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貴族になろう
第192話
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夜、マシュー君に婚約の事をママさんが伝えると、「あ~~」と困ったような声を出した。
「不都合でも?」
「いや、あの」
「母上あのな、マシューには将来養う約束をした相手がすでにいるのだ」
ベル君のセリフが変。
将来を約束した相手なら分かるけど、養う約束をした相手ってなんだ。
「そうなのですか?」
「ええと、現状で二人ほど、あと多分増えます」
「増える予定あるの!?」
「はい」
断言した。
え、マシュー君って幾つだっけ?
まだ小学生とかそのぐらいだよね、少なくとも未成年のはず、それなのに養う予定の相手が二人もいるの?
「お相手は?」
「幼馴染のレオと、猫の獣人です」
なぜか脳裏に日向でごろごろするにゃんこの姿が浮かんだ。
『ダロス知ってるか?』
「働くのが嫌だと言うのが口癖の奴が一人いる」
『うわぁ』
白熊さんはお相手の猫さんを知っているらしい。
「マシューはレオのようなタイプに非常にモテる」
「ベル、そのレオ君はどんな子?」
「基本やる気がない、自活能力も乏しく、甘やかしてくれるマシューに寄りかかる事に疑問を抱かず、同時にマシュー相手ならどんなプレイも受け入れそうではあるな」
「エロい子であるな、けしからん!」
「旦那様?」
「最も我が伴侶には敵わぬがな!」
慌てて付け加えた直後、こそこそと場所を移動して刀雲と飲み始めた。
刀雲はすでにタイガと飲み始めていたため、あっという間に伴侶のエロさ語りで熱く盛り上がってしまった。
パパさん、後でお仕置されるんじゃないだろうか。
アカーシャ、ブラン、こっちのお話終わるまで酔っぱらいの相手お願いね。
「一夫多妻は女神の赦しがあれば問題ありません」
「許可は貰ってます、証明のスタンプも」
女神様、暇なの?
スタンプってそういう用途?
「カードを見せて」
「はい」
「ああ本当だ『多重婚可』がステータスに表記されてます、女神直々の物となると特典も多いでしょう」
「はい、伴侶が増える事を前提に、食うには困らない人生を歩めるよう設定したって言われました」
「なるほど」
一つ頷くとママさんがふかーーーい溜息を吐いた。
「私達の養子になるのも特典効果でしたか……そうなるとマシュー」
「はい」
「伴侶が憂いなく暮らせるよう、環境の良い家を早急に手に入れなさい、どんな家がいいか希望はありますか? 別荘として幾つか選んだのですが、魚が好きなら港街、屋台街の近くにも中々いい物件がありましたし、貴族の生活を望むなら高級住宅地に家を建てる事も可能ですよ」
「えっと、ここから近い場所」
そうマシュー君が答えたと同時に、卵がシャムスの膝からマシュー君の膝まで移動した。
『卵ちゃん?』
「シャムス?」
「私がマシューの正妻になろう」
ふわりと淡い光が溢れ、次の瞬間、そこには淡い光を放つ神様っぽい綺麗な子が居た。
「不都合でも?」
「いや、あの」
「母上あのな、マシューには将来養う約束をした相手がすでにいるのだ」
ベル君のセリフが変。
将来を約束した相手なら分かるけど、養う約束をした相手ってなんだ。
「そうなのですか?」
「ええと、現状で二人ほど、あと多分増えます」
「増える予定あるの!?」
「はい」
断言した。
え、マシュー君って幾つだっけ?
まだ小学生とかそのぐらいだよね、少なくとも未成年のはず、それなのに養う予定の相手が二人もいるの?
「お相手は?」
「幼馴染のレオと、猫の獣人です」
なぜか脳裏に日向でごろごろするにゃんこの姿が浮かんだ。
『ダロス知ってるか?』
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『うわぁ』
白熊さんはお相手の猫さんを知っているらしい。
「マシューはレオのようなタイプに非常にモテる」
「ベル、そのレオ君はどんな子?」
「基本やる気がない、自活能力も乏しく、甘やかしてくれるマシューに寄りかかる事に疑問を抱かず、同時にマシュー相手ならどんなプレイも受け入れそうではあるな」
「エロい子であるな、けしからん!」
「旦那様?」
「最も我が伴侶には敵わぬがな!」
慌てて付け加えた直後、こそこそと場所を移動して刀雲と飲み始めた。
刀雲はすでにタイガと飲み始めていたため、あっという間に伴侶のエロさ語りで熱く盛り上がってしまった。
パパさん、後でお仕置されるんじゃないだろうか。
アカーシャ、ブラン、こっちのお話終わるまで酔っぱらいの相手お願いね。
「一夫多妻は女神の赦しがあれば問題ありません」
「許可は貰ってます、証明のスタンプも」
女神様、暇なの?
スタンプってそういう用途?
「カードを見せて」
「はい」
「ああ本当だ『多重婚可』がステータスに表記されてます、女神直々の物となると特典も多いでしょう」
「はい、伴侶が増える事を前提に、食うには困らない人生を歩めるよう設定したって言われました」
「なるほど」
一つ頷くとママさんがふかーーーい溜息を吐いた。
「私達の養子になるのも特典効果でしたか……そうなるとマシュー」
「はい」
「伴侶が憂いなく暮らせるよう、環境の良い家を早急に手に入れなさい、どんな家がいいか希望はありますか? 別荘として幾つか選んだのですが、魚が好きなら港街、屋台街の近くにも中々いい物件がありましたし、貴族の生活を望むなら高級住宅地に家を建てる事も可能ですよ」
「えっと、ここから近い場所」
そうマシュー君が答えたと同時に、卵がシャムスの膝からマシュー君の膝まで移動した。
『卵ちゃん?』
「シャムス?」
「私がマシューの正妻になろう」
ふわりと淡い光が溢れ、次の瞬間、そこには淡い光を放つ神様っぽい綺麗な子が居た。
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