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権力とは使う為にある
第233話
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我こそは深淵より生まれ出でし者。
既に死を迎えしこの身体に滅びは永遠に訪れる事はない。
我こそは不死王リッチ!
全てのアンデッドを引きいし死者の王!!!
人間どもよ我が前にひれ伏すがいい!
なんて思っていた時期もありました。
『りっちゃんこの斧どーお?』
『属性で鎧の色が変わると言うのはどうだろうか、弱点が丸分かり? そんなもの粉砕すればいい』
「ラーシャの鎧着せてみましょ、死属性!」
「いや、サイスが」
「盾とかはどうする?」
「わんわんわん!!」
「パワータイプだと動きがどうしても遅くなります、スピード強化も必要かと」
シャムスとアー君が何をしたのか、出産を終えたレイアさんがタイミング良く現れて解説してくれた。
丸々とした健康的な……蝙蝠だった。
生まれた時は普通に人間の姿していたらしいのだけど、気付いたらなんか蝙蝠に変化していたらしい、まぁ、うん、あるある、うちの子も大体そんな感じです。
「神薙が大量にくれたドロップ品を捏ねてスライムを作り、リッチに肉付けしたらしい。そんな事出来るのかってツッコミ入れたい所だが実際に出来てるしな」
シャムス……捏ねれば何でもスライム出来るとは思っていたけど、アー君とコンビ組んで色々遊び過ぎじゃないかなぁ?
この前は装備作って、今度は別の生命体作り出しちゃったよ。
つまりりっくんの筋肉は全てスライム? 弾力性抜群なのは間違いないだろうけども。
今は円座して話し合いをする子供達に混じり大人しくしている。
「イメージカラーは大事だと思います、二つ名も付けやすい」
「うーんイブの意見も最もなんだよなぁ、うーんでも色々属性あるから使いたい~~」
アー君は一体何を目指しているのだろうか。
『りっちゃん』
「はっ!」
『リッチの能力残ってる?』
「残っております!」
ちなみに厨二な言葉遣いはアカーシャの調教で修正された。今はすっかり軍隊仕様。
『んとね、りっちゃんにスケルトンとか召喚してもらって、その子達も肉付けしよ!』
『それだ』
『でもさすがに量産したらママに怒られませんかね?』
『抜け道は考えてある、死地になった場所を護るガーディアンとして推薦する』
『みゅみゅ、確かにそれならママも納得してくれるかも』
なんだろう、イネスまで獣語話している時点で不安が大きい。
「聖属性が弱点の現在、それを補う能力は欲しいですね」
「粉砕すれば良し!」
「え」
「圧倒的な肉体、圧倒的な武力、圧倒的な弾力性!」
「イブ、さっきのスピードの件だけど、鎧のすね当ての部分にスピード強化を付与したらどうかな」
「防御力特化の一体欲しいです! 盾持たせて壁役させましょう!」
「イネスずるいぞ! それなら魔術師欲しくなるだろ!」
「回復するリッチ? えげつないですね」
子供達の会話もカオスになってきた。
中心のりっちゃんはただひたすら冷汗をかきながら黙って正座しているだけ、多分流れに付いて行けないだけだとは思うけどね。
『魔法使う剣士とか欲しいの!』
『りっちゃんスケルトン出せ、スケルトン、改造するぞ! 目指せ魔導剣士!』
「ひぃぃぃ」
アー君が無茶を言っている気配を察知した。
止めるか。
既に死を迎えしこの身体に滅びは永遠に訪れる事はない。
我こそは不死王リッチ!
全てのアンデッドを引きいし死者の王!!!
人間どもよ我が前にひれ伏すがいい!
なんて思っていた時期もありました。
『りっちゃんこの斧どーお?』
『属性で鎧の色が変わると言うのはどうだろうか、弱点が丸分かり? そんなもの粉砕すればいい』
「ラーシャの鎧着せてみましょ、死属性!」
「いや、サイスが」
「盾とかはどうする?」
「わんわんわん!!」
「パワータイプだと動きがどうしても遅くなります、スピード強化も必要かと」
シャムスとアー君が何をしたのか、出産を終えたレイアさんがタイミング良く現れて解説してくれた。
丸々とした健康的な……蝙蝠だった。
生まれた時は普通に人間の姿していたらしいのだけど、気付いたらなんか蝙蝠に変化していたらしい、まぁ、うん、あるある、うちの子も大体そんな感じです。
「神薙が大量にくれたドロップ品を捏ねてスライムを作り、リッチに肉付けしたらしい。そんな事出来るのかってツッコミ入れたい所だが実際に出来てるしな」
シャムス……捏ねれば何でもスライム出来るとは思っていたけど、アー君とコンビ組んで色々遊び過ぎじゃないかなぁ?
この前は装備作って、今度は別の生命体作り出しちゃったよ。
つまりりっくんの筋肉は全てスライム? 弾力性抜群なのは間違いないだろうけども。
今は円座して話し合いをする子供達に混じり大人しくしている。
「イメージカラーは大事だと思います、二つ名も付けやすい」
「うーんイブの意見も最もなんだよなぁ、うーんでも色々属性あるから使いたい~~」
アー君は一体何を目指しているのだろうか。
『りっちゃん』
「はっ!」
『リッチの能力残ってる?』
「残っております!」
ちなみに厨二な言葉遣いはアカーシャの調教で修正された。今はすっかり軍隊仕様。
『んとね、りっちゃんにスケルトンとか召喚してもらって、その子達も肉付けしよ!』
『それだ』
『でもさすがに量産したらママに怒られませんかね?』
『抜け道は考えてある、死地になった場所を護るガーディアンとして推薦する』
『みゅみゅ、確かにそれならママも納得してくれるかも』
なんだろう、イネスまで獣語話している時点で不安が大きい。
「聖属性が弱点の現在、それを補う能力は欲しいですね」
「粉砕すれば良し!」
「え」
「圧倒的な肉体、圧倒的な武力、圧倒的な弾力性!」
「イブ、さっきのスピードの件だけど、鎧のすね当ての部分にスピード強化を付与したらどうかな」
「防御力特化の一体欲しいです! 盾持たせて壁役させましょう!」
「イネスずるいぞ! それなら魔術師欲しくなるだろ!」
「回復するリッチ? えげつないですね」
子供達の会話もカオスになってきた。
中心のりっちゃんはただひたすら冷汗をかきながら黙って正座しているだけ、多分流れに付いて行けないだけだとは思うけどね。
『魔法使う剣士とか欲しいの!』
『りっちゃんスケルトン出せ、スケルトン、改造するぞ! 目指せ魔導剣士!』
「ひぃぃぃ」
アー君が無茶を言っている気配を察知した。
止めるか。
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