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祭事
第146話
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今日は楽しいクリスマス!
昨日のわちゃわちゃした宴会も悪くないけれど、今日は身内だけのパーティー。
夜のパーティーの為に朝からおめかしに大忙しだった。
もふもふズをお風呂に入れて香油を付けてブラッシング、爪とぎ、首輪代わりにクリスマスカラーのリボンをみんなに付けてふわふわズの完成。
子供達は今日の為にクリスマス衣装を用意してあるんだなぁ。
ギレンと女神様というごますりコンビからの差し入れです、あの二人も必死だよね。
『かあしゃまー』
死んだ。
僕だけじゃなく大人も仲良く死亡したよ。
シャムスサンタ可愛いぃぃぃぃぃ!!
三匹とキーちゃんはトナカイコスプレ、卵はクリスマスカラーになっている。塗ったのだろうか。
「俺はもう、いつ死んでも良い!!」
アー君を片腕に抱きながら吠えているのは白熊さん、婚約者の衣装が自分を模した白熊の着ぐるみなのが胸を撃ち抜いたようだ。
あれだよね、アー君ってツンデレ。
マシュー君は警察官のコスプレ、女神様が犯人と見た。
ブランはRPG踊り子風衣装……ギレンか、ギレンだな、アカーシャに着て欲しくて紛れ込ませたんだろうなぁ、ちなみにアカーシャはインドの踊り子風。
タイガは軍服を着ているけれどサイズが若干合わなかったようで、前は止めずに岩のような筋肉を堂々とさらしている。
ラセンがうっとりしているのは気のせいだろうか。
ラーシャはイネスの罠にかかり、死ぬほど恐ろしい目にあった衝撃でまた王子様バージョンになっている。
つまりイネスのお願いごとなんでも聞く状態、衣装なんてまんま王子様。
イネスは妖精の羽を背中に付けるだけの簡単コスプレ、「可愛らしい妖精さんだね」と言われてきゃーきゃー言っている。まぁイネスが幸せなら問題ないって事で。
え、僕ですか?
……トナカイポンチョ。
内側が起毛で暖かいでーす。
外側もふわふわですよ、風の加護付きで転んでも怖くない……そう、珱さんの手作りなんです。
儀式の準備で来れない双子には騎士様にケーキを持たせ、守護者として土地を離れられないルカには家族で食べるように30㎝以上ある鶏の丸焼きをプレゼントした。
「イツキ、私も参加して良かったのか?」
ノンアルコールカクテル片手に聞いて来たのはレイアさん、真紅のドレスがお似合いです。
パーティーに参加すると聞いてギルバートさんが故郷から持ってきたそうな、ギルバートさん本人は相変わらずの吸血鬼の装いだけどね。
「イツキ、これお代わり」
横綱ピザを食べながらお代わりを要求する神薙さんは鮮やかな緑の着物、金色の松の刺繍がされているんだけど……多分あれ、お正月用……まぁいいか。
「くろー、そっち何味?」
「もちー」
「半分こしよー、俺のくりすぴー生地」
「おー!」
身体が小さいので白ちゃんと黒ちゃんは胴体にリボンを巻いただけ、でも二人は衣装よりも巨大ピザに夢中で小さい事は気にならない模様。
大丈夫、邪神一家を招待した時点で横綱ピザは50位用意してある。
アイテムボックスに保存してあるから劣化知らず、残っても全く問題ない。
シヴァさんも誘ったけれどイベント内容を知り、豪華料理を持って孤児院に走り去った。
あれは今日の主役の座を独占するつもりと見た。
「刀雲は軍服なんだね」
「好きだろう?」
え?
「今夜、これを着たまま……な」
きゃーーーーーー!!
昨日のわちゃわちゃした宴会も悪くないけれど、今日は身内だけのパーティー。
夜のパーティーの為に朝からおめかしに大忙しだった。
もふもふズをお風呂に入れて香油を付けてブラッシング、爪とぎ、首輪代わりにクリスマスカラーのリボンをみんなに付けてふわふわズの完成。
子供達は今日の為にクリスマス衣装を用意してあるんだなぁ。
ギレンと女神様というごますりコンビからの差し入れです、あの二人も必死だよね。
『かあしゃまー』
死んだ。
僕だけじゃなく大人も仲良く死亡したよ。
シャムスサンタ可愛いぃぃぃぃぃ!!
三匹とキーちゃんはトナカイコスプレ、卵はクリスマスカラーになっている。塗ったのだろうか。
「俺はもう、いつ死んでも良い!!」
アー君を片腕に抱きながら吠えているのは白熊さん、婚約者の衣装が自分を模した白熊の着ぐるみなのが胸を撃ち抜いたようだ。
あれだよね、アー君ってツンデレ。
マシュー君は警察官のコスプレ、女神様が犯人と見た。
ブランはRPG踊り子風衣装……ギレンか、ギレンだな、アカーシャに着て欲しくて紛れ込ませたんだろうなぁ、ちなみにアカーシャはインドの踊り子風。
タイガは軍服を着ているけれどサイズが若干合わなかったようで、前は止めずに岩のような筋肉を堂々とさらしている。
ラセンがうっとりしているのは気のせいだろうか。
ラーシャはイネスの罠にかかり、死ぬほど恐ろしい目にあった衝撃でまた王子様バージョンになっている。
つまりイネスのお願いごとなんでも聞く状態、衣装なんてまんま王子様。
イネスは妖精の羽を背中に付けるだけの簡単コスプレ、「可愛らしい妖精さんだね」と言われてきゃーきゃー言っている。まぁイネスが幸せなら問題ないって事で。
え、僕ですか?
……トナカイポンチョ。
内側が起毛で暖かいでーす。
外側もふわふわですよ、風の加護付きで転んでも怖くない……そう、珱さんの手作りなんです。
儀式の準備で来れない双子には騎士様にケーキを持たせ、守護者として土地を離れられないルカには家族で食べるように30㎝以上ある鶏の丸焼きをプレゼントした。
「イツキ、私も参加して良かったのか?」
ノンアルコールカクテル片手に聞いて来たのはレイアさん、真紅のドレスがお似合いです。
パーティーに参加すると聞いてギルバートさんが故郷から持ってきたそうな、ギルバートさん本人は相変わらずの吸血鬼の装いだけどね。
「イツキ、これお代わり」
横綱ピザを食べながらお代わりを要求する神薙さんは鮮やかな緑の着物、金色の松の刺繍がされているんだけど……多分あれ、お正月用……まぁいいか。
「くろー、そっち何味?」
「もちー」
「半分こしよー、俺のくりすぴー生地」
「おー!」
身体が小さいので白ちゃんと黒ちゃんは胴体にリボンを巻いただけ、でも二人は衣装よりも巨大ピザに夢中で小さい事は気にならない模様。
大丈夫、邪神一家を招待した時点で横綱ピザは50位用意してある。
アイテムボックスに保存してあるから劣化知らず、残っても全く問題ない。
シヴァさんも誘ったけれどイベント内容を知り、豪華料理を持って孤児院に走り去った。
あれは今日の主役の座を独占するつもりと見た。
「刀雲は軍服なんだね」
「好きだろう?」
え?
「今夜、これを着たまま……な」
きゃーーーーーー!!
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