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三食昼寝、家族付き
第933話
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義足の人に会ってから数日、またラミアちゃんの領地に来ています。
今日は領地に用はない、目的は森!
山菜!
わらびとかタラの芽とか食べたい!
異世界にあるわけない?
大丈夫、最初に食べたがったの女神様だから、妄想の力と涼玉の恩恵の合わせ技でどうにかした!
「ぎゃーーー! 飛竜がーー!」
「あ、着地はこっちだぞー、そうそうそんな感じ!」
「すげー、これドラゴンの髭が束であるぞ」
「こっちは鱗だわ」
街を目指してドラゴンが飛来したので一時パニックは起きたけれど、刀国の冒険者が普通に対応していたので群れに気付いて悲鳴を上げた人がちょっと恥ずかしそうにしていました。
ドラゴンが持ってきた箱の中にぎっしりと詰め込まれた素材の数々。
「おっさん素材届いたぞ」
『周辺の範囲内なの』
「近所のドラゴンだからセーフセーフ」
幼児の言い分に義足の人が頭痛を堪えている。
周辺で手に入るもの範囲にドラゴン素材が入っているとはまさか思うまい。
もちろん事前にドラゴンの巣に連れていかれ、謎能力が無双したのはお察しです。
「こっちの鱗すげぇでっかい、アルジュナ様、これで盾作っちゃだめー?」
「欲しいなら自分で対価払えよ」
「やっほー! でも対価ってなんだろ?」
「あの兄ちゃんが鱗欲しいらしいけど、何となら交換してくれる?」
ドラゴンとの交渉は涼玉が積極的に引き受けてくれるのが可愛い、アー君やアカーシャを見て自分もかっこよく交渉するのに憧れていたようだ。
シャムスはいるだけで獣族なら本能で頭下げるからなぁ、指示をするより相手が察して動く方が早いんだよねぇ。
「ごあぁぁ」
「なんかキラキラしたものだって」
「キラキラ?」
「ドラゴンだからな、財宝の類持ってるか?」
『レア持ってる?』
「そうだなぁ、俺が持っているキラキラなお宝かぁ、この前のバザーで買ったこれどうだろ」
そしてドーンと地面に置かれたのは、黄金で出来た王冠だった。
色とりどりの宝石がついて目がチカチカする。しかもでかい、直径30cm以上あるよね?
「いや、なんでこれ買った?」
「うちのスラ助のベッドにどうかなぁって、でも趣味じゃなかったみたいで見向きもされない」
そりゃこんなキラキラしたベッドは嫌だろうなぁ、眩しくて寝れないと思う。
お兄さんの肩を見たら、手乗りサイズのスライムが手を出して「いらんいらん」と手を横に振っていた。
王冠のサイズは人間がかぶるにはちょっと大きすぎる、かといって目の前のドラゴンがかぶるにはちょっと小さすぎるね。
「グオ」
「これでいいって」
「やった。スラ助、次はもっとカッコイイの買ってやるからな」
肩の上でホッとしたのかほにゃんとなったスライム、王冠を処分して一安心と思いきや、お兄さんの趣味が疑わしいので苦労は続きそうだね。
「にいちゃ、この王冠腕輪サイズに出来るか?」
「サービスしてやろう、シャムス頼む」
『あい!』
アー君の号令でシャムスがこねっとして、王冠がスライムになり、ドラゴンの右腕に絡みついたと思ったら元の王冠に戻った。
なんだろう、一気にドラゴンがホストかなんかに見えてきた。
「納品も無事に済んだみたいだし、さて次は義足、義手作り!」
『いぇーい』
「俺はかあちゃと山菜採り! マールス、かご!」
「大きめを用意済みですぞ!!」
「よし間に合った!」
涼玉が気合を入れた所で騎士様が滑り込んできた。
「お仕事は終わりましたか?」
「アー君がこっちに集中してるおかげで仕事に余裕が出来たんだ」
「あれ、騎士様も山菜採りですか?」
「手加減しませんよ?」
「孤児院組の本気を見せて差し上げます」
ワラワラと集まって来たのは刀国の孤児院の子供達、山菜採りの情報を仕入れて着いてきたんです。
しかも自分達の資金で別途冒険者を雇う本気具合、僕も山菜食べたいから手加減してくれたら嬉しいなー。
……誰だ情報漏洩したの!!
