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三食昼寝、家族付き
第919話
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大体はあのまま終わって次の騒動が持ち込まれるのだけど、今回はまだ終わっていなかったようです。
特大樽パフェやジャンボパフェを作り、美味しくいただいた翌日、なぜかお城に招待されました。
「納得いかない」
「ママ可愛いぞ」
『お揃いなのよ』
「耳が動くとか精巧さが上がっているよな」
前はお城に行く時は髪型をアレンジしたり、ちょっと綺麗な服を着たりしていたのに、今となってはポンチョが僕の正装として君臨している。誰だ認めたの。
お城に行くのもダンジョン行くのもポンチョ。
様々なアニマルタイプが揃っているのが救いになるのか、誰かに真剣に聞いてみたい。
お城に行く方法は幾つかあるけれど僕って転移でしか行ったことない気がする。
もちろん今回も転移でポンとね。
僕ら家族を自宅の庭から謁見の間の扉前まで一瞬で移動させた騎士様は、僕にはポンチョを強要したくせに自分は刀雲とお揃いの軍服です。
そういうの職権乱用って言うんじゃなかろうか。
女神様はその姿に尊死したのか脳内がとても静か。
扉が開かれ、家族でゾロゾロと入場。
刀雲は刀国の将軍だから軍事関係では実質トップ、
この中で一般人って僕だけじゃなかろうか――なんて考えが甘かった。
騎士様の流れるようなエスコートで王座の横に設置された椅子に座らされました。
待って。
本当に待って。
ここって王妃様の席ですよね?
王座に座ったそこの騎士様、王様と王妃様はどこ……あっ、大臣さん達と一緒に素知らぬ顔で立ってた。
しまっ!!!
そうだよ、騎士様って王様より上の存在。
そんな人と家族になったらその隣に座るの僕になりますよねーー!!
わ・す・れ・て・た!!
「母上、椅子は冷たくないか? 我が膝を貸そうか?」
「一般席に行きたいな。ってなんでセティがここに?」
「呼ばれた」
褐色肌に黄金の髪が眩しいうちのセティ、支配下に置いた街を最近帝国に進化させたそうです。
さすが騎士様の御子息、チートの使い方がうまい!
我が家が子だくさんなだけでなく、普通に邪神一家もいるので座席周辺がとても賑やか。
人数が多すぎて椅子が並べられなかったのか、僕と騎士様以外は床に敷かれた高級そうな絨毯の上に座って足を楽にしている。
美女を侍らせ、扇いでもらったりおやつを食べさせてもらってデレデレしているのはワンコ三兄弟、お世話され慣れていますね。
正直、僕もそっちがいい。
あっちに行っていいかなぁと騎士様を見たら、笑顔でダメだしされました。
所で何しにここに来たのでしょうか、僕って心身ともに一般人なので冷や汗が止まらない。
やがて正面扉が開き、そこから入ってきたのは騎士団に引き取られ、マスコットとして愛されている金銀のアルパカだった。
高級リボンを巻いてもらい、どこか誇らしげに歩いてくるのが可愛い。
「ふぇ~~」
「めぇぇ」
数メートル手前で足を止め、鳴いて挨拶をしてくれた。
天使だろうか。
元々は春日さんが連れてきた二匹だから、天の使いといっても過言じゃないよね。
「樹、もふってきてもいいよ」
「え!? いいんですか!?」
騎士様にGOサインを出されたと同時に席を立ってアルパカに駆け寄った。
「ほああああ」
ふわっふわですよ、いいもの食べて、ブラッシングもしっかりされて可愛がられているのだろう、毛皮が最高にいい。
両側からもふもふに挟まれ、至福の時を堪能してからふと我に返った。
ここ謁見の間。
騎士様の一声でもふもふ目掛けて一直線に走ったけど、王様をはじめとして大臣とか官僚とかいましたね。
「アー君の作戦大成功」
「ママの欲望が平和でなにより」
『世界平和を握ってるの』
