神様のポイント稼ぎに利用された２

湯水のごとくお金を使おう

第747話

　イケメン息子の名前は「Setiセティ」。
　荒ぶる砂漠の神様セトの別名から名前を貰いました。
　女神様に名前をあげさせ、その中から自分で気に入った名前を付けたんだよね、騎士様の御子っていうのもあるけれど、女神様、もうちょっと頑張って！
　威厳が皆無ですよ！

　ラセンの息子の名前は「Arielエアリエル」。
　風の精霊の名前っぽい。
　魔王様の奥様である天空の女神ルネさんと、BLを愛する腐女神の影響が戦った結果、100%受け体質の精霊が誕生。
　この世界の精霊は魔物だから、種族としては魔族の血が濃い、のか？　いや、新種の精霊という可能性もあるか。
　ふわふわした外見通り、存在もふわふわしてた。

　これってルネさんの影響、風属性ぐらいしか残ってない気がする。
　腐女神強い。

　タイガの子だから僕の孫、ルネさんの血じゃなくて僕の影響の可能性もありえるな。
　むしろふわふわしてるのって僕の影響…………まさかぁ。

　うちの子もバリバリ腐女神の影響を受けていた。
　あの後、湖の中で一人、森の中で一人子供産んだんだよね。
　湖の中で生まれ落ちた子はリュウグウノツカイやウミガメ達が育て、森で産んだ子はアー君の遊び友達が湖の近くに集落を作ってそこで育てるらしい。

　そして生まれたその日に母親を孕ませて二人も産ませたセティだけど、何とエアちゃんと一緒に砂漠に移住すると宣言。
　名前の由来が砂漠の神様の時点で予想してたけどね、もうちょっとゆっくりしてもいいと思う。
　自立するの早いなぁ。

　それでも生まれて即日旅立つのは待とう、せめてタイガとラセンと一晩ぐらい一緒に過ごそうと僕が主張して何とか旅立ちは明日へ延期。
　エアリ、えあ……エアちゃんは今夜は両親とあと特別帰省した周防くんと過ごしている。
　緊急呼び出しされて慌てて戻ったら弟が生まれてて、しかも明日旅立ちだと聞いて驚いただろうなぁ。

　残されたセティは、というと。

「父上、これは本当に入るのか？」
「タイガのも入った」
「うぁっ」

　夜のプールで刀雲と二人して僕にのしかかっております。
　無理、無理だから、二本同時とかむーりーー！

「もう一人欲しい」

　一日に三人も産めないから！

「ママ頑張れー！」

　ヨムちゃんも夜食食べながら応援してないで、止めよう！？

　悲鳴を上げる僕をスルーして体は刀雲とセティをすんなり受け入れた。
　苦しいっ、というのはない、二本の熱が気持ちいい、もっと欲しいと貪欲に快楽を求める体と、そういう体に設定した腐女神が憎いわっ！

　同時に中に出され、ぐったりと刀雲に抱き着いていたら、ヨムちゃんが勢いよくプールに飛び込んできた。
　えっ、三人同時はさすがに今日はもう勘弁して欲しいかな。

「セティ、セティ、俺も子供欲しい！」
「分かった」

　ヨムちゃんにおねだりされ、あっさりと受け入れるセティ。
　僕と刀雲の濃厚な二戦目が始まった横でヨムちゃんの体を開くセティ、女神様大好き近親相姦が真横で発生した件。
　止め……なくてもいいか、そういう世界観だし、うんうん。

　決して集中しろと刀雲にお願いされたからではない。

「セティ、いっぱい出して」
「任せよ」
「ねぇ刀雲、騎士様と邪神の血が混ざろうとしてるけど大丈夫かな？」
「イツキの血を引いているから大丈夫だよ」

　本当に？
　うっかり世界を飲み込む系の邪神誕生しない？
　騎士様の血が仕事して、生まれる子が特別な子ばっかりだけど、本当に、本当に大丈夫！？