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三食昼寝、家族付き
第901話
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シーンと静まり返ってなかなか気まずいですね。
「うおおおん」
「お前のそういう所がダメ出しされる原因だと思う」
野太い声で泣き出した男の娘に仲間の一人がツッコミを入れる。
「な、泣くな、ほら鼻かんで」
「うぇぇぇん」
おじさま優しいですね。
「おっちゃんだから若い子に泣かれるとどうしていいか分からないのよ」
「ほらほらおっさんの胸で良ければ貸すから、泣き止んで」
「串焼き食べるか?」
「やざじいぃぃ」
おじさまの優しさに打たれて男の娘が余計泣いた。
「屋台で買った飯まだあるか?」
「うん」
「買い取るから皆に振舞ってもらっていいか?」
「お人好しだなぁ、いいよ元々おっさんの金で買ったものだしな!」
どれだけ買わせたのか、ずらーーっと並べられる屋台飯の数々。
「ほらこれ食って元気出せ」
「俺も、おじさま達みたいないい男目指すぅぅ」
「そうか! やっと現実と向き合う気になったか!」
「お前の父ちゃんってゴツイもんな! 現実見るのは早めがいいよ!」
「将来は確実にパワータイプに成長するだろうしな!」
仲間の言葉が男の娘の精神力をガリガリ削っているのは気のせいだろうか。
「ケバブない?」
「今日は初ダンジョンだったから、あっちには行ってないんだ」
「泣いてないで弁当出して、せっかくだから皆で食べようぜ」
「うう、ぐす」
「アルジュナ様、ここで食事してもいい?」
「広げる前に聞こうな? まぁいいけど、ママがいる時点で戦闘にならないし」
『開店休業状態よね』
「でも俺がいるから豊作だぞ」
「はい、きっと今頃次のキノコがわっさわさです」
今日は採取し放題ですね。
ボス部屋を占領しているお詫びになるだろうか。
「なぁおっさん達さ、その無精ひげともじゃもじゃ髪はファッション?」
「いや、長旅で身なりを気にする余裕がなかった」
「じゃあ切ろう! 俺やりたい! 王道展開というのをこの手で見てみたい!」
「へ?」
「だって女神様が見守っているんだぜ? 絶対に身なりを整えたらイケメンっていうオチだって!」
「ありえそうだな、ボスー、散髪用のハサミと髭剃りある?」
いやここダンジョン、そんなものがある訳が。と思ったら普通にアー君に渡していた。
「おおサンキュー」
「いやなんで?」
「ネヴォラの散髪やってるのボスゴブリン」
「僕もやってもらってます! あとラーシャの髭もたまに剃ってます」
「俺のは剃らなくていいと言ったんだけど……俺の髭を回収する為だけにタイガに特注したんだぜあの髭剃り用の剃刀」
タイガったら何でも作れるんだなぁ。
錬金術師の才能あるんじゃない?
ラーシャに同情している間におじさまの改造が終了していた。
案内人の子、手際がいいですね。
「知ってた。知ってたけど、これは衝撃!」
「自分達でおっさん、おっさん言うから多少年を取っていると思ってたけど、これは」
「っきゃ」
若者の手で散髪され、髭を剃られたおじさま四人、熊みたいな四人だなぁと思っていたら、その下から出てきたのはまだ30代後半ぐらいの男盛りの風貌だった。
いや、明らかに髭剃り前と比べてお肌の艶とか、髪の質とか目の輝きとか色々変わりすぎだよね?
女神補正ってやつですかね!?
「マジでイケメンが出てきた」
「女神の呪い半端ねぇ」
「これレンタル装備だよな、実際はどんな装備だった?」
「革装備だったよ、この顔立ちであれを装備したら確実にステータス下がるよな」
「おう、これはもうあれだ」
「おっさん達、明日も空いているか?」
「暫くは暇だ」
「よし、決まりだな。明日は中級ダンジョンに行って装備整えるぞ!」
「は?」
「このイケおじを輝かせれば、確実に俺らにも面白い恩恵がある!」
どうやら明日は若者とおじさま、案内人の合計九人で中級ダンジョンに挑むようです。
ケガしないようにね?
