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湯水のごとくお金を使おう
第779話
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神子じゃなく聖女でした。
でも男の子なんだよねぇ、相変わらずその辺が緩い世界だな。
緩いと言うより設定が混合しているというか、全体的に言えば女神様のせいですね。
魔を浄化し、世界を救うために召喚。
召喚されたのは二人、女子高生と目の前の少年。二人は同じクラスらしい。
王族が聖女と持ち上げたのは媚売り上手な同級生、少年はなぜかストーカー扱いされてテンプレ冷遇。
日に日に酷くなる扱い、そんな日々の中、助けてくれたのがハイダル君の弟さん。
もちろん恋心込み。
すげぇ、女神様の妄想力、テンプレは大体取り込んである!
エロエロ込みではないのはあれだよね、まだそこまで読み込んでないからとみた。
この世界色に染まりきる前に助け出せて良かった。
深刻な表情で話し合いを続けるハイダル君兄弟を横目に、子供達とグラタンを食べております。
チーズはもちろん刀国から持ち込み、刀国の人間って舌が肥えているからナジャー相当忙しいみたい、あっグラタンの上のパイ生地美味しい。
「ナジャー食堂でご飯類出してあげたいよねぇ」
大地が痩せすぎなのと、品種改良という概念がないのか砂漠で育つ稲がないそうです。
それどころか最近は採れる食物も減っていて、高騰し続けていると。
あー、王族や貴族が独占している気がする。
テンプレェ。
「腹に溜まるからな! パンもいいけど丼物文化広めたい!」
「ごはん!」
「カレー広めたいよな、とうちゃ大好き地獄カレー」
刀国は涼玉とグラちゃんのダブル豊穣効果で何でも収穫出来るけどここはどうだろう?
ヤタちゃんの装備でどこまでカバーできるかだよなぁ、うちの子が奇跡チート起こすけど、その奇跡を維持できるかは人間次第。
例え遊びの延長だとしても、我が子の恩恵を人間が踏みにじるのは面白くない。
僕としては人間が恩恵の上に胡坐をかかないよう、神の存在を忘れないよう、こう、常に目に見える形で脅威を置いておきたいんだよね。
法と人間の事情をガン無視出来て、なおかつうちの子の望みを忖度してくれる存在――ドリちゃんだね。
「そう言えば冒険者の人が王宮を半壊させたって言ってたよね」
「ん!」
アー君、頬っぺたにチーズ付いてる。
「補修名目でドリちゃんの分身派遣出来ないかな?」
「もぐもぐもぐ……出来りゅ」
「食べてからでいっか」
『チーズのびー』
「チーズ手についた」
「涼玉様、お手を」
「あんがと」
僕の考えをアー君に話したら、すっごいイイ笑顔を返された。
目がキラキラ輝いていたのでやり過ぎるかもしれない、まぁいいか。
でも男の子なんだよねぇ、相変わらずその辺が緩い世界だな。
緩いと言うより設定が混合しているというか、全体的に言えば女神様のせいですね。
魔を浄化し、世界を救うために召喚。
召喚されたのは二人、女子高生と目の前の少年。二人は同じクラスらしい。
王族が聖女と持ち上げたのは媚売り上手な同級生、少年はなぜかストーカー扱いされてテンプレ冷遇。
日に日に酷くなる扱い、そんな日々の中、助けてくれたのがハイダル君の弟さん。
もちろん恋心込み。
すげぇ、女神様の妄想力、テンプレは大体取り込んである!
エロエロ込みではないのはあれだよね、まだそこまで読み込んでないからとみた。
この世界色に染まりきる前に助け出せて良かった。
深刻な表情で話し合いを続けるハイダル君兄弟を横目に、子供達とグラタンを食べております。
チーズはもちろん刀国から持ち込み、刀国の人間って舌が肥えているからナジャー相当忙しいみたい、あっグラタンの上のパイ生地美味しい。
「ナジャー食堂でご飯類出してあげたいよねぇ」
大地が痩せすぎなのと、品種改良という概念がないのか砂漠で育つ稲がないそうです。
それどころか最近は採れる食物も減っていて、高騰し続けていると。
あー、王族や貴族が独占している気がする。
テンプレェ。
「腹に溜まるからな! パンもいいけど丼物文化広めたい!」
「ごはん!」
「カレー広めたいよな、とうちゃ大好き地獄カレー」
刀国は涼玉とグラちゃんのダブル豊穣効果で何でも収穫出来るけどここはどうだろう?
ヤタちゃんの装備でどこまでカバーできるかだよなぁ、うちの子が奇跡チート起こすけど、その奇跡を維持できるかは人間次第。
例え遊びの延長だとしても、我が子の恩恵を人間が踏みにじるのは面白くない。
僕としては人間が恩恵の上に胡坐をかかないよう、神の存在を忘れないよう、こう、常に目に見える形で脅威を置いておきたいんだよね。
法と人間の事情をガン無視出来て、なおかつうちの子の望みを忖度してくれる存在――ドリちゃんだね。
「そう言えば冒険者の人が王宮を半壊させたって言ってたよね」
「ん!」
アー君、頬っぺたにチーズ付いてる。
「補修名目でドリちゃんの分身派遣出来ないかな?」
「もぐもぐもぐ……出来りゅ」
「食べてからでいっか」
『チーズのびー』
「チーズ手についた」
「涼玉様、お手を」
「あんがと」
僕の考えをアー君に話したら、すっごいイイ笑顔を返された。
目がキラキラ輝いていたのでやり過ぎるかもしれない、まぁいいか。
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