもありだな~、火山?」
『雪山もあるよ』
「シャム兄の作った太陽でもいいんじゃないか?」
魂って別けられるものだっけ?
アー君なら出来るか、騎士様の御子だし。
転移じゃなく船に乗せたって、船賃も借金に加算されるという悪徳商法顔負けの流れです。
「ギルドって弱者に優しくないね」
「貯蓄してない奴が悪いと思う、慈悲で住み込みで働ける職場紹介したろ。移動料金は自費だけど、慈悲だけに!」
「ぶっふぉ!!」
アー君のダジャレにえっちゃんの闇が揺れた。
多分イグちゃんだろうなぁ、顔を出そうとしてアー君のあれで沈んだってところかな。
相変わらず笑いの沸点が低い、そして平和。
数分後、なんとか笑いを収めたイグちゃんが再び姿を現してお茶を飲んでいる。
「でもアルジュナが解呪しても良かったんじゃないか?」
「俺は解呪したことないからなー、加減分からなくて魂ごと浄化しそう!」
「あー強過ぎるのか、火力調整頑張れよ!」
「それについては別の方法考えてみた」
「へぇ? あ、これ美味い!」
どら焼きを一口食べたイグちゃんが目をキラーンと光らせた。
そちらのどら焼き、あんこは豆の聖地で採れた小豆、卵はこの家のどこかに生息している金の鶏、砂糖は涼玉で神改良したもの、蜂蜜はマシュー君の領地で採取されたものを使用しております。
ドリちゃんがこだわりまくった一品で、最初に食べた時に涼玉がトランス状態に入ってた。
「……っは、無心で食べてた! あれ、数種類あったよな!?」
『涼ちゃんと同じ状態になったのよ』
「俺と同じだなぁ」
「あの時の涼は破裂するかと思った」
うん本当に、マールスがハラハラしながらも食べさせる手を止めなかったのも驚いた。
お茶を飲ませるタイミングも神がかっていたよ。
「ああ、そうだ、それで思いついた方法って?」
「なんの話だっけ? あんこの種類?」
『うぐいすあん美味しい』
「俺は、俺は粒あん好きだけど、こしあんも愛してる。でもたまには白あんに浮気もしたい」
「違う」
涼玉はそのうちあんこだけで食べ始めそうだなぁ、新しくあんこを使ったおやつ考えてなきゃなー。
「火力調整の方!」
「あ、あーー」
肉球でぽん、と額を叩いたアー君、本気で忘れていたらしい。
「簡単に言うとさ、この体に留まる魔力を一定にするんだ。過剰分は共有空間にでも放り込んでおこうかなと思ってる。今も大体似たようなことやってるし、それを微調整するだけだから難しくはないと思う」
「んー? でも俺が暮らすここって個々の空間を間に挟んでるんだろ? 体に残した分を使い切って倒れたら危険じゃないか?」
「魂をそこに置いて仲介させてみる、一定値より下がったら自動的に魔力が補給されるのはどうだろ。魔力をたくさん使用する場合は基準を一時的に解除するとかな」
「ほー」
「魂が別空間にあるから、万が一この体が害されても無傷で復活! でも念には念を入れて、魂は二つに別けて一つは共有空間のどこかに封じておくのもありだな~、火山?」
『雪山もあるよ』
「シャム兄の作った太陽でもいいんじゃないか?」
魂って別けられるものだっけ?
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