「うおおおん」
「お前のそういう所がダメ出しされる原因だと思う」
野太い声で泣き出した男の娘に仲間の一人がツッコミを入れる。
「な、泣くな、ほら鼻かんで」
「うぇぇぇん」
おじさま優しいですね。
「おっちゃんだから若い子に泣かれるとどうしていいか分からないのよ」
「ほらほらおっさんの胸で良ければ貸すから、泣き止んで」
「串焼き食べるか?」
「やざじいぃぃ」
おじさまの優しさに打たれて男の娘が余計泣いた。
「屋台で買った飯まだあるか?」
「うん」
「買い取るから皆に振舞ってもらっていいか?」
「お人好しだなぁ、いいよ元々おっさんの金で買ったものだしな!」
どれだけ買わせたのか、ずらーーっと並べられる屋台飯の数々。
「ほらこれ食って元気出せ」
「俺も、おじさま達みたいないい男目指すぅぅ」
「そうか! やっと現実と向き合う気になったか!」
「お前の父ちゃんってゴツイもんな! 現実見るのは早めがいいよ!」
「将来は確実にパワータイプに成長するだろうしな!」
仲間の言葉が男の娘の精神力をガリガリ削っているのは気のせいだろうか。
「ケバブない?」
「今日は初ダンジョンだったから、あっちには行ってないんだ」
「泣いてないで弁当出して、せっかくだから皆で食べようぜ」
「うう、ぐす」
「アルジュナ様、ここで食事してもいい?」
「広げる前に聞こうな? まぁいいけど、ママがいる時点で戦闘にならないし」
『開店休業状態よね』
「でも俺がいるから豊作だぞ」
「はい、きっと今頃次のキノコがわっさわさです」
今日は採取し放題ですね。
ボス部屋を占領しているお詫びになるだろうか。
「なぁおっさん達さ、その無精ひげともじゃもじゃ髪はファッション?」
「いや、長旅で身なりを気にする余裕がなかった」
「じゃあ切ろう! 俺やりたい! 王道展開というのをこの手で見てみたい!」
「へ?」
「だって女神様が見守っているんだぜ? 絶対に身なりを整えたらイケメンっていうオチだって!」
「ありえそうだな、ボスー、散髪用のハサミと髭剃りある?」
いやここダンジョン、そんなものがある訳が。と思ったら普通にアー君に渡していた。
「おおサンキュー」
「いやなんで?」
「ネヴォラの散髪やってるのボスゴブリン」
「僕もやってもらってます! あとラーシャの髭もたまに剃ってます」
「俺のは剃らなくていいと言ったんだけど……俺の髭を回収する為だけにタイガに特注したんだぜあの髭剃り用の剃刀」
タイガったら何でも作れるんだなぁ。
錬金術師の才能あるんじゃない?
ラーシャに同情している間におじさまの改造が終了していた。
案内人の子、手際がいいですね。
「知ってた。知ってたけど、これは衝撃!」
「自分達でおっさん、おっさん言うから多少年を取っていると思ってたけど、これは」
「っきゃ」
若者の手で散髪され、髭を剃られたおじさま四人、熊みたいな四人だなぁと思っていたら、その下から出てきたのはまだ30代後半ぐらいの男盛りの風貌だった。
いや、明らかに髭剃り前と比べてお肌の艶とか、髪の質とか目の輝きとか色々変わりすぎだよね?
女神補正ってやつですかね!?
「マジでイケメンが出てきた」
「女神の呪い半端ねぇ」
「これレンタル装備だよな、実際はどんな装備だった?」
「革装備だったよ、この顔立ちであれを装備したら確実にステータス下がるよな」
「おう、これはもうあれだ」
「おっさん達、明日も空いているか?」
「暫くは暇だ」
「よし、決まりだな。明日は中級ダンジョンに行って装備整えるぞ!」
「は?」
「このイケおじを輝かせれば、確実に俺らにも面白い恩恵がある!」
どうやら明日は若者とおじさま、案内人の合計九人で中級ダンジョンに挑むようです。
ケガしないようにね?
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