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ダンジョン
第360話
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宴会翌日、死なずのダンジョンが完成しました。
場所は麦が取れる子達が暮らす丘のすぐ近く、刀国の住民から冒険者まで様々な人が通りかかる場所なので、いざスタンピードが起こってもすぐ対処可能な立地。
そして蘇生に関するあれこれを手配してくださったのは、こちらの春日さんでーす。
今日は蘇生アイテムを納品するために我が家まで足を運んでくれて、ついでにお昼を一緒に食べた所です。
「あー久々に真面目に仕事した。だらけた生活を送る身には辛い」
普段は王家の為にある村の奥にある森で隠居生活ですものね。
「でも蘇生アイテム製作定期納品するんですよね」
「ああ、まさか働く日が来るとは思わなかった……楽するためにも誰かに代役やってもらおうかな」
「代役?」
「力を与えて代わりに仕事させたい」
世界にたった一人の蘇生神である春日さん、中身は結構駄目な大人です。
真面目な珱さん、過保護なゼノスさん、ゆるい春日さんに大事に育てられた騎士様、ゆるっとした所があるのは春日さんの影響が大きいと思う。
「対価貰っても俺いらないし~、誰を代わりにしようかなぁ」
「こっち見ながら言わないでください」
「いいじゃない、人間はお金好きでしょー」
「子供達が余ったお金を押し付けてくるので実は大金持ちです」
お小遣いを僕が貰っているのが現状ですよ。
「アカーシャって賢いよな」
「将来ギレンの右腕になるために勉強中なので、アルバイトはしないと思います」
「でも小遣いは欲しいと思うんだよ」
「佐助が稼いで貢いでます」
子供達が学園に行っている間ずっと働いているので、中々の稼ぎになっているみたいです。
「幼児三人組」
「取り返しのつかない悪戯しそうなので謹んでご遠慮させていただきます」
「あっ、マシューとかどうだろ」
「これ以上仕事増やすと過労で倒れると思います」
慣れない領地経営、チーズやお米などの栽培から出荷、学園の勉強も疎かには出来ない。
もうちょっと子供らしい生活をさせてあげたい、本人はシャムスのお世話したいと嘆いているけどその暇がない。
最近はナーガや他のお嫁さんも手伝っているみたいだけど、追いつかないみたいなんだよね。
「教会の方から選んで仕事してもらうのは?」
「それいいなー、提案してみようかな」
良かった。我が子がターゲットから外れたみたいだ。
「それかダンジョン近くに教会設置してセーブポイント扱いとかいいかも、『おお勇者よ死んでしまうとは情けない』って言ってみたいよなぁ」
……春日さんの口からゲームの定番セリフが聞こえたような気がする。
え、待って、隠居生活で何してるのこの人。
「ゲーム、やるんですか?」
「毎日釣りするのも飽きるからな、レベル上げが面倒だけどそれはこうちゃんが代わりにやってくれてる。でも最近は色を揃えて消すゲームにはまってて、レベル上げしてくれないんだよなぁ」
あの子たちが春日さんの所に行って帰って来なくなった理由って、まさか。
「大丈夫、ちゃんと時間制限付きでプレイしてるから」
真面目な顔で言い訳された。
子供達が春日さんのお宅に遊びにいかないように気を付けよう、帰って来なくなる可能性が高くて恐ろしい。
「確かイツキって教会と縁あったよな」
「女神様とお話しできるので神子の称号貰いました」
「口添えお願いしたい、トップとは言わない、でも決定権ある奴がいい」
「じゃあ今から行きます?」
「え、いいの?」
「お昼が終わって子供達もお昼寝中で、学園が終わるまでは時間があるので今がちょうど良い時間です」
「よし行こう」
こうして僕と春日さんは教会に向かうことになりました。
僕だと誰が会ってくれるのかなぁ、行ってみれば分かるかー。
場所は麦が取れる子達が暮らす丘のすぐ近く、刀国の住民から冒険者まで様々な人が通りかかる場所なので、いざスタンピードが起こってもすぐ対処可能な立地。
そして蘇生に関するあれこれを手配してくださったのは、こちらの春日さんでーす。
今日は蘇生アイテムを納品するために我が家まで足を運んでくれて、ついでにお昼を一緒に食べた所です。
「あー久々に真面目に仕事した。だらけた生活を送る身には辛い」
普段は王家の為にある村の奥にある森で隠居生活ですものね。
「でも蘇生アイテム製作定期納品するんですよね」
「ああ、まさか働く日が来るとは思わなかった……楽するためにも誰かに代役やってもらおうかな」
「代役?」
「力を与えて代わりに仕事させたい」
世界にたった一人の蘇生神である春日さん、中身は結構駄目な大人です。
真面目な珱さん、過保護なゼノスさん、ゆるい春日さんに大事に育てられた騎士様、ゆるっとした所があるのは春日さんの影響が大きいと思う。
「対価貰っても俺いらないし~、誰を代わりにしようかなぁ」
「こっち見ながら言わないでください」
「いいじゃない、人間はお金好きでしょー」
「子供達が余ったお金を押し付けてくるので実は大金持ちです」
お小遣いを僕が貰っているのが現状ですよ。
「アカーシャって賢いよな」
「将来ギレンの右腕になるために勉強中なので、アルバイトはしないと思います」
「でも小遣いは欲しいと思うんだよ」
「佐助が稼いで貢いでます」
子供達が学園に行っている間ずっと働いているので、中々の稼ぎになっているみたいです。
「幼児三人組」
「取り返しのつかない悪戯しそうなので謹んでご遠慮させていただきます」
「あっ、マシューとかどうだろ」
「これ以上仕事増やすと過労で倒れると思います」
慣れない領地経営、チーズやお米などの栽培から出荷、学園の勉強も疎かには出来ない。
もうちょっと子供らしい生活をさせてあげたい、本人はシャムスのお世話したいと嘆いているけどその暇がない。
最近はナーガや他のお嫁さんも手伝っているみたいだけど、追いつかないみたいなんだよね。
「教会の方から選んで仕事してもらうのは?」
「それいいなー、提案してみようかな」
良かった。我が子がターゲットから外れたみたいだ。
「それかダンジョン近くに教会設置してセーブポイント扱いとかいいかも、『おお勇者よ死んでしまうとは情けない』って言ってみたいよなぁ」
……春日さんの口からゲームの定番セリフが聞こえたような気がする。
え、待って、隠居生活で何してるのこの人。
「ゲーム、やるんですか?」
「毎日釣りするのも飽きるからな、レベル上げが面倒だけどそれはこうちゃんが代わりにやってくれてる。でも最近は色を揃えて消すゲームにはまってて、レベル上げしてくれないんだよなぁ」
あの子たちが春日さんの所に行って帰って来なくなった理由って、まさか。
「大丈夫、ちゃんと時間制限付きでプレイしてるから」
真面目な顔で言い訳された。
子供達が春日さんのお宅に遊びにいかないように気を付けよう、帰って来なくなる可能性が高くて恐ろしい。
「確かイツキって教会と縁あったよな」
「女神様とお話しできるので神子の称号貰いました」
「口添えお願いしたい、トップとは言わない、でも決定権ある奴がいい」
「じゃあ今から行きます?」
「え、いいの?」
「お昼が終わって子供達もお昼寝中で、学園が終わるまでは時間があるので今がちょうど良い時間です」
「よし行こう」
こうして僕と春日さんは教会に向かうことになりました。
僕だと誰が会ってくれるのかなぁ、行ってみれば分かるかー。
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