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湯水のごとくお金を使おう

第789話

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 本日のお昼。
 おにぎり二つ。

 以上!

 幼児はまだ帰国しないし、刀雲はお仕事、ネヴォラも今日は遊びに来ない。
 つまり一人なんだよね。
 街に降りる気にもならず簡単にすませてみました。

 もふもふズもこの時間は狩りだし、神薙さんはダンジョンか森、タイガは作品作りのために作業部屋、僕だけなにもやることがない。
 ひーまー。

 池で釣りでもしようと挑戦してみたけど、引きが強くて池に落ちそうになったのをクラーケンに助けられました。
 僕にはこの池、難易度高過ぎるようです。

 僕に出来るのはキーちゃんのもふっとしたお腹に顔を埋め、ゴロゴロすることぐらい。
 あー至福ー。
 冬はないけど何となく冬毛っぽいのがいいですね~。

 一通りもふり、一緒にお昼寝してもまだ夕方には遠い。

 そうだ、僕がダンジョンに遊びに行けばいいんじゃないか!!
 一人じゃなきゃいいんでしょ?

「キーちゃん遊び行こう」
「きゅる?」
「ドリちゃん、キーちゃんと外に遊び行ってくる!」

 家の中に一人でいると寂しさでキノコ生えそう――からのキノコご飯食べたくなりました。

 庭に出てキーちゃんの背中に乗せてもらってバサーっと飛び立ちます、ポイントはドリアンの制止が入る前に出発出来るか!
 びっくりしている間に出発しないと止められるからね、行き先伝えてないけど平気、平気、ポンチョ着てるから。

「初級ダンジョンの採取は冒険者の人の貴重な収入源だから、中級行こう」
「きゅ~」
「大丈夫、深いところ行かないから」

 そういう訳で中級ダンジョンに連れてきてもらいました。
 一度来ているから受付もスムーズ、見学に連れてきてもらっておいて良かったー!

 ギルドカード持ってるし、アー君の身内だからフリーパスだったし、幸先いいよね。
 身内の権力万歳。

 僕の顔が知られていないから止められなかったし、平凡な顔ってこういう時に役立つね。

 とか思ったんだけどなー、ゴブリン師匠に足止め食らいました。
 ついでに一人でなぜこんな所にと説教も受けています。受付緩いから油断してました。

 しかもゴブリン師匠、前回会った時は白髪のおじいちゃんだったのに、壮年ぐらいまで若返っている。
 さらに首に巻き付いている美男子はエルフですね、嫁ですか?
 口に出したら説教長引きそうだから心の中だけでツッコミを入れた。

「諦めて帰れ」
「えー、じゃあダンジョン入らないから採取とかしたい」
「今ならキノコが採れるよ」
「はぁ、分かった。絶対にダンジョンに入るなよ、入ったら出禁にする」
「はぁい」

 エルフさん援護ありがとう。
 じゃあキーちゃん、キノコ狩りと行こうか!


 ……
 …………

 森の中ではキノコではなく、お約束の展開が待っていた。

 森に入って数分、エルフに捕獲されて押し倒されました。
 最近エロ展開なかったから油断してた!

 そうだった、ここのエルフはただのエルフじゃない、エロフだった!
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