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三食昼寝、家族付き
第930話
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ラミアちゃんとアー君の話し合いの結果、黒豚君こと……えーっと名前なんだっけ? まぁとにかく、ラミアちゃんの婿が引っ越して来るのは街のお掃除が終わってからになりました。
「今の状態で移住してきたら攫われるからな」
『土地が呪いで穢れて住めなくなっちゃう』
「この話した時もちょっと危なかったよな」
現在急ピッチでラミアちゃんを祀る神殿をデザイン中。
同じ敷地には新婚二人が暮らす領主の館、働く人員は婿殿のパパが手配してくれるようです。むしろ宰相職を辞して自分も引っ越してきそうな勢いらしい、自分の領地はどうした。
僕らは今日も港街を散歩しながら人間のお掃除中。
歩けば裏の人間が寄ってくるので、片っ端から邪神兄弟の誰かとえっちゃんがバクバク食べてくれている。
王都から遠く、治安の悪さを放置した結果、ごみ溜めのような環境が出来上がっていたみたいで、毎日散歩しても中々お掃除が終わらない。
掃除と並行して炊き出しと称して人を呼び寄せ、片っ端から仕事の斡旋もしているので、道端の人間はだいぶ減ったかな。
「おっ、あのおっちゃん発見!」
『お仕事見つかったー?』
「おらおらー!」
「キャーーーー!!」
初日に声を掛けてきてアー君達に泣かされたおっちゃんが悲鳴を上げて逃走した。
もしかして炊き出し目当てに来たんじゃない?
海辺にはヨムちゃん用の神殿、冒険ギルドと商業ギルド、学校は街中に建設することで話が決まり、現在は資材を集めているところ。
魔法でパパっとやることもできるけど、人の手でやらせることで仕事が発生するとかそんな事をアカーシャに説明された。
新設された施設に対し街の建物がボロ過ぎるため、こちらも順次建て替える予定。
資金は黒豚君がアー君に頭を下げて借金したようです、うちの子のポケットマネーは刀国の国庫を圧迫しているので返却が多少遅くなっても誰も咎めないから、無理せずゆっくり立て直しを頑張ってほしい。
「そっち行ったぞー!」
『お仕事するのよー』
「逃げんなこらー!」
「なんで追いかけて来るんだよぉぉぉ」
涙目で逃走するおっちゃん、いつもなら放置なのに本日は幼児三人に追い掛け回されています。
実は炊き出しに集まる人間が減ったので、まだ道端で人生を悲観している人や、裏路地などで後ろ暗いことをしてそうな人を引っ捕まえて両ギルドに強制登録するのが本日のもう一つの目的です。
能力によって仕事を強制的に振り分けていたアカーシャとクロードさんのコンビが輝いていました。
課外活動として許可を得ているので出席日数は問題なし、むしろ国外を知るいい機会だと授業の一環として組み込む方向で話が動き、来週辺りから学園の生徒も出現する予定。
動き早いなー。
大人が働いている日中は子供は学校、当面は午前中だけ勉強させてお昼を食べたら帰宅、午後は遊んでもいいしギルドで簡単なお遣いをしても良い。
しかしここで問題が発生、ギリギリで生きてきたので子供達が遊びを知らなかった。
まぁこの辺も来週生徒が来れば解決するかな。
もしここで、働くことが嫌で子供を強制的に働かせようとしたり、手をあげたりすると子供は強制的に孤児院に入れられシヴァさんの懐に行きます。
今後、他国で孤児院を建てたら男児を好きに保護しても良いという条件で、女の子も保護することを了承させたってアー君が言ってた。
いや、なんでしれっとシヴァさんが孤児院の責任者に潜り込んでるの!?
どこで話を嗅ぎ付けたんだろ?
ショタ守護神の嗅覚が冴えわたっていて怖い。
この世界の未来は大丈夫なんだろうか。
「今の状態で移住してきたら攫われるからな」
『土地が呪いで穢れて住めなくなっちゃう』
「この話した時もちょっと危なかったよな」
現在急ピッチでラミアちゃんを祀る神殿をデザイン中。
同じ敷地には新婚二人が暮らす領主の館、働く人員は婿殿のパパが手配してくれるようです。むしろ宰相職を辞して自分も引っ越してきそうな勢いらしい、自分の領地はどうした。
僕らは今日も港街を散歩しながら人間のお掃除中。
歩けば裏の人間が寄ってくるので、片っ端から邪神兄弟の誰かとえっちゃんがバクバク食べてくれている。
王都から遠く、治安の悪さを放置した結果、ごみ溜めのような環境が出来上がっていたみたいで、毎日散歩しても中々お掃除が終わらない。
掃除と並行して炊き出しと称して人を呼び寄せ、片っ端から仕事の斡旋もしているので、道端の人間はだいぶ減ったかな。
「おっ、あのおっちゃん発見!」
『お仕事見つかったー?』
「おらおらー!」
「キャーーーー!!」
初日に声を掛けてきてアー君達に泣かされたおっちゃんが悲鳴を上げて逃走した。
もしかして炊き出し目当てに来たんじゃない?
海辺にはヨムちゃん用の神殿、冒険ギルドと商業ギルド、学校は街中に建設することで話が決まり、現在は資材を集めているところ。
魔法でパパっとやることもできるけど、人の手でやらせることで仕事が発生するとかそんな事をアカーシャに説明された。
新設された施設に対し街の建物がボロ過ぎるため、こちらも順次建て替える予定。
資金は黒豚君がアー君に頭を下げて借金したようです、うちの子のポケットマネーは刀国の国庫を圧迫しているので返却が多少遅くなっても誰も咎めないから、無理せずゆっくり立て直しを頑張ってほしい。
「そっち行ったぞー!」
『お仕事するのよー』
「逃げんなこらー!」
「なんで追いかけて来るんだよぉぉぉ」
涙目で逃走するおっちゃん、いつもなら放置なのに本日は幼児三人に追い掛け回されています。
実は炊き出しに集まる人間が減ったので、まだ道端で人生を悲観している人や、裏路地などで後ろ暗いことをしてそうな人を引っ捕まえて両ギルドに強制登録するのが本日のもう一つの目的です。
能力によって仕事を強制的に振り分けていたアカーシャとクロードさんのコンビが輝いていました。
課外活動として許可を得ているので出席日数は問題なし、むしろ国外を知るいい機会だと授業の一環として組み込む方向で話が動き、来週辺りから学園の生徒も出現する予定。
動き早いなー。
大人が働いている日中は子供は学校、当面は午前中だけ勉強させてお昼を食べたら帰宅、午後は遊んでもいいしギルドで簡単なお遣いをしても良い。
しかしここで問題が発生、ギリギリで生きてきたので子供達が遊びを知らなかった。
まぁこの辺も来週生徒が来れば解決するかな。
もしここで、働くことが嫌で子供を強制的に働かせようとしたり、手をあげたりすると子供は強制的に孤児院に入れられシヴァさんの懐に行きます。
今後、他国で孤児院を建てたら男児を好きに保護しても良いという条件で、女の子も保護することを了承させたってアー君が言ってた。
いや、なんでしれっとシヴァさんが孤児院の責任者に潜り込んでるの!?
どこで話を嗅ぎ付けたんだろ?
ショタ守護神の嗅覚が冴えわたっていて怖い。
この世界の未来は大丈夫なんだろうか。
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