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女神の呪い
第860話
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運命の出会いが歩いて三歩どころか向こうから訪ねてくるのが我が家クオリティ。
出会って秒で朱が獣人のボスに求婚した。
前世がある割には適応能力高いね!
「苦労が滲んだ気配にきゅんとしました」
「いやぁ~」
「パパが許さないと思う!」
『どうかなー?』
「そうだよな、にいちゃのパパってもふもふに甘いからなぁ」
ボスのふんわりな胸元に寄り添う朱、幼妻に鼻の下を伸ばしてデレンデレンするボス、好き勝手言っている幼児達。
ぷくーーっと頬を膨らませて拗ねている青は僕の胴体にしがみついている。
「青、こればかりは仕方ない」
『そーそー』
「青も相手見つければ問題ないさ」
「あー俺どうっすか、俺! フリーですよー!」
幼児の言葉に手を挙げてアピールをしているのはボスの側近である狐獣人、悪い子ではない、ただちょっとボスをいじる癖があるだけ。
「朱をとった獣人嫌い!」
「青に嫌いなものが増えてくなぁ」
『獣人嫌い? 僕も嫌い?』
「俺ドラゴン、獣人にはいる? あっ、にいちゃも獣人だぞ」
「兄様達は別なの! じゃあ、じゃあトラ嫌い!」
「僕!?」
ショックを受けたイネスがエムの頭から転がり落ちた。
「イネス兄様ー!」
「イネスは豹だろ」
『ネコ科よ』
「八つ当たりすると被害が甚大」
一方のフラれた狐さん、落ち込む振りでもしてるかと思いきや、スススと青に近付いてその顔を尻尾でふわりと撫でた。
「!!」
「イツキ様と接触したその日から、手入れを怠らなかったこの毛並み。今なら婚約者になるだけで顔を埋め放題」
「はぅ」
無意識なのか尻尾を両手で掴んでもふもふする青、やるな、あの狐。
「青、俺な、白熊の他にも狐の婚約者もいるんだ。お揃いだな」
「おそろい」
「そーらもふもふー」
「はわわわ」
血は争えない。という単語をまさかここで使うとは。
青がうっとりした表情で狐の尻尾に身を任せ、「婚約する?」という言葉にこくりと頷いた。
「青、獣人嫌い治った?」
「うん、ふわふわ」
「イネス大丈夫だってー」
「きゃふきゃふ」
「びっくりしました」
「……挨拶も終わったので、俺らはこれで失礼させていただく」
「ボスったらいやらしー」
「巣に連れ込む気だー」
真面目な顔で立ち上がったボスの腕には朱。
「いや、朱は置いていこう?」
「獣人は番を見つけたら離れない性質で!」
「孫を見せに遊びに来るからさ~」
ボスをフォローする狐の尻尾には青がくるまれている。
気のせいか尻尾が二本に増えてますね。
「生後数日の子供を持ち帰るの禁止!」
「アカーシャは数分で嫁に行ったよママ」
『タイガは生まれた瞬間』
「いまさら、いまさら」
そうですね、そんな感じの子供達ばっかりでママもパパも寂しいよ!
「って、ああー!」
「親父殿への挨拶はまた一週間後ぐらいにくる!」
「じゃーねー」
幼児に視線で抗議している隙に獣人団がささーっと撤収、朱と青も一緒に連れていかれた。
「俺のチーズパーティーが合同婚約披露宴になる予感」
『パパ泣くの』
「俺らは優しいから慰めてやろうな」
刀雲だけじゃなく騎士様も泣くだろうなぁ、仕方ない、大人げなく泣くだろう二人のために強めのお酒用意しておこう。
出会って秒で朱が獣人のボスに求婚した。
前世がある割には適応能力高いね!
「苦労が滲んだ気配にきゅんとしました」
「いやぁ~」
「パパが許さないと思う!」
『どうかなー?』
「そうだよな、にいちゃのパパってもふもふに甘いからなぁ」
ボスのふんわりな胸元に寄り添う朱、幼妻に鼻の下を伸ばしてデレンデレンするボス、好き勝手言っている幼児達。
ぷくーーっと頬を膨らませて拗ねている青は僕の胴体にしがみついている。
「青、こればかりは仕方ない」
『そーそー』
「青も相手見つければ問題ないさ」
「あー俺どうっすか、俺! フリーですよー!」
幼児の言葉に手を挙げてアピールをしているのはボスの側近である狐獣人、悪い子ではない、ただちょっとボスをいじる癖があるだけ。
「朱をとった獣人嫌い!」
「青に嫌いなものが増えてくなぁ」
『獣人嫌い? 僕も嫌い?』
「俺ドラゴン、獣人にはいる? あっ、にいちゃも獣人だぞ」
「兄様達は別なの! じゃあ、じゃあトラ嫌い!」
「僕!?」
ショックを受けたイネスがエムの頭から転がり落ちた。
「イネス兄様ー!」
「イネスは豹だろ」
『ネコ科よ』
「八つ当たりすると被害が甚大」
一方のフラれた狐さん、落ち込む振りでもしてるかと思いきや、スススと青に近付いてその顔を尻尾でふわりと撫でた。
「!!」
「イツキ様と接触したその日から、手入れを怠らなかったこの毛並み。今なら婚約者になるだけで顔を埋め放題」
「はぅ」
無意識なのか尻尾を両手で掴んでもふもふする青、やるな、あの狐。
「青、俺な、白熊の他にも狐の婚約者もいるんだ。お揃いだな」
「おそろい」
「そーらもふもふー」
「はわわわ」
血は争えない。という単語をまさかここで使うとは。
青がうっとりした表情で狐の尻尾に身を任せ、「婚約する?」という言葉にこくりと頷いた。
「青、獣人嫌い治った?」
「うん、ふわふわ」
「イネス大丈夫だってー」
「きゃふきゃふ」
「びっくりしました」
「……挨拶も終わったので、俺らはこれで失礼させていただく」
「ボスったらいやらしー」
「巣に連れ込む気だー」
真面目な顔で立ち上がったボスの腕には朱。
「いや、朱は置いていこう?」
「獣人は番を見つけたら離れない性質で!」
「孫を見せに遊びに来るからさ~」
ボスをフォローする狐の尻尾には青がくるまれている。
気のせいか尻尾が二本に増えてますね。
「生後数日の子供を持ち帰るの禁止!」
「アカーシャは数分で嫁に行ったよママ」
『タイガは生まれた瞬間』
「いまさら、いまさら」
そうですね、そんな感じの子供達ばっかりでママもパパも寂しいよ!
「って、ああー!」
「親父殿への挨拶はまた一週間後ぐらいにくる!」
「じゃーねー」
幼児に視線で抗議している隙に獣人団がささーっと撤収、朱と青も一緒に連れていかれた。
「俺のチーズパーティーが合同婚約披露宴になる予感」
『パパ泣くの』
「俺らは優しいから慰めてやろうな」
刀雲だけじゃなく騎士様も泣くだろうなぁ、仕方ない、大人げなく泣くだろう二人のために強めのお酒用意しておこう。
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