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可愛い子には旅をさせよ
第291話
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直後に起こったびっくりな話をしよう。
フィギュアから命を得たあの子がヨムちゃんと目を合わせた瞬間、なんか周囲の空気がピンクになりました。
あれ知ってる。
鬼羅が人魚の子と接している時にも感じた空気だ。
「******」
わあ何言っているか分からない、言葉と言うより鳴き声?
そりゃそうだ、神薙さんのおやつとして作られたのであれば言語設定はしないよね。
「ギレン、ギレン、服」
「お、おう?」
何が起こったのか理解できないまま、ヨムちゃんに急かされてギレンが服を取りに行く。
動揺していて使用人を使うという事を思いつかなかったんだろうなぁ。
「***、*****」
「ふふ」
二人はなぜか通じ合っているみたいだ。
そうだ、良い手があるのを忘れていた。
「騎士様このクッキーに魔力をください」
「樹もこういう状況に慣れて来たよねー」
転生してからずっとこんな事やっていればさすがに慣れます。
騎士様に魔力をこめて貰ったクッキーをヨムちゃんに手渡し、水中の彼に食べさせてあげてと手渡した。
うわ、期待に目がキラキラしてる。
「ほら口を開けて、あーん」
見ている方が照れるぐらい熱のこもった瞳でヨムちゃんを見てる。
「ヨム、食べさせる時に名前を呼ぶと定着するよ」
「名前かぁ、何がいいかな」
「えっと何て言う種類でしたっけ」
「ラギアクルス」
即答できる女神様、相当やり込んでいるんだろうなぁ。
詰まっている知識とかアー君に盗まれたら大変…………まさか、アー君さらっと知識をハッキングしてませんかね?
しかも女神様気付いてないっぽい、まぁいいか、気付くまでこのままにしておこう。
「じゃあ……ラギ、今日からお前はラギだ」
ぐるると喉を鳴らしながらラギがヨムちゃんの手を取り、その手から直接クッキーを食べた上に、最後にぺろりとヨムちゃんの指を舐めおった。
一連の動作の間、ずっとヨムちゃんから目を離さなかったよあの子。
「ヨルムンガンド様、私の番」
水も滴るいい男。
色気を駄々洩れさせながら水から全裸の人が出て来ました。
ギレーン、ギレーン、服はまだですかー。
「番だって、ぐふふふふ、美形×ショタとか尊い」
腐女神様は涎を垂らさんばかりに大興奮、二次創作でネタにしようとか呟いている。
「元がフィギュアなら繁殖もしない、はず。繁殖しなければなんでもいいか」
騎士様は繁殖しない事を重要視している模様、ギレンに世話を任せたのもそれが大きいですものね、責任者は心労が多くて大変だなぁ。
騒動も一段落したようだし僕は戻っていいだろうか、刀雲のお世話したい。
「戻りましょう、刀雲心配」
「そうだね」
イブも僕と同意見だったみたいなので、後のことは騎士様に任せて僕らは刀雲の元へと戻ったのだった。
フィギュアから命を得たあの子がヨムちゃんと目を合わせた瞬間、なんか周囲の空気がピンクになりました。
あれ知ってる。
鬼羅が人魚の子と接している時にも感じた空気だ。
「******」
わあ何言っているか分からない、言葉と言うより鳴き声?
そりゃそうだ、神薙さんのおやつとして作られたのであれば言語設定はしないよね。
「ギレン、ギレン、服」
「お、おう?」
何が起こったのか理解できないまま、ヨムちゃんに急かされてギレンが服を取りに行く。
動揺していて使用人を使うという事を思いつかなかったんだろうなぁ。
「***、*****」
「ふふ」
二人はなぜか通じ合っているみたいだ。
そうだ、良い手があるのを忘れていた。
「騎士様このクッキーに魔力をください」
「樹もこういう状況に慣れて来たよねー」
転生してからずっとこんな事やっていればさすがに慣れます。
騎士様に魔力をこめて貰ったクッキーをヨムちゃんに手渡し、水中の彼に食べさせてあげてと手渡した。
うわ、期待に目がキラキラしてる。
「ほら口を開けて、あーん」
見ている方が照れるぐらい熱のこもった瞳でヨムちゃんを見てる。
「ヨム、食べさせる時に名前を呼ぶと定着するよ」
「名前かぁ、何がいいかな」
「えっと何て言う種類でしたっけ」
「ラギアクルス」
即答できる女神様、相当やり込んでいるんだろうなぁ。
詰まっている知識とかアー君に盗まれたら大変…………まさか、アー君さらっと知識をハッキングしてませんかね?
しかも女神様気付いてないっぽい、まぁいいか、気付くまでこのままにしておこう。
「じゃあ……ラギ、今日からお前はラギだ」
ぐるると喉を鳴らしながらラギがヨムちゃんの手を取り、その手から直接クッキーを食べた上に、最後にぺろりとヨムちゃんの指を舐めおった。
一連の動作の間、ずっとヨムちゃんから目を離さなかったよあの子。
「ヨルムンガンド様、私の番」
水も滴るいい男。
色気を駄々洩れさせながら水から全裸の人が出て来ました。
ギレーン、ギレーン、服はまだですかー。
「番だって、ぐふふふふ、美形×ショタとか尊い」
腐女神様は涎を垂らさんばかりに大興奮、二次創作でネタにしようとか呟いている。
「元がフィギュアなら繁殖もしない、はず。繁殖しなければなんでもいいか」
騎士様は繁殖しない事を重要視している模様、ギレンに世話を任せたのもそれが大きいですものね、責任者は心労が多くて大変だなぁ。
騒動も一段落したようだし僕は戻っていいだろうか、刀雲のお世話したい。
「戻りましょう、刀雲心配」
「そうだね」
イブも僕と同意見だったみたいなので、後のことは騎士様に任せて僕らは刀雲の元へと戻ったのだった。
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