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湯水のごとくお金を使おう
第678話
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神薙さんの卵が孵化しないのはうちの子のせいでした。
聖なる果実園の威力で弱体化していたっぽい、誠に遺憾です。
「でも無事に生まれた!」
「聖耐性持ってる!」
『セーフなのー』
パキョっと音がして掌サイズの卵に小さな穴が開き、そこからチラッと小さな蛇の頭が見えた。
すっごいビクビクしてる。
「キュィ」
中々出てこない子の卵に近づいたのは黄金の蛇でした。
ゴージャスですね、もう一個の方は普通に孵化できたようです。
『アー君、ここ怖いって』
「うう~ん、住処を変えるにも一度神薙様と会わないとダメだろ」
「とうちゃんに会うまでは卵の中にいるといーぞー」
「ぴ」
よくよく考えたら神薙さんの御子、卵に引きこもる子多いよね。
ナーガも中々出てこなかった。
それだけじゃなく、卵の状態でシャムスを追いかけまわす謎の器用さを発揮していたっけ。
「君は何か食べる?」
ゴージャスな子に聞いてみたら一つ頷かれた。
意思の疎通が可能な知能持ち、全長十五センチぐらいかな、ただし全身黄金色、金ぴか、舌まで金色でした。
「へびちゃんあーん」
「きゅー」
メニュー画面からシャムスが選んだのはマカロン。
黄色いレモン味のマカロンを右手で差し出し、左手にはイチゴ味のマカロン、僕の横では画面をタッチしようと涼玉がジャンプしようと頑張っている。
床に穴が開かないかママは心配です。
「ママ、大変」
「きんか」
「届いた!」
アー君の肉球の上には一枚の金貨、シャムスが目を真ん丸にして驚いているけどどうしたのだろう。
あと涼玉はジャンプ出来たと喜んでいるけれど、どうみてもタイミングを合わせてマールスが抱っこしたっぽい、黒子マールス、自分の仕事を悟らせない。
「邪神能力が対人間特化、ただし刀国の人間を除く」
『いやんされちゃうね』
僕に金貨を渡したアー君によると、どうやらこちらの黄金の蛇君、マカロン食べたら金貨を一枚吐き出したらしいです。
試しにアー君の分をあげたら今度は二枚。
いや待って、アー君いつの間に自分の分を確保したの?
「まぁまぁ」
それは置いといて、と言われたけれど僕としては蛇君の能力よりそっちが気になる。
「与えると対価として金貨を出すみたい」
『逆もあるの』
「シャムス曰く、金貨を与えると食物出すみたいだ」
「へぇ?」
試しに渡された金貨を差し出したら、ゴリゴリ音を立てながら食べたけど、別に何も吐き出さなかったです。
「何も出ないよ?」
「待ってママ、メニュー画面がピコピコ言ってる!」
言われて画面を見たら新項目『黄金比率』が追加されてました。
なんだこれ。
「黄金のだし、黄金ラーメン、黄金バーガー……なんだこれ」
『へびちゃんすごーい』
「俺、今日のおやつ黄金パイがいい!!」
「俺はおうごんばーがー!」
どの辺が対人間特化なんだろうか?
まぁうちの子が喜んでいるからいっか。
「ありがとうね」
「きゅ~」
頭を撫でてお礼を言ったら気持ちよさそうに目を細めた。可愛い。
聖なる果実園の威力で弱体化していたっぽい、誠に遺憾です。
「でも無事に生まれた!」
「聖耐性持ってる!」
『セーフなのー』
パキョっと音がして掌サイズの卵に小さな穴が開き、そこからチラッと小さな蛇の頭が見えた。
すっごいビクビクしてる。
「キュィ」
中々出てこない子の卵に近づいたのは黄金の蛇でした。
ゴージャスですね、もう一個の方は普通に孵化できたようです。
『アー君、ここ怖いって』
「うう~ん、住処を変えるにも一度神薙様と会わないとダメだろ」
「とうちゃんに会うまでは卵の中にいるといーぞー」
「ぴ」
よくよく考えたら神薙さんの御子、卵に引きこもる子多いよね。
ナーガも中々出てこなかった。
それだけじゃなく、卵の状態でシャムスを追いかけまわす謎の器用さを発揮していたっけ。
「君は何か食べる?」
ゴージャスな子に聞いてみたら一つ頷かれた。
意思の疎通が可能な知能持ち、全長十五センチぐらいかな、ただし全身黄金色、金ぴか、舌まで金色でした。
「へびちゃんあーん」
「きゅー」
メニュー画面からシャムスが選んだのはマカロン。
黄色いレモン味のマカロンを右手で差し出し、左手にはイチゴ味のマカロン、僕の横では画面をタッチしようと涼玉がジャンプしようと頑張っている。
床に穴が開かないかママは心配です。
「ママ、大変」
「きんか」
「届いた!」
アー君の肉球の上には一枚の金貨、シャムスが目を真ん丸にして驚いているけどどうしたのだろう。
あと涼玉はジャンプ出来たと喜んでいるけれど、どうみてもタイミングを合わせてマールスが抱っこしたっぽい、黒子マールス、自分の仕事を悟らせない。
「邪神能力が対人間特化、ただし刀国の人間を除く」
『いやんされちゃうね』
僕に金貨を渡したアー君によると、どうやらこちらの黄金の蛇君、マカロン食べたら金貨を一枚吐き出したらしいです。
試しにアー君の分をあげたら今度は二枚。
いや待って、アー君いつの間に自分の分を確保したの?
「まぁまぁ」
それは置いといて、と言われたけれど僕としては蛇君の能力よりそっちが気になる。
「与えると対価として金貨を出すみたい」
『逆もあるの』
「シャムス曰く、金貨を与えると食物出すみたいだ」
「へぇ?」
試しに渡された金貨を差し出したら、ゴリゴリ音を立てながら食べたけど、別に何も吐き出さなかったです。
「何も出ないよ?」
「待ってママ、メニュー画面がピコピコ言ってる!」
言われて画面を見たら新項目『黄金比率』が追加されてました。
なんだこれ。
「黄金のだし、黄金ラーメン、黄金バーガー……なんだこれ」
『へびちゃんすごーい』
「俺、今日のおやつ黄金パイがいい!!」
「俺はおうごんばーがー!」
どの辺が対人間特化なんだろうか?
まぁうちの子が喜んでいるからいっか。
「ありがとうね」
「きゅ~」
頭を撫でてお礼を言ったら気持ちよさそうに目を細めた。可愛い。
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