神様のポイント稼ぎに利用された２

可愛い子には旅をさせよ

第319話

　母様、ただいま。

　囁かれた言葉と同時になんだか下半身が温かい。

「疲れた、癒して母様」

　ぐっと押し付けられたのは腰かな、また刀雲が寝ている僕に悪戯しているのだろうか、寝ている間ぐらいエロから離れたいよ腐女神様。

（最近は『睡姦』ってジャンルもあってだな）

　なんか答えが返ってきた。

「はぁ、母様気持ちいい」

　……ん？

（業が深い！　だがそこがイイ！　すっごくイイ！）

　ちょっと色々待ってほしい、今目を開けるのでストップ、ロープ、ロープ。

（まだ目を開けるな！　最後まで楽しませろ！　私を！）

　体が揺れているのとか、肌を打ち付ける音とかさ、何が起こっているのかは理解した。
　相手も想像着く。

　僕は女神様の呪いとも言える加護の影響でとても妊娠しやすい、ほいほい妊娠して、ぽんっと産み落として、面白いぐらい子孫繁栄してるよ。
　でもね、自分の子供と子作りってどうなんだろう。

（え、今更じゃねぇか？）

　この腐女神、ポテチ食べながらこの光景を見てるよね。

（つい先日もタイガの子供産んだろ、ギレンの所でエステしてないで私も一緒にそっち行けば良かったと後悔したよ）

　どんな類の後悔ですかそれは。

（海辺でバーベキューも羨ましい、でもなーレイア様がいたんだろ、さすがにあの方の前で好き勝手は出来ない。絞められる）

　今すぐ絞められしまえばいいのにー。

「出していい？　母様、中に出していい？」

　え、それはちょっと。
　寝ている設定だから声出ないね、女神様……変な所で僕に力を使わないでください。

「んんっ」

　どくどくと奥に出されてるのが分かる。
　え、普通分かるものだっけ？
　そもそも普通ってなんだ？

（そりゃあれだよ「奥にいっぱい（はぁと）」ってセリフをより強調させるためにだな）

　すんごいどうでも良い理由だった。

「はぁいっぱい出ちゃった。ふふ、僕の初めて母様に捧げちゃったね」

　これギレンが知ったら血涙流しそうな事案ですよね。

（え、でもギレンがアカーシャを抱くけど、リバはないだろ？　いや、待て、待つんだ。スパダリ風味なギレンが細身でエロの化身なアカーシャに押し倒されて食われる？　ありじゃねぇ？　下克上風味で逆に美味しいかもしれない。筋肉質な男が押し倒される掘られるジャンルもあるし、いける！）

　なにが！？

「ああ、母様のが入ってきた」

　ちょっとアカーシャちゃん、人が女神様に気を取られている間に何してるの。

「はぁ……んっ、気持ちいい」

　ひゅーと女神様が口笛を吹いた。
　あの金縛りと言えばいいのか分からないけど、これ解除してくださいませんかね？

（腰使いエロォォォォ！　これが、ギレンを骨抜きにした技！）

　だめだ、いつも以上に頼りにならない。

（映像を記録して配信したい！　はぁはぁ、リバあり近親相姦、息子×父親、美形×平凡、この感動を同胞達と共有したいよぉぉん）

　女神様の気がカオスになってきたな、今なら力業でどうにか出来そう。

　僕は、腐女神様の思い通りにはならない！

「起きたぁ！」
「んぁっ、母様、今のもう一回」
「はい起きたよー、アカーシャ上からどこうねー」
「やだ、奥にいっぱいして、足りないの」

（ひゃっほーー！）

　手遅れだった！