今日は領地に用はない、目的は森!
山菜!
わらびとかタラの芽とか食べたい!
異世界にあるわけない?
大丈夫、最初に食べたがったの女神様だから、妄想の力と涼玉の恩恵の合わせ技でどうにかした!
「ぎゃーーー! 飛竜がーー!」
「あ、着地はこっちだぞー、そうそうそんな感じ!」
「すげー、これドラゴンの髭が束であるぞ」
「こっちは鱗だわ」
街を目指してドラゴンが飛来したので一時パニックは起きたけれど、刀国の冒険者が普通に対応していたので群れに気付いて悲鳴を上げた人がちょっと恥ずかしそうにしていました。
ドラゴンが持ってきた箱の中にぎっしりと詰め込まれた素材の数々。
「おっさん素材届いたぞ」
『周辺の範囲内なの』
「近所のドラゴンだからセーフセーフ」
幼児の言い分に義足の人が頭痛を堪えている。
周辺で手に入るもの範囲にドラゴン素材が入っているとはまさか思うまい。
もちろん事前にドラゴンの巣に連れていかれ、謎能力が無双したのはお察しです。
「こっちの鱗すげぇでっかい、アルジュナ様、これで盾作っちゃだめー?」
「欲しいなら自分で対価払えよ」
「やっほー! でも対価ってなんだろ?」
「あの兄ちゃんが鱗欲しいらしいけど、何となら交換してくれる?」
ドラゴンとの交渉は涼玉が積極的に引き受けてくれるのが可愛い、アー君やアカーシャを見て自分もかっこよく交渉するのに憧れていたようだ。
シャムスはいるだけで獣族なら本能で頭下げるからなぁ、指示をするより相手が察して動く方が早いんだよねぇ。
「ごあぁぁ」
「なんかキラキラしたものだって」
「キラキラ?」
「ドラゴンだからな、財宝の類持ってるか?」
『レア持ってる?』
「そうだなぁ、俺が持っているキラキラなお宝かぁ、この前のバザーで買ったこれどうだろ」
そしてドーンと地面に置かれたのは、黄金で出来た王冠だった。
色とりどりの宝石がついて目がチカチカする。しかもでかい、直径30cm以上あるよね?
「いや、なんでこれ買った?」
「うちのスラ助のベッドにどうかなぁって、でも趣味じゃなかったみたいで見向きもされない」
そりゃこんなキラキラしたベッドは嫌だろうなぁ、眩しくて寝れないと思う。
お兄さんの肩を見たら、手乗りサイズのスライムが手を出して「いらんいらん」と手を横に振っていた。
王冠のサイズは人間がかぶるにはちょっと大きすぎる、かといって目の前のドラゴンがかぶるにはちょっと小さすぎるね。
「グオ」
「これでいいって」
「やった。スラ助、次はもっとカッコイイの買ってやるからな」
肩の上でホッとしたのかほにゃんとなったスライム、王冠を処分して一安心と思いきや、お兄さんの趣味が疑わしいので苦労は続きそうだね。
「にいちゃ、この王冠腕輪サイズに出来るか?」
「サービスしてやろう、シャムス頼む」
『あい!』
アー君の号令でシャムスがこねっとして、王冠がスライムになり、ドラゴンの右腕に絡みついたと思ったら元の王冠に戻った。
なんだろう、一気にドラゴンがホストかなんかに見えてきた。
「納品も無事に済んだみたいだし、さて次は義足、義手作り!」
『いぇーい』
「俺はかあちゃと山菜採り! マールス、かご!」
「大きめを用意済みですぞ!!」
「よし間に合った!」
涼玉が気合を入れた所で騎士様が滑り込んできた。
「お仕事は終わりましたか?」
「アー君がこっちに集中してるおかげで仕事に余裕が出来たんだ」
「あれ、騎士様も山菜採りですか?」
「手加減しませんよ?」
「孤児院組の本気を見せて差し上げます」
ワラワラと集まって来たのは刀国の孤児院の子供達、山菜採りの情報を仕入れて着いてきたんです。
しかも自分達の資金で別途冒険者を雇う本気具合、僕も山菜食べたいから手加減してくれたら嬉しいなー。
……誰だ情報漏洩したの!!
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