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家族が増えました
第416話
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本日の夕食は鍋とかどうだろう。
「神薙さん、鍋だったら何が食べたいですか?」
「片っ端から」
何でもいいと言われるのも困るけど、これも困るな。
悩んだ末、とりあえず用意できる材料全部並べてドリちゃんに渡しました。
そしてドリアンを酷使して次々作られていく鍋料理、けれど材料を使うそばから神薙さんやもふもふズが追加していくので減る気配がない。
スライムも屋敷中から集まって手伝いをしているのに間に合ってない。
「シャムス、お願い」
『身体強化ー!』
僕も少しでも協力するため、白菜を切りまくっています。
山のように切っているけど全然腕疲れない、スピードもいつもの倍、シャムスに身体強化してもらって正解だった。
アー君が筋肉痛にならないようにと回復魔法【微】も同時にかけてくれているから、強化が解けた後の反動も心配なし、ありがたい。
『甘いスープがいいな』
「俺はあれ、闇鍋」
アー君、それはちょっと危険だと思う、やりたい場合は神薙さんが不参加の時にしようね。
即死する可能性が高すぎる。
「がぅがぅ!!」
三匹がキラキラした瞳で差し出してきたのは、たまねぎ、ニラ、にんにく、わんこに食べさせてはいけない食べ物として有名なあれだ。
「食べたいの?」
「ひゃぅ!」
前世では食べれなかったネギ、例え今も毒だとしてもシャムスの状態異常無効がある。
ならば期待に応えてあげたい。
「ドリちゃん、ねぎ鍋作って。ちょっと肉多めで」
鍋の他にも何か出した方がいいよね、神薙さんいるし。
白菜切りが一段落したのでメニュー画面を開き、鍋に合いそうなおかずを探す。
もふもふ兄弟が左右背後、膝の上から画面をのぞき込み、デザート画面開いてとおねだりしてくるけれど、今選んでいるのはおかず、デザートじゃないの!
エムも画面を勝手に動かさない!
もふもふもふ
きゅぅんきゅぅぅん
すりすり
ぷにぷにぷに
「……分かった。一人一個だけだからね!」
圧力に負けてそう言った瞬間、僕の周囲が物理的に発光した気がする。
しかも一斉にあれがいいこれがいいと訴えて来るので、聞き取れない、耳痛い耳痛い、みんな落ち着こうね、早く選ばないとデザート出す時間なくなっちゃうよー。
『五種のチーズ入り月餅!』
「俺も次それにしよう」
「美味しいですね」
おねだりにちゃっかり参加し、おやつをゲットしているイブ、順調にショタ忍者への道を歩んでいる模様。
忍者衣装も半ズボンなんだよね、同じ生地、同じ工程で作ったものでも、半ズボンだけステータス補正が入るらしい。
多分それ、女神補正って呼ばれるこの世界特有のやつだ。
100%女神様の趣味が反映されているだけだから、真剣に考えるだけ無駄だよ。
そんな事をしている間に鍋は次々完成していた。
さっぱり鶏肉白湯鍋からこってり濃厚キムチ鍋まで、酸っぱそうな匂いがする鍋もあったけれどスーラータンというらしい、味見したけどあれは刀雲が好きそうな味だった。
タレも自分好みに作ってもいいし、ドリアンにお任せでも自由、シメも麺類からご飯まで色々。
おかずは鍋だからなくてもいいよねと思ったら、ちゃんとドリちゃんが唐揚げやおにぎりなどを作ってくれていた。
さすが我が家の聖母、素敵!
「神薙さん、鍋だったら何が食べたいですか?」
「片っ端から」
何でもいいと言われるのも困るけど、これも困るな。
悩んだ末、とりあえず用意できる材料全部並べてドリちゃんに渡しました。
そしてドリアンを酷使して次々作られていく鍋料理、けれど材料を使うそばから神薙さんやもふもふズが追加していくので減る気配がない。
スライムも屋敷中から集まって手伝いをしているのに間に合ってない。
「シャムス、お願い」
『身体強化ー!』
僕も少しでも協力するため、白菜を切りまくっています。
山のように切っているけど全然腕疲れない、スピードもいつもの倍、シャムスに身体強化してもらって正解だった。
アー君が筋肉痛にならないようにと回復魔法【微】も同時にかけてくれているから、強化が解けた後の反動も心配なし、ありがたい。
『甘いスープがいいな』
「俺はあれ、闇鍋」
アー君、それはちょっと危険だと思う、やりたい場合は神薙さんが不参加の時にしようね。
即死する可能性が高すぎる。
「がぅがぅ!!」
三匹がキラキラした瞳で差し出してきたのは、たまねぎ、ニラ、にんにく、わんこに食べさせてはいけない食べ物として有名なあれだ。
「食べたいの?」
「ひゃぅ!」
前世では食べれなかったネギ、例え今も毒だとしてもシャムスの状態異常無効がある。
ならば期待に応えてあげたい。
「ドリちゃん、ねぎ鍋作って。ちょっと肉多めで」
鍋の他にも何か出した方がいいよね、神薙さんいるし。
白菜切りが一段落したのでメニュー画面を開き、鍋に合いそうなおかずを探す。
もふもふ兄弟が左右背後、膝の上から画面をのぞき込み、デザート画面開いてとおねだりしてくるけれど、今選んでいるのはおかず、デザートじゃないの!
エムも画面を勝手に動かさない!
もふもふもふ
きゅぅんきゅぅぅん
すりすり
ぷにぷにぷに
「……分かった。一人一個だけだからね!」
圧力に負けてそう言った瞬間、僕の周囲が物理的に発光した気がする。
しかも一斉にあれがいいこれがいいと訴えて来るので、聞き取れない、耳痛い耳痛い、みんな落ち着こうね、早く選ばないとデザート出す時間なくなっちゃうよー。
『五種のチーズ入り月餅!』
「俺も次それにしよう」
「美味しいですね」
おねだりにちゃっかり参加し、おやつをゲットしているイブ、順調にショタ忍者への道を歩んでいる模様。
忍者衣装も半ズボンなんだよね、同じ生地、同じ工程で作ったものでも、半ズボンだけステータス補正が入るらしい。
多分それ、女神補正って呼ばれるこの世界特有のやつだ。
100%女神様の趣味が反映されているだけだから、真剣に考えるだけ無駄だよ。
そんな事をしている間に鍋は次々完成していた。
さっぱり鶏肉白湯鍋からこってり濃厚キムチ鍋まで、酸っぱそうな匂いがする鍋もあったけれどスーラータンというらしい、味見したけどあれは刀雲が好きそうな味だった。
タレも自分好みに作ってもいいし、ドリアンにお任せでも自由、シメも麺類からご飯まで色々。
おかずは鍋だからなくてもいいよねと思ったら、ちゃんとドリちゃんが唐揚げやおにぎりなどを作ってくれていた。
さすが我が家の聖母、素敵!
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