神様のポイント稼ぎに利用された２

ゆめ

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三食昼寝、家族付き

第882話

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　軽食を食べ終えた所で冒険者が目を覚まし、何やら口汚く僕を罵ったみたいです。
　そして激昂した彼らは僕に向けて攻撃をしようとして、闇に消えました。

「何が起こったか分からない」

　彼らの言葉が聞こえなかったのはまぁ分かる、攻撃してくるのもテンプレみたいなものだからまぁ分かる、でも闇に消えたってなに？

「ガイコツ？」
「いいえ」
「今のはえっちゃんだろ、本体は常にママの影にいるって言ってたし」
「そうなの？」

　影に向かって尋ねたら、にゅっと手が出てきてサムズアップされた。

「えっちゃん守ってくれてありがとうね、魂だけ取り出すとか出来る？」

　消滅しちゃったかなぁ？
　粛清一択だとしても、出来れば神薙さんのおやつに回収してあげたい。

「キーキキ！」

　ちょっともごもごした後、丸い球を５個ころりと渡してくれた。

「えっちゃん万能、サンキューな」
「神薙さんも喜ぶよ、ありがとう」

　ほんのりと赤くなったえっちゃんがもじもじしている。
　最近、えっちゃんが結構照れ屋だと判明しました。

「さて、召喚した相手もいなくなったことだし、帰るか！」
「お昼寝中だったもんね、シャムス大丈夫かなぁ」
「キシャシャ！」

　えっちゃんを見ると僕の影がぐにゃりと変化して、小さな子供が紙芝居を見ている光景が映し出された。

「これってもしかしてシャムス？　紙芝居を動かしているのはえっちゃんとして……もしかして俺らの現状を実況してる？」
「シャシャシャ！！」
「異世界でまさかの実況中継に参加するとは思わなかったな」

　シャムスが泣いてないなら一安心、早く帰ろう。

「ママ、えっちゃんが闇に飛び込めって言ってる」
「そうみたいだね」

　僕の影でも二つの人影が闇に飛び込み、紙芝居を見ている子供の所にポンとでるシーンが何度も再生されているよ。
　分かりやすいのだけど、とうとう自分の影まで人類から離脱した感じがして複雑です。

「じゃあ帰るか、ガイコツじゃあな！」
「イネス様によろしくお伝えください！」

　こうして、イネスに対してのみドMを発揮する変態を発症したガイコツとのお茶会は平和に終了した。

『おかえりー』
「初めて召喚された、驚いたわー」
「また巻き込まれちゃった」
『二度あることは三度あるのよ』
「パパなんて勇者召喚に自ら割り込んだりしてるらしいな、召喚先は高確率で滅びてるらしいけど」
「召喚って物騒だね、世界からなくすとか出来ないの？」
「出来たとしても女神の妄想力ですぐ復活する、地球から召喚系の話を消し去らないと無理」

　それって不可能って言うんじゃない？

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