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湯水のごとくお金を使おう
第760話
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セティが産んだ雷ちゃんの御子ですが……起きたアー君の首に巻き付いて「番が呼んでる。連れてけー!」と叫んで一緒に旅立っちゃいました。
なんかアー君に匂いが付いていたらしいよ。
相手誰なんだろう?
その時にセティとケルちゃん、ムーくんはアー君についていき、ヨムちゃんはギレンに絡みに帰宅、雷ちゃんも孤島に帰ってしまったので一気に静かになった。
ちょっと寂しい。
それとセティとの間に出来た三人目?の子、我が家で唯一の赤子のフィリーネなんだけど、この子も伴侶が見つかりました。
刀雲がいつも通り「お嫁には出さない!」と意気込んで外出も最小限だったのに、相手は外でなくすでに内にいたオチが付いた。
まさか未来予測か何かの能力があって、番が生まれる未来を予測してこの家にいたとか?
「あぶぅ」
「……」
「あっ、また生リンゴ食べさせて! せめて絞れって言ってるだろ!」
ぷりぷりと怒りながら刀雲がリンゴを引ったくり、すでに作ってあったりんごの生ジュースを入れた哺乳瓶を白澤に渡した。
そう、フィリーネの番、白澤だったのです。
リンゴ畑に引きこもって聖なる果実食べ放題ライフ送っていたはずが、ふらりと出てきてお昼寝中のフィリーネと遭遇、それからずっと離れない。
洋服着替えからお散歩、食事の世話までキチンとやっている。
騎士様の混乱が目に見えるようだ。
「とーうん、遊び来た!」
「ネヴォラ!」
良く来たと刀雲が両手を広げれば、激突する勢いでネヴォラがその胸に飛び込んだ。
どうやら刀雲も寂しかったみたいです。
ありがとうネヴォラ、お昼ご馳走作るからね。
「じいちゃんも一緒!」
「ぐぎゃ」
「おうボスじゃないか、出てくるなんて珍しいな」
本日のネヴォラのお供、初級ダンジョンのラスボスのゴブリンロードだった。
笑いながら何かを指すその仕草、もしや将棋のお誘いだろうか。
「いいね、じゃあさっそく一局」
刀雲が笑顔で応じると、ドリアンがささっと縁側に将棋盤と座布団、飲み物とつまみを用意した。
僕が思いつくより動きが早くて素晴らしいですね。
調理場はタイガが使ってるしなぁ。
「ネヴォラ何して遊ぶ?」
「クラーケンと勝負すんの! 明日はイカ焼き売る!」
そう言ったネヴォラが掲げたのは虹色に輝く短剣、どこのダンジョン産だろうか。
あのクラーケン、特別強いわけじゃないけど、一定ダメージ受けると撤退するので誰も倒せない、セティも最後まで倒せなかったんだよね。
そっか、売るのか……逞しいなぁ。
なんかアー君に匂いが付いていたらしいよ。
相手誰なんだろう?
その時にセティとケルちゃん、ムーくんはアー君についていき、ヨムちゃんはギレンに絡みに帰宅、雷ちゃんも孤島に帰ってしまったので一気に静かになった。
ちょっと寂しい。
それとセティとの間に出来た三人目?の子、我が家で唯一の赤子のフィリーネなんだけど、この子も伴侶が見つかりました。
刀雲がいつも通り「お嫁には出さない!」と意気込んで外出も最小限だったのに、相手は外でなくすでに内にいたオチが付いた。
まさか未来予測か何かの能力があって、番が生まれる未来を予測してこの家にいたとか?
「あぶぅ」
「……」
「あっ、また生リンゴ食べさせて! せめて絞れって言ってるだろ!」
ぷりぷりと怒りながら刀雲がリンゴを引ったくり、すでに作ってあったりんごの生ジュースを入れた哺乳瓶を白澤に渡した。
そう、フィリーネの番、白澤だったのです。
リンゴ畑に引きこもって聖なる果実食べ放題ライフ送っていたはずが、ふらりと出てきてお昼寝中のフィリーネと遭遇、それからずっと離れない。
洋服着替えからお散歩、食事の世話までキチンとやっている。
騎士様の混乱が目に見えるようだ。
「とーうん、遊び来た!」
「ネヴォラ!」
良く来たと刀雲が両手を広げれば、激突する勢いでネヴォラがその胸に飛び込んだ。
どうやら刀雲も寂しかったみたいです。
ありがとうネヴォラ、お昼ご馳走作るからね。
「じいちゃんも一緒!」
「ぐぎゃ」
「おうボスじゃないか、出てくるなんて珍しいな」
本日のネヴォラのお供、初級ダンジョンのラスボスのゴブリンロードだった。
笑いながら何かを指すその仕草、もしや将棋のお誘いだろうか。
「いいね、じゃあさっそく一局」
刀雲が笑顔で応じると、ドリアンがささっと縁側に将棋盤と座布団、飲み物とつまみを用意した。
僕が思いつくより動きが早くて素晴らしいですね。
調理場はタイガが使ってるしなぁ。
「ネヴォラ何して遊ぶ?」
「クラーケンと勝負すんの! 明日はイカ焼き売る!」
そう言ったネヴォラが掲げたのは虹色に輝く短剣、どこのダンジョン産だろうか。
あのクラーケン、特別強いわけじゃないけど、一定ダメージ受けると撤退するので誰も倒せない、セティも最後まで倒せなかったんだよね。
そっか、売るのか……逞しいなぁ。
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