109 / 1,127
ダンジョン探検
第108話
しおりを挟む
ダンジョンの話がレイアさんまで伝わったらしく突撃されました。
「私も連れて行け」
「ええぇ、もう予算いらないって国王に言われたんだよね」
「城の補修にでも使えと伝えろ、建国以来一度も手を入れてないだろ」
「確かに。ああじゃあついでに総本山、学園、孤児院も手を入れようかな。あれ、足りない?」
『ダンジョン! ダンジョンで荒稼ぎ!』
「お、アルジュナやる気だな!」
わしゃわしゃと頭を撫でられ、アー君がふふんと笑みを浮かべる。
「日帰りですか?」
「初回はな、連係とかやってみたいんだよな」
『連係! 連係やる!』
『アー君、怪我しちゃやーよ』
『任せよ!』
「あの、過剰攻撃になる気がします」
瞬殺で連係になるか怪しいです。
「だーいじょうぶだって、攻撃力を制限すりゃいいんだから」
縛りプレイってやつか。
「私はそう言うの得意なんだ、とりあえず攻撃力をほとんど防御力に振っとけば怪我知らず」
『そんな事が可能なのか……』
「アルジュナはあれだな、成人姿を保つ事に神経使ってれば攻撃力を抑えられるんじゃないか?」
アドバイスが雑ですねー。
「僕も行くです!」
干し肉を齧りながら手を上げたイネスに、横に居たタイガも手を上げた。
「我も行こう」
レイアさん、アー君、イネスにタイガ、この時点で攻撃特化……。
いっそ教皇様誘うとか?
さすがにトップはダメか。
アー君の希望に沿うには盾役ぐらい欲しいなぁ、ポンチョがあれば必要ないけど、それは野暮ってもんだよねー。
んー。
「タイガ、盾役できないかな?」
「ちょーっと不向きだな、威嚇の効果が強過ぎてヘイト集めるどころか追い払っちまう」
うちの子強過ぎなのね。
「レイアさん、誰かいませんか?」
「盾役かぁ、白熊でもいいか?」
白熊、だと?
「感知なら発情狐がいる」
なんか、嫌だな、うちの子に変な影響与えないかな?
「おーい来いやー」
「へい姉さん!」
「飯か」
さすが騎士様の友達なだけはある、召喚魔法もなし、名前を呼んだわけでもないのに相手が一瞬で現れたよ。
「手合わせか?」
「ちげーよ、ダンジョン行きたいけどバランス悪くてさ」
「バランス悪くても力押しで行けるならいいじゃないですか」
「パーティーを組みたいっていう希望でな、お前感知スキル持ってるだろ、先行役よろしくな」
「うへぇ」
「ダロスは盾役な、盾はなんか一個ぐらい蔵にあるだろ」
「やった事ないのだが」
「盾持って敵に向かって吠えてヘイト稼いでくれりゃいいよ」
レイアさん強引、狐さんと白熊さんもなんかごめんなさい、でもこれでアー君の希望が叶うね。
「じゃあ俺は樹とお留守番」
エロい展開はありませんよ、お腹空かせて帰って来る皆さんの為にご飯作らなきゃならないので。
低音ボイスで囁いても無駄です、僕は負けない。多分。
「私も連れて行け」
「ええぇ、もう予算いらないって国王に言われたんだよね」
「城の補修にでも使えと伝えろ、建国以来一度も手を入れてないだろ」
「確かに。ああじゃあついでに総本山、学園、孤児院も手を入れようかな。あれ、足りない?」
『ダンジョン! ダンジョンで荒稼ぎ!』
「お、アルジュナやる気だな!」
わしゃわしゃと頭を撫でられ、アー君がふふんと笑みを浮かべる。
「日帰りですか?」
「初回はな、連係とかやってみたいんだよな」
『連係! 連係やる!』
『アー君、怪我しちゃやーよ』
『任せよ!』
「あの、過剰攻撃になる気がします」
瞬殺で連係になるか怪しいです。
「だーいじょうぶだって、攻撃力を制限すりゃいいんだから」
縛りプレイってやつか。
「私はそう言うの得意なんだ、とりあえず攻撃力をほとんど防御力に振っとけば怪我知らず」
『そんな事が可能なのか……』
「アルジュナはあれだな、成人姿を保つ事に神経使ってれば攻撃力を抑えられるんじゃないか?」
アドバイスが雑ですねー。
「僕も行くです!」
干し肉を齧りながら手を上げたイネスに、横に居たタイガも手を上げた。
「我も行こう」
レイアさん、アー君、イネスにタイガ、この時点で攻撃特化……。
いっそ教皇様誘うとか?
さすがにトップはダメか。
アー君の希望に沿うには盾役ぐらい欲しいなぁ、ポンチョがあれば必要ないけど、それは野暮ってもんだよねー。
んー。
「タイガ、盾役できないかな?」
「ちょーっと不向きだな、威嚇の効果が強過ぎてヘイト集めるどころか追い払っちまう」
うちの子強過ぎなのね。
「レイアさん、誰かいませんか?」
「盾役かぁ、白熊でもいいか?」
白熊、だと?
「感知なら発情狐がいる」
なんか、嫌だな、うちの子に変な影響与えないかな?
「おーい来いやー」
「へい姉さん!」
「飯か」
さすが騎士様の友達なだけはある、召喚魔法もなし、名前を呼んだわけでもないのに相手が一瞬で現れたよ。
「手合わせか?」
「ちげーよ、ダンジョン行きたいけどバランス悪くてさ」
「バランス悪くても力押しで行けるならいいじゃないですか」
「パーティーを組みたいっていう希望でな、お前感知スキル持ってるだろ、先行役よろしくな」
「うへぇ」
「ダロスは盾役な、盾はなんか一個ぐらい蔵にあるだろ」
「やった事ないのだが」
「盾持って敵に向かって吠えてヘイト稼いでくれりゃいいよ」
レイアさん強引、狐さんと白熊さんもなんかごめんなさい、でもこれでアー君の希望が叶うね。
「じゃあ俺は樹とお留守番」
エロい展開はありませんよ、お腹空かせて帰って来る皆さんの為にご飯作らなきゃならないので。
低音ボイスで囁いても無駄です、僕は負けない。多分。
20
お気に入りに追加
352
あなたにおすすめの小説
完結・虐げられオメガ側妃なので敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン溺愛王が甘やかしてくれました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる