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ダンジョン
第333話
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「おはようございます!」
「今日はよろしくお願いします!」
朝、母さんの前で頭を勢いよく下げたのは刀羅と鬼羅の二人。
今日は母さんを孤児院に案内してくれるんだ、公務の一環なので授業は免除されるらしい。
二人の後ろには翡翠君と半分寝ている周防くんがいた。
頭がぐらぐらしているけど倒れないかな?
「朝早すぎないかい?」
うん、まだ朝食前だよ。
「孤児院の一日を体験するなら早朝からがいいかと思いまして」
「マシュー君おはよう」
「おはようございますイツキ様」
初めて会った時のやんちゃ坊主だったのが何だか立派になったなぁ、立ち振る舞いだけでなく言葉遣いまでキチンとしている。
「まちゅー」
「おはようございますシャムス様」
「なーがは?」
「この時間はまだ寝ているんです」
「そっかー」
シャムスの三角お耳がへにょんとなっちゃった。
「ここからは遠いのかい?」
「鳥居を使って移動しますので一瞬です」
「ばーば、いってらっさーい」
「イツキと朝食作りたかったけど、仕方ないねぇ行くよ」
「案内します!」
「お任せ!」
嵐のように去っていったね。
さて僕は朝食の用意をしなきゃね、うーん今日は白米にしようかな。
「かーしゃま、ごはんなぁに?」
「お米とお味噌汁、あとは卵料理とー」
「ぼくおむらいちゅ食べたいの」
「じゃあ皆でオムライス食べよっか」
「あい!」
はぁ可愛い。
そうなるとお味噌汁よりスープ系の方がいいかな、シャムスはとろとろ、アー君はしっかり焼いてあるのが好き、雷ちゃんはどんなのがお好みかな?
プリン型オムライス作れるかドリちゃんに聞いてみよう。
「おてつだいする」
「シャムスはいい子だね」
ドリちゃんに朝食の内容を伝え、さっそく大量の卵を用意していたらシャムスがお手伝いを申し出てきた。
スラちゃんの補助があればかき混ぜるぐらい大丈夫かな。
「スラちゃんお願いねー」
「ぷるるん」
調理場に住み着いたスラちゃんもまた独自進化し続けているんだよね、意思疎通が一番スムーズなのはこの子達な気がする。
調味料を体に取り込んで自在に操るスライムか、便利すぎてドリちゃんもびっくりしていたよ。
思いながら卵が入ったボールをシャムスの前に置く。
「はい、お願いします」
「おまかせなのー」
「スラちゃんと共同でね」
「あい! 雷ちゃんにおいしいの食べてもらうの!」
なるほど、お手伝いすると言いだしたのは雷ちゃんの為だったのか、そう言えばオムレツはこの間食べたけどオムライスはまだ出した事なかったね。
『まーぜまーぜ、おいしーくなるのーよー』
僕は見た。
スラちゃんが風魔法を使い、シャムスがかき混ぜるのを何気なく手伝っているのを。
シャムスのスライムがとうとう魔法を使い始めました。
万能かよ!
「今日はよろしくお願いします!」
朝、母さんの前で頭を勢いよく下げたのは刀羅と鬼羅の二人。
今日は母さんを孤児院に案内してくれるんだ、公務の一環なので授業は免除されるらしい。
二人の後ろには翡翠君と半分寝ている周防くんがいた。
頭がぐらぐらしているけど倒れないかな?
「朝早すぎないかい?」
うん、まだ朝食前だよ。
「孤児院の一日を体験するなら早朝からがいいかと思いまして」
「マシュー君おはよう」
「おはようございますイツキ様」
初めて会った時のやんちゃ坊主だったのが何だか立派になったなぁ、立ち振る舞いだけでなく言葉遣いまでキチンとしている。
「まちゅー」
「おはようございますシャムス様」
「なーがは?」
「この時間はまだ寝ているんです」
「そっかー」
シャムスの三角お耳がへにょんとなっちゃった。
「ここからは遠いのかい?」
「鳥居を使って移動しますので一瞬です」
「ばーば、いってらっさーい」
「イツキと朝食作りたかったけど、仕方ないねぇ行くよ」
「案内します!」
「お任せ!」
嵐のように去っていったね。
さて僕は朝食の用意をしなきゃね、うーん今日は白米にしようかな。
「かーしゃま、ごはんなぁに?」
「お米とお味噌汁、あとは卵料理とー」
「ぼくおむらいちゅ食べたいの」
「じゃあ皆でオムライス食べよっか」
「あい!」
はぁ可愛い。
そうなるとお味噌汁よりスープ系の方がいいかな、シャムスはとろとろ、アー君はしっかり焼いてあるのが好き、雷ちゃんはどんなのがお好みかな?
プリン型オムライス作れるかドリちゃんに聞いてみよう。
「おてつだいする」
「シャムスはいい子だね」
ドリちゃんに朝食の内容を伝え、さっそく大量の卵を用意していたらシャムスがお手伝いを申し出てきた。
スラちゃんの補助があればかき混ぜるぐらい大丈夫かな。
「スラちゃんお願いねー」
「ぷるるん」
調理場に住み着いたスラちゃんもまた独自進化し続けているんだよね、意思疎通が一番スムーズなのはこの子達な気がする。
調味料を体に取り込んで自在に操るスライムか、便利すぎてドリちゃんもびっくりしていたよ。
思いながら卵が入ったボールをシャムスの前に置く。
「はい、お願いします」
「おまかせなのー」
「スラちゃんと共同でね」
「あい! 雷ちゃんにおいしいの食べてもらうの!」
なるほど、お手伝いすると言いだしたのは雷ちゃんの為だったのか、そう言えばオムレツはこの間食べたけどオムライスはまだ出した事なかったね。
『まーぜまーぜ、おいしーくなるのーよー』
僕は見た。
スラちゃんが風魔法を使い、シャムスがかき混ぜるのを何気なく手伝っているのを。
シャムスのスライムがとうとう魔法を使い始めました。
万能かよ!
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