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権力とは使う為にある
第249話
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豊かに実り収穫を待つ穂。
青空の下、どこまでも続く水田。
僕の中に残る優しい思い出の一つ。
永遠に失ったと思っていた故郷のあの光景が――
ゲェェェェゴオオオオオ
感傷を打ち砕いたのは野太いカエル?の鳴き声だった。
「田んぼと言ったらカエルって聞いたから輸入したんだよ」
「あんまり可愛くないよねー」
「うん、でも肉厚だからコモドドラゴンに好評なんだ」
「主食にしてるみたい」
知りたくない情報な気がする。
あとそれイネスに教えないでね。
「カエル美味しいですー」
手遅れだった。
さっきの鳴き声、断末魔だったみたい。
それは置いといて。
双子の考えた新事業の一つ、それがお米の流通。
ここは魔王様から買い取った土地で、負担が減る事を喜んだ魔王様が希望より広い土地を押し付け……げふん、譲渡してくれたんだって。
場所はなんと刀国のすぐ隣。
小麦な羊のいるあそこからちょっと森を一つ二つ超えた辺り……それ隣って言うのかな? え、元刀国の隣国だった場所だから間違ってはない? そ、そうなんだ。
神薙さんから貰える特別性のお米の領域を侵さないよう、良質な米より質を落としてあって、大衆が気軽に購入できるように安価で販売予定らしい。
イブ曰く『普通米』、ランクは【 N 】だって。
「これで母様のレシピの販売率が倍に!」
「懐ほくほく、嬉しい?」
「ありがとうね」
背後にクロードさんがいる予感、国の裏で暗躍してるなぁ。
「城の食堂に激辛カレーを……」
「刀雲、凝りてないの?」
「城にもふもふズはいないからな、夜勤の時に食べる」
開き直ったようです。
地獄カレーかぁ、ちょっと匂いを優しくする工夫しておこう。
お城の食堂となると春日さんや騎士様が遊びに行く可能性もあるから、少しでも多くの料理を提供できるように人員増やす手配も済んでいるらしい、刀羅も鬼羅も偉い、凄い、賢い、僕も提供料理を選ぶの頑張る。
「あと甘いメニューも追加頼む」
「食べる人いるかな?」
「国王とか宰相とか大臣とかがな」
糖分補給ですね、了解。
「母様、あれ、タワーなあれ!」
「アイスとか果物が乗ってるあれ!」
「パフェだね、候補に入れておくよ」
「「わーい」」
帰ったらアイスの簡単な作り方を調べよう。
「兄様方」
「いいよー」
「輸送方法は別途相談だね~」
「ありがとうございます」
双子とかぐやの間で何かの取引が成立したようだ。
え、今なにも会話交わしてないよね?
「コモドドラゴンはここを守ってくれているんだよ」
「足も速くて優秀な番人なんだ!」
それは分かる。
今も目の前でシャムスを乗せた佐助と、アー君を乗せた才蔵が高速追いかけっこをしているからね、あの速度で追いかけられて逃げられる人っているのかな。
……おっと、黄金のコモドドラゴンに乗ったイネスが参戦した。
もふもふだったら微笑ましい光景なんだろうけど、何せコモドドラゴンの追いかけっこだから中々迫力がある。
「おや、皆様お揃いで」
「シヴァさん……と子供達」
故郷に帰らず刀国に残った少年を愛する吸血鬼シヴァさん、後ろには孤児院の子供達が勢揃いしていた。
青空の下、どこまでも続く水田。
僕の中に残る優しい思い出の一つ。
永遠に失ったと思っていた故郷のあの光景が――
ゲェェェェゴオオオオオ
感傷を打ち砕いたのは野太いカエル?の鳴き声だった。
「田んぼと言ったらカエルって聞いたから輸入したんだよ」
「あんまり可愛くないよねー」
「うん、でも肉厚だからコモドドラゴンに好評なんだ」
「主食にしてるみたい」
知りたくない情報な気がする。
あとそれイネスに教えないでね。
「カエル美味しいですー」
手遅れだった。
さっきの鳴き声、断末魔だったみたい。
それは置いといて。
双子の考えた新事業の一つ、それがお米の流通。
ここは魔王様から買い取った土地で、負担が減る事を喜んだ魔王様が希望より広い土地を押し付け……げふん、譲渡してくれたんだって。
場所はなんと刀国のすぐ隣。
小麦な羊のいるあそこからちょっと森を一つ二つ超えた辺り……それ隣って言うのかな? え、元刀国の隣国だった場所だから間違ってはない? そ、そうなんだ。
神薙さんから貰える特別性のお米の領域を侵さないよう、良質な米より質を落としてあって、大衆が気軽に購入できるように安価で販売予定らしい。
イブ曰く『普通米』、ランクは【 N 】だって。
「これで母様のレシピの販売率が倍に!」
「懐ほくほく、嬉しい?」
「ありがとうね」
背後にクロードさんがいる予感、国の裏で暗躍してるなぁ。
「城の食堂に激辛カレーを……」
「刀雲、凝りてないの?」
「城にもふもふズはいないからな、夜勤の時に食べる」
開き直ったようです。
地獄カレーかぁ、ちょっと匂いを優しくする工夫しておこう。
お城の食堂となると春日さんや騎士様が遊びに行く可能性もあるから、少しでも多くの料理を提供できるように人員増やす手配も済んでいるらしい、刀羅も鬼羅も偉い、凄い、賢い、僕も提供料理を選ぶの頑張る。
「あと甘いメニューも追加頼む」
「食べる人いるかな?」
「国王とか宰相とか大臣とかがな」
糖分補給ですね、了解。
「母様、あれ、タワーなあれ!」
「アイスとか果物が乗ってるあれ!」
「パフェだね、候補に入れておくよ」
「「わーい」」
帰ったらアイスの簡単な作り方を調べよう。
「兄様方」
「いいよー」
「輸送方法は別途相談だね~」
「ありがとうございます」
双子とかぐやの間で何かの取引が成立したようだ。
え、今なにも会話交わしてないよね?
「コモドドラゴンはここを守ってくれているんだよ」
「足も速くて優秀な番人なんだ!」
それは分かる。
今も目の前でシャムスを乗せた佐助と、アー君を乗せた才蔵が高速追いかけっこをしているからね、あの速度で追いかけられて逃げられる人っているのかな。
……おっと、黄金のコモドドラゴンに乗ったイネスが参戦した。
もふもふだったら微笑ましい光景なんだろうけど、何せコモドドラゴンの追いかけっこだから中々迫力がある。
「おや、皆様お揃いで」
「シヴァさん……と子供達」
故郷に帰らず刀国に残った少年を愛する吸血鬼シヴァさん、後ろには孤児院の子供達が勢揃いしていた。
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