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ダンジョン探検
第115話
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白熊さんがせっせと通っている。
婚約者と言う地位があるからいっそ住む勢いだ。
日に日にデレるアー君に目尻も下がりっぱなし、今日はアー君と森にデートに行くらしい。
ちょっと待っていただこうか。
「ダロスさん」
「何だろうか義母上」
「危険じゃないかな? アー君の変化って結構不安定だし」
「……確かに、触るとすぐに戻ってしまうな」
二人っきりの時何してるのかな?
「だが狩りは獣人の定番デートなんだ」
「まだ赤ちゃんだからね」
生後一年経ってないから。
成人姿も気合でなるだけで、気が抜けるとすぐ幼児に戻っちゃうし。
「まま、狩りいきたい」
「だーめ、騎士様と約束したでしょ、成人姿を最低でも一時間維持できるようになるまでは危険な事をしない」
あの日からアー君の僕の呼び方が「母上」から「まま」になる時がある、主におねだりをする時だからうっかり頷きそうになるから困っちゃう。
「ならば……多数でならばどうだろうか」
「それだとデートじゃなくて、日常の食料調達になっちゃうよ?」
「ジュナの願いを叶える為だ妥協しよう」
「ダロスありがと」
「俺に出来る事なら何でも叶えたい」
「ふふ」
アー君は白熊さんの膝の上でおやつタイム、口元に付いたクッキーの欠片を舐めとられてくすぐったそうに笑っている。ああ可愛いなぁ。
「母上お着替え」
「その前におやつ食べちゃおうね」
「うん」
今日のクッキーは直径20cmのビックサイズ、幼児二人にはそう簡単に食べきれまい。って僕は思ってたんだけどなぁ。
「あーん」
「ありがとう」
残っていた分を白熊さんに食べさせおやつを強制終了するとは思わなかった。
「母上」
「うん、おいで」
「ダロス待っててね」
「うむ」
すでに旦那の貫録を出している白熊さんを待たせ、僕の部屋に戻った。
「ドリー、アー君のお着替え出して、森に行くんだって」
「ハイ」
小さなキッチン付きだった僕の部屋は騎士様によって改造され、いつの間にかドレッシングルームが追加されていた。
僕と子供達の服はここで管理されている。レイアさんやカーシャさんなどに貰った服が多いので殆どがチートな属性付き。
チートがゲシュタルト崩壊を起こしそう? 大丈夫、僕は乗り越えた。
「母上、どう? 似合ってる?」
僕が考え事をしている内にアー君のお着替えが完了したようだ。
本日のコーデはアサシン風。
フードに入った切れ目から可愛いお耳が出ていて……はぁ可愛い。
ゲームに出るキャラっぽいって事は、女神様が紛れ込ませたコスプレ衣装か、たまにはいい仕事もするんだなぁ、付属の短剣は本物かな? 装飾品かな?
「母上行こ」
「気を付けて行ってくるんだよ、キーちゃんにもお願いするけど離れちゃ駄目だよ」
「しんぱいしょーだなー」
『アー君お出掛け?』
部屋を出た所でシャムスと遭遇、いないと思ったらいのちゃん達とお家を探検中だったみたい。
「森に行ってくる。シャムスにお土産持って帰って来るからな」
『気を付けてね、キーちゃんも一緒? 大丈夫?』
「二人とも心配し過ぎ、いざとなったら父上呼ぶからだいじょーぶ」
あ、なら大丈夫だわ。
「ならいいか」
『うん』
「それに――」
にんまりと笑んだアー君が一転すると、騎士様銀色バージョンの青年が出現した。
「本性で戦えば怖い物ないしな」
騎士様、騎士様、アー君が進化しました。
色気がヤバイです。
婚約者と言う地位があるからいっそ住む勢いだ。
日に日にデレるアー君に目尻も下がりっぱなし、今日はアー君と森にデートに行くらしい。
ちょっと待っていただこうか。
「ダロスさん」
「何だろうか義母上」
「危険じゃないかな? アー君の変化って結構不安定だし」
「……確かに、触るとすぐに戻ってしまうな」
二人っきりの時何してるのかな?
「だが狩りは獣人の定番デートなんだ」
「まだ赤ちゃんだからね」
生後一年経ってないから。
成人姿も気合でなるだけで、気が抜けるとすぐ幼児に戻っちゃうし。
「まま、狩りいきたい」
「だーめ、騎士様と約束したでしょ、成人姿を最低でも一時間維持できるようになるまでは危険な事をしない」
あの日からアー君の僕の呼び方が「母上」から「まま」になる時がある、主におねだりをする時だからうっかり頷きそうになるから困っちゃう。
「ならば……多数でならばどうだろうか」
「それだとデートじゃなくて、日常の食料調達になっちゃうよ?」
「ジュナの願いを叶える為だ妥協しよう」
「ダロスありがと」
「俺に出来る事なら何でも叶えたい」
「ふふ」
アー君は白熊さんの膝の上でおやつタイム、口元に付いたクッキーの欠片を舐めとられてくすぐったそうに笑っている。ああ可愛いなぁ。
「母上お着替え」
「その前におやつ食べちゃおうね」
「うん」
今日のクッキーは直径20cmのビックサイズ、幼児二人にはそう簡単に食べきれまい。って僕は思ってたんだけどなぁ。
「あーん」
「ありがとう」
残っていた分を白熊さんに食べさせおやつを強制終了するとは思わなかった。
「母上」
「うん、おいで」
「ダロス待っててね」
「うむ」
すでに旦那の貫録を出している白熊さんを待たせ、僕の部屋に戻った。
「ドリー、アー君のお着替え出して、森に行くんだって」
「ハイ」
小さなキッチン付きだった僕の部屋は騎士様によって改造され、いつの間にかドレッシングルームが追加されていた。
僕と子供達の服はここで管理されている。レイアさんやカーシャさんなどに貰った服が多いので殆どがチートな属性付き。
チートがゲシュタルト崩壊を起こしそう? 大丈夫、僕は乗り越えた。
「母上、どう? 似合ってる?」
僕が考え事をしている内にアー君のお着替えが完了したようだ。
本日のコーデはアサシン風。
フードに入った切れ目から可愛いお耳が出ていて……はぁ可愛い。
ゲームに出るキャラっぽいって事は、女神様が紛れ込ませたコスプレ衣装か、たまにはいい仕事もするんだなぁ、付属の短剣は本物かな? 装飾品かな?
「母上行こ」
「気を付けて行ってくるんだよ、キーちゃんにもお願いするけど離れちゃ駄目だよ」
「しんぱいしょーだなー」
『アー君お出掛け?』
部屋を出た所でシャムスと遭遇、いないと思ったらいのちゃん達とお家を探検中だったみたい。
「森に行ってくる。シャムスにお土産持って帰って来るからな」
『気を付けてね、キーちゃんも一緒? 大丈夫?』
「二人とも心配し過ぎ、いざとなったら父上呼ぶからだいじょーぶ」
あ、なら大丈夫だわ。
「ならいいか」
『うん』
「それに――」
にんまりと笑んだアー君が一転すると、騎士様銀色バージョンの青年が出現した。
「本性で戦えば怖い物ないしな」
騎士様、騎士様、アー君が進化しました。
色気がヤバイです。
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