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湯水のごとくお金を使おう
第796話
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三匹とルークが里帰りから帰宅した。
「おかえり~~!!」
「きゅぅぅん」
「ひゃうひゃぅ」
「くぅーん」
「ふんふん」
三匹はともかく、ルークがとうとう行動までワンコになってしまった。
銀狼の里に行ったはいいけれど、野生に返りすぎてもう人化出来ない疑惑発生。
「ええと、この子は?」
エムにべったりな白銀の狼が一匹。
しかもでっかい。
大人の身長が2m超えする世界で、それよりも一回り大きい気がする。
「あまり大きいと神薙さんの邪魔になるから、小さくなれないかな?」
僕の言葉にショボンとなったものの、エムになにか言われてすぐその体積を小さくした。
我が家は基本的に大型犬サイズまでは出入り自由、基準より小さくなれない場合は縁側付近まで、食事も庭になります。
もふもふズの数が多いから仕方ないんだ、大きさを自由にさせてたら家の中が移動出来なくなる!
しかし元のサイズ大きかったなぁ、巨大な狼……ファンタジー定番のフェンリルだったりして!
雷ちゃんの子供の一匹だし、種族はランダムで決まるっぽいからありえるなぁ。
「ひゃぅ!」
「ロー、どうしたの?」
一声高く鳴いたローが取り出したのは、処理済みの何かの肉。
大きさ的に鳥だろうか。
「お土産?」
ふふんと胸を誇らしそうにそらすポーズが可愛い。
お礼と共に毛をわしゃわしゃ撫でまわす。
大丈夫、何の肉か僕には分からなくてもドリちゃんなら分かるし、調理も余裕です。
「くぉん!」
次に前に出てきたのはルドだった。
三匹の見分け方?
数々のワンコを見分けてきた目で培った勘です。
そしてもふっとした胸毛と背中からぽんぽんぽんと顔を出したのは複数の鳥の雛だった。
もしやローがくれた肉はこの子達の親?
毛皮から出てきて挨拶してくれた一匹を持ち上げ、足を見てみたら水かきがありました。
カモだ。
コガモだ。
うちのワンコが里帰りから戻ったらコガモの親になっていた!!
でも夕食はその親の肉ですか、コガモが食べられないように守ってあげてください、多分何匹かは犠牲になると思うけど。
神薙さんは説得できるから、本能に忠実なイネスが一番危険。
そういう訳で本日は鴨料理。
と言っても一匹分で大量には作れないから、薄く切ってロースト、蕎麦にのせました。
実際は別の肉混ぜたけど、気にしないでくれると嬉しいな。
「鴨足りない……」
庭の池で泳ぐコガモを見ながら呟いた神薙さんに、きゅんきゅんと悲鳴をあげながらルドが刀雲に助けを求めた。
「今度の休日に狩ってくるから、勘弁してやってくれ」
「ん、分かった。ダンジョンでドロップするよう調節しとく」
息子のために一肌脱ぐようです、ルドが尊敬の眼差しで刀雲を見つめている。
どうやら自分の要求を満たすため当日のドロップ品を鴨肉オンリーにするみたい、っていうか、ドロップ品の調節って出来たんだ。
ギルドに通知しておいた方がいいよね、どうやるんだろう?
「僕が連絡しておくよ」
「ありがとアカーシャ」
手配はアカーシャがやってくれるようだ、頼もしいです。
「僕も当日はネヴォラ誘ってパパと潜ります! お兄ちゃんも行きましょうね!」
「わんっ!」
イネスがとても張り切っている。
じゃあ僕はそうだなぁ、前日にお弁当を作って、当日は下拵えして皆の帰りを待つことにします。
「おかえり~~!!」
「きゅぅぅん」
「ひゃうひゃぅ」
「くぅーん」
「ふんふん」
三匹はともかく、ルークがとうとう行動までワンコになってしまった。
銀狼の里に行ったはいいけれど、野生に返りすぎてもう人化出来ない疑惑発生。
「ええと、この子は?」
エムにべったりな白銀の狼が一匹。
しかもでっかい。
大人の身長が2m超えする世界で、それよりも一回り大きい気がする。
「あまり大きいと神薙さんの邪魔になるから、小さくなれないかな?」
僕の言葉にショボンとなったものの、エムになにか言われてすぐその体積を小さくした。
我が家は基本的に大型犬サイズまでは出入り自由、基準より小さくなれない場合は縁側付近まで、食事も庭になります。
もふもふズの数が多いから仕方ないんだ、大きさを自由にさせてたら家の中が移動出来なくなる!
しかし元のサイズ大きかったなぁ、巨大な狼……ファンタジー定番のフェンリルだったりして!
雷ちゃんの子供の一匹だし、種族はランダムで決まるっぽいからありえるなぁ。
「ひゃぅ!」
「ロー、どうしたの?」
一声高く鳴いたローが取り出したのは、処理済みの何かの肉。
大きさ的に鳥だろうか。
「お土産?」
ふふんと胸を誇らしそうにそらすポーズが可愛い。
お礼と共に毛をわしゃわしゃ撫でまわす。
大丈夫、何の肉か僕には分からなくてもドリちゃんなら分かるし、調理も余裕です。
「くぉん!」
次に前に出てきたのはルドだった。
三匹の見分け方?
数々のワンコを見分けてきた目で培った勘です。
そしてもふっとした胸毛と背中からぽんぽんぽんと顔を出したのは複数の鳥の雛だった。
もしやローがくれた肉はこの子達の親?
毛皮から出てきて挨拶してくれた一匹を持ち上げ、足を見てみたら水かきがありました。
カモだ。
コガモだ。
うちのワンコが里帰りから戻ったらコガモの親になっていた!!
でも夕食はその親の肉ですか、コガモが食べられないように守ってあげてください、多分何匹かは犠牲になると思うけど。
神薙さんは説得できるから、本能に忠実なイネスが一番危険。
そういう訳で本日は鴨料理。
と言っても一匹分で大量には作れないから、薄く切ってロースト、蕎麦にのせました。
実際は別の肉混ぜたけど、気にしないでくれると嬉しいな。
「鴨足りない……」
庭の池で泳ぐコガモを見ながら呟いた神薙さんに、きゅんきゅんと悲鳴をあげながらルドが刀雲に助けを求めた。
「今度の休日に狩ってくるから、勘弁してやってくれ」
「ん、分かった。ダンジョンでドロップするよう調節しとく」
息子のために一肌脱ぐようです、ルドが尊敬の眼差しで刀雲を見つめている。
どうやら自分の要求を満たすため当日のドロップ品を鴨肉オンリーにするみたい、っていうか、ドロップ品の調節って出来たんだ。
ギルドに通知しておいた方がいいよね、どうやるんだろう?
「僕が連絡しておくよ」
「ありがとアカーシャ」
手配はアカーシャがやってくれるようだ、頼もしいです。
「僕も当日はネヴォラ誘ってパパと潜ります! お兄ちゃんも行きましょうね!」
「わんっ!」
イネスがとても張り切っている。
じゃあ僕はそうだなぁ、前日にお弁当を作って、当日は下拵えして皆の帰りを待つことにします。
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