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三食昼寝、家族付き
第1009話
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ネヴォラの話を聞いて、初級ダンジョンにいるファンシーゴブリンに領地を与えてはどうかという話が浮上した。
元々はダンジョンの基本モンスターとして、フィギュアから作られたゴブリンなのに領地の話が持ち上がるとは謎能力の影響が計り知れない。
領地経営者が増えるかもしれないと、王宮から文官の一人が使者としてゴブリンの元に遣わされた。
だけど、そんな大層なものはいらない、空間拡張すれば済む話だと追い返されたそうです。
ヘラ母さんと仲が良いから、領地経営の苦労知ってるもんね。
そこで引き下がったら刀国で役人なんてやってられない、追い出された足でギルドに駆け込み、執務室でギルド長と話し合いをしていたアー君に泣きついた。
結果、新たな魔物が刀国に爆誕した。
「何がどうしてそうなったの?」
「いやぁ、せっかく始祖三神が揃ってるんだから、力を見てみたいなーって、パパにお願いしたら一発だったぞ!」
騎士様は相変わらずアー君に激甘。
前世から親子で、感動の再会をしたはずの双子は留学中、しかも帰宅しても恋人いるからパパは二の次。
かぐやは政略結婚の駒としてドラグーン王国に嫁いで行ったから、親子の情が薄い。
セティは似すぎていて可愛げがないとよく嘆いている、朱は前世からの縁があるけどすでに嫁いでいるし、エンラも中身が知り合いだから親子っぽい感じがしない、こうして挙げるとアー君に甘くなるのは仕方がないのかな? うーんどうだろう?
「罪人がたくさん手に入ったからな、それをカイが狩って、エンラが魂を回収、春日が新しい命として再生利用、しかもなんと器を用意したのは俺らのシャムス!」
『こねこねー!』
「そして誕生したのがこちら!」
「ウキーーー!!」
幼児の紹介に一斉に両手を挙げたのは白い猿の集団。
神様巻き込んで何やってるのうちの子達。
「こちら、ネヴォラのじいちゃんの手足となって働く魔物です! 天寿を全うしたら罪が赦されて来世はいいことあるようにおまけ付き!」
「しろてんぎゅー!」
「領主はなんと俺!」
「え?」
「イツキ殿、聞き間違いではありませんぞ。涼玉様が新領地の領主となられるのです」
「なんて!?」
涼玉ちゃん貴方いくつ拠点を持つおつもり!?
「まぁグラとうちゃでもいいんだけどな、権力的に俺が領主の方が色々やりやすいってことでそーなった!」
「後ろ盾にアー君を筆頭とした兄弟が勢ぞろいしてるもんね」
「おう! 何も知らない人間が出来心で騙そうとしただけで保護者に訴えるぜ!」
大丈夫なのだろうか、不安しかないよ涼玉。
「でも居住を移動するなら、お城の宝物庫は卒業するの?」
「あそこは寝床! 金銀財宝へのダイブは止められない」
領主は涼玉、実務はドラゴン長老を中心とした群れの長、取り扱うものはゴブリンじいちゃんが欲しがった作物各種。
作物を収穫するのはシャムス命名『白天狗』、神によって猿の魔物に転生させられた罪人、シャムスのスライムがベースとして使われたため、シャムスに絶対服従なうえに性欲が皆無。
この女神様がエロを求めて作った世界で性欲ゼロ……悪いことはするもんじゃないね。
マシュー君の領地の農民と違い、休みも娯楽も一切ないだけでなく、上位種であるドラゴンの監視付き。
娯楽がないのは魔物しかいない領地だからという理由もあるらしいけどね、休みがないのも魔物に休日の概念がないからだったりして。
「奈落の底で苦行をさせてもいいけど、どうせなら労働力として使いたいなって。神の手足として役立てれば浄罪にもなるし、一石二鳥かなと」
『逃げるとね、罪が重くなっちゃうの』
「真面目に働けば来世でいいことあるし、頑張ってほしいよな」
どんな良いことかちょっと聞いてみた。
「エロい嫁がもらえるとか」
「らっきぃすけべぇ」
「真面目に働いて伸びたスキルがちょっとだけ引き継げる」
エロい効果はともかく、ステータス引き継ぎはいいね。
ふと思ったんだ。
始祖三神、必要だったんだろうか?
シャムスがスライム作って、アー君がそこに罪人の魂ズボッてすれば良かったんじゃ?
元々はダンジョンの基本モンスターとして、フィギュアから作られたゴブリンなのに領地の話が持ち上がるとは謎能力の影響が計り知れない。
領地経営者が増えるかもしれないと、王宮から文官の一人が使者としてゴブリンの元に遣わされた。
だけど、そんな大層なものはいらない、空間拡張すれば済む話だと追い返されたそうです。
ヘラ母さんと仲が良いから、領地経営の苦労知ってるもんね。
そこで引き下がったら刀国で役人なんてやってられない、追い出された足でギルドに駆け込み、執務室でギルド長と話し合いをしていたアー君に泣きついた。
結果、新たな魔物が刀国に爆誕した。
「何がどうしてそうなったの?」
「いやぁ、せっかく始祖三神が揃ってるんだから、力を見てみたいなーって、パパにお願いしたら一発だったぞ!」
騎士様は相変わらずアー君に激甘。
前世から親子で、感動の再会をしたはずの双子は留学中、しかも帰宅しても恋人いるからパパは二の次。
かぐやは政略結婚の駒としてドラグーン王国に嫁いで行ったから、親子の情が薄い。
セティは似すぎていて可愛げがないとよく嘆いている、朱は前世からの縁があるけどすでに嫁いでいるし、エンラも中身が知り合いだから親子っぽい感じがしない、こうして挙げるとアー君に甘くなるのは仕方がないのかな? うーんどうだろう?
「罪人がたくさん手に入ったからな、それをカイが狩って、エンラが魂を回収、春日が新しい命として再生利用、しかもなんと器を用意したのは俺らのシャムス!」
『こねこねー!』
「そして誕生したのがこちら!」
「ウキーーー!!」
幼児の紹介に一斉に両手を挙げたのは白い猿の集団。
神様巻き込んで何やってるのうちの子達。
「こちら、ネヴォラのじいちゃんの手足となって働く魔物です! 天寿を全うしたら罪が赦されて来世はいいことあるようにおまけ付き!」
「しろてんぎゅー!」
「領主はなんと俺!」
「え?」
「イツキ殿、聞き間違いではありませんぞ。涼玉様が新領地の領主となられるのです」
「なんて!?」
涼玉ちゃん貴方いくつ拠点を持つおつもり!?
「まぁグラとうちゃでもいいんだけどな、権力的に俺が領主の方が色々やりやすいってことでそーなった!」
「後ろ盾にアー君を筆頭とした兄弟が勢ぞろいしてるもんね」
「おう! 何も知らない人間が出来心で騙そうとしただけで保護者に訴えるぜ!」
大丈夫なのだろうか、不安しかないよ涼玉。
「でも居住を移動するなら、お城の宝物庫は卒業するの?」
「あそこは寝床! 金銀財宝へのダイブは止められない」
領主は涼玉、実務はドラゴン長老を中心とした群れの長、取り扱うものはゴブリンじいちゃんが欲しがった作物各種。
作物を収穫するのはシャムス命名『白天狗』、神によって猿の魔物に転生させられた罪人、シャムスのスライムがベースとして使われたため、シャムスに絶対服従なうえに性欲が皆無。
この女神様がエロを求めて作った世界で性欲ゼロ……悪いことはするもんじゃないね。
マシュー君の領地の農民と違い、休みも娯楽も一切ないだけでなく、上位種であるドラゴンの監視付き。
娯楽がないのは魔物しかいない領地だからという理由もあるらしいけどね、休みがないのも魔物に休日の概念がないからだったりして。
「奈落の底で苦行をさせてもいいけど、どうせなら労働力として使いたいなって。神の手足として役立てれば浄罪にもなるし、一石二鳥かなと」
『逃げるとね、罪が重くなっちゃうの』
「真面目に働けば来世でいいことあるし、頑張ってほしいよな」
どんな良いことかちょっと聞いてみた。
「エロい嫁がもらえるとか」
「らっきぃすけべぇ」
「真面目に働いて伸びたスキルがちょっとだけ引き継げる」
エロい効果はともかく、ステータス引き継ぎはいいね。
ふと思ったんだ。
始祖三神、必要だったんだろうか?
シャムスがスライム作って、アー君がそこに罪人の魂ズボッてすれば良かったんじゃ?
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