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家族が増えました
第414話
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プリンを捧げよ
なんかそんな声が聞こえて目が覚めた。
絵本の朗読を聞きながら寝てしまったみたいで、僕ら三人には毛布が掛けられていた。
庭ではメリベルが8本の足を駆使して魚を打ち上げ、地面に落ちた魚をスライムが飲み込んで内臓処理、処理が終わった魚はドリアンが串刺しにしている。
今日の夕食は川魚中心か、アカーシャが喜びそう。
『くぁぁ』
「ままごはん」
アー君が寝ぼけて胸をまさぐっている。
「んー」
アー君が僕らと寝なくなった最大の理由がこれ、寝起きでぼんやりしていると本能的に乳を求めちゃうから。
今も結構な勢いで飲んでいるんだけど……ドリアン、ミルクください。
目線で訴えるとそっとコップが差し出される。
中身はドリちゃんミルク、魔力補給もできるありがたい飲み物です。
魔力の補給はこうしてドリちゃんがこまめにしてくれるので枯渇の心配はない、大人組がいないのでエロイ方向での補給がないのもいいよね。
っは、これが亭主元気で留守がいいってやつ!?
うーん、でも元気かどうか分からないのがなぁ、春日さんが動いていないから死人は出てないとは思うけどどうなんだろう?
「けふ」
満足した所で背中をとんとんすれば、再び夢の中。
『アー君寝たの?』
「お腹いっぱいになったからね、シャムスも飲む?」
『いいの』
小さく首を横に振り、ドリアンに手を伸ばす。
どうやら母乳ではなくドリちゃんミルクで我慢するようだ。
「アルジュナァァァ!!」
「んがっ!」
いきなり響いた大声にアー君がビクッとなって目を覚ました。
「な、なんだ??」
「アルジュナー!」
ひゅるるるるるどごーん
煙とともに庭に何かが着地した。
あれはクレーター出来たんじゃなかろうか、神薙さんに怒られる前にドリアンに直してもらおう。
「アルジュナー!」
収まった土煙から飛び出してきたのは白熊さんだった。
海から帰還したのか……。
「ダロス」
「ただいま!」
ぽーんと背後に何かを放り投げ、それをメリベルが受け止めようとして重みで潰されてしまい、ドリアン達が慌てて救出に駆けていった。
「帰ったぞー!」
駆け寄ってきた白熊さんがアー君を抱きあげ、軽やかにステップを踏みながらその場でくるくると回っている。
相変わらず愛情表現が激しいね。
「おかえり」
寝ぼけてふにゃふにゃしたまま笑顔を浮かべるアー君に白熊さんの涙が決壊した。
アルジュナが可愛いと叫びながら頬擦りしている、レイアさん、引き離し期間が長過ぎてアー君欠乏を起こしていますよ。
「土産持ってきたからな、皆で食おう!」
「おー」
お土産、さっき放り投げたあれだろうか。
シャムスとそちらを見ると、ドリアンが五体掛かりで巨大な魚の解体を進めていた。
どうやら重くてその場から動かせず、移動を諦めたみたい。
頭に角を持っているあれは本当に魚だろうか、まぁ海で捕れた生物は全部魚って事でいいか。
例え瞳が一つしかなくて、下あごの牙が鋭くて怖くても魚は魚、あまり見ないでおこう、お腹の子が怯える。
魚食べなくなったら困るからね。
「ね、シャムス」
『うん』
あれだけ大きければ皆に均等に行き渡るだろう、神薙さんは残った分全部です。
なんかそんな声が聞こえて目が覚めた。
絵本の朗読を聞きながら寝てしまったみたいで、僕ら三人には毛布が掛けられていた。
庭ではメリベルが8本の足を駆使して魚を打ち上げ、地面に落ちた魚をスライムが飲み込んで内臓処理、処理が終わった魚はドリアンが串刺しにしている。
今日の夕食は川魚中心か、アカーシャが喜びそう。
『くぁぁ』
「ままごはん」
アー君が寝ぼけて胸をまさぐっている。
「んー」
アー君が僕らと寝なくなった最大の理由がこれ、寝起きでぼんやりしていると本能的に乳を求めちゃうから。
今も結構な勢いで飲んでいるんだけど……ドリアン、ミルクください。
目線で訴えるとそっとコップが差し出される。
中身はドリちゃんミルク、魔力補給もできるありがたい飲み物です。
魔力の補給はこうしてドリちゃんがこまめにしてくれるので枯渇の心配はない、大人組がいないのでエロイ方向での補給がないのもいいよね。
っは、これが亭主元気で留守がいいってやつ!?
うーん、でも元気かどうか分からないのがなぁ、春日さんが動いていないから死人は出てないとは思うけどどうなんだろう?
「けふ」
満足した所で背中をとんとんすれば、再び夢の中。
『アー君寝たの?』
「お腹いっぱいになったからね、シャムスも飲む?」
『いいの』
小さく首を横に振り、ドリアンに手を伸ばす。
どうやら母乳ではなくドリちゃんミルクで我慢するようだ。
「アルジュナァァァ!!」
「んがっ!」
いきなり響いた大声にアー君がビクッとなって目を覚ました。
「な、なんだ??」
「アルジュナー!」
ひゅるるるるるどごーん
煙とともに庭に何かが着地した。
あれはクレーター出来たんじゃなかろうか、神薙さんに怒られる前にドリアンに直してもらおう。
「アルジュナー!」
収まった土煙から飛び出してきたのは白熊さんだった。
海から帰還したのか……。
「ダロス」
「ただいま!」
ぽーんと背後に何かを放り投げ、それをメリベルが受け止めようとして重みで潰されてしまい、ドリアン達が慌てて救出に駆けていった。
「帰ったぞー!」
駆け寄ってきた白熊さんがアー君を抱きあげ、軽やかにステップを踏みながらその場でくるくると回っている。
相変わらず愛情表現が激しいね。
「おかえり」
寝ぼけてふにゃふにゃしたまま笑顔を浮かべるアー君に白熊さんの涙が決壊した。
アルジュナが可愛いと叫びながら頬擦りしている、レイアさん、引き離し期間が長過ぎてアー君欠乏を起こしていますよ。
「土産持ってきたからな、皆で食おう!」
「おー」
お土産、さっき放り投げたあれだろうか。
シャムスとそちらを見ると、ドリアンが五体掛かりで巨大な魚の解体を進めていた。
どうやら重くてその場から動かせず、移動を諦めたみたい。
頭に角を持っているあれは本当に魚だろうか、まぁ海で捕れた生物は全部魚って事でいいか。
例え瞳が一つしかなくて、下あごの牙が鋭くて怖くても魚は魚、あまり見ないでおこう、お腹の子が怯える。
魚食べなくなったら困るからね。
「ね、シャムス」
『うん』
あれだけ大きければ皆に均等に行き渡るだろう、神薙さんは残った分全部です。
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