「かあちゃ、後ろの人間に気付いてないよな」
背後から聞こえた会話に恐る恐る顔を上げ、アルパカの背後を見たら人がいた。
特大樽パフェやジャンボパフェを作り、美味しくいただいた翌日、なぜかお城に招待されました。
「納得いかない」
「ママ可愛いぞ」
『お揃いなのよ』
「耳が動くとか精巧さが上がっているよな」
前はお城に行く時は髪型をアレンジしたり、ちょっと綺麗な服を着たりしていたのに、今となってはポンチョが僕の正装として君臨している。誰だ認めたの。
お城に行くのもダンジョン行くのもポンチョ。
様々なアニマルタイプが揃っているのが救いになるのか、誰かに真剣に聞いてみたい。
お城に行く方法は幾つかあるけれど僕って転移でしか行ったことない気がする。
もちろん今回も転移でポンとね。
僕ら家族を自宅の庭から謁見の間の扉前まで一瞬で移動させた騎士様は、僕にはポンチョを強要したくせに自分は刀雲とお揃いの軍服です。
そういうの職権乱用って言うんじゃなかろうか。
女神様はその姿に尊死したのか脳内がとても静か。
扉が開かれ、家族でゾロゾロと入場。
刀雲は刀国の将軍だから軍事関係では実質トップ、
この中で一般人って僕だけじゃなかろうか――なんて考えが甘かった。
騎士様の流れるようなエスコートで王座の横に設置された椅子に座らされました。
待って。
本当に待って。
ここって王妃様の席ですよね?
王座に座ったそこの騎士様、王様と王妃様はどこ……あっ、大臣さん達と一緒に素知らぬ顔で立ってた。
しまっ!!!
そうだよ、騎士様って王様より上の存在。
そんな人と家族になったらその隣に座るの僕になりますよねーー!!
わ・す・れ・て・た!!
「母上、椅子は冷たくないか? 我が膝を貸そうか?」
「一般席に行きたいな。ってなんでセティがここに?」
「呼ばれた」
褐色肌に黄金の髪が眩しいうちのセティ、支配下に置いた街を最近帝国に進化させたそうです。
さすが騎士様の御子息、チートの使い方がうまい!
我が家が子だくさんなだけでなく、普通に邪神一家もいるので座席周辺がとても賑やか。
人数が多すぎて椅子が並べられなかったのか、僕と騎士様以外は床に敷かれた高級そうな絨毯の上に座って足を楽にしている。
美女を侍らせ、扇いでもらったりおやつを食べさせてもらってデレデレしているのはワンコ三兄弟、お世話され慣れていますね。
正直、僕もそっちがいい。
あっちに行っていいかなぁと騎士様を見たら、笑顔でダメだしされました。
所で何しにここに来たのでしょうか、僕って心身ともに一般人なので冷や汗が止まらない。
やがて正面扉が開き、そこから入ってきたのは騎士団に引き取られ、マスコットとして愛されている金銀のアルパカだった。
高級リボンを巻いてもらい、どこか誇らしげに歩いてくるのが可愛い。
「ふぇ~~」
「めぇぇ」
数メートル手前で足を止め、鳴いて挨拶をしてくれた。
天使だろうか。
元々は春日さんが連れてきた二匹だから、天の使いといっても過言じゃないよね。
「樹、もふってきてもいいよ」
「え!? いいんですか!?」
騎士様にGOサインを出されたと同時に席を立ってアルパカに駆け寄った。
「ほああああ」
ふわっふわですよ、いいもの食べて、ブラッシングもしっかりされて可愛がられているのだろう、毛皮が最高にいい。
両側からもふもふに挟まれ、至福の時を堪能してからふと我に返った。
ここ謁見の間。
騎士様の一声でもふもふ目掛けて一直線に走ったけど、王様をはじめとして大臣とか官僚とかいましたね。
「アー君の作戦大成功」
「ママの欲望が平和でなにより」
『世界平和を握ってるの』
「かあちゃ、後ろの人間に気付いてないよな」
背後から聞こえた会話に恐る恐る顔を上げ、アルパカの背後を見たら人がいた